誤ちの絆 警視庁総合支援課
- 警視庁総合支援課 (3)
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新品のような美しさを感じました。 | ||||
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支援課の村野秋生から、総合支援課となり、主役が柿谷晶。ちょっと、村野とはキャラが違う。車好き。イギリス車でMGのV8エンジンを積んだオープンカーのMG-RV8。ここで出てくる弁護士も車好き。二人は、いい感じになっていくのだが。警察官と弁護士というコンビが、新しい可能性があるのか? 柿谷晶は、加害者家族である。被害者家族支援だけでなく、加害者家族支援も行う。加害者と家族へのSNSのバッシングある時代なので、そう言うことも必要になったといえる。 村野秋生のルール破りというか、捜査権がないのに突き進んでいく。あくまでも、被害者を守るためなのだが。さらに、加害者の家族を守るという特殊な任務のようにも見える。 柿谷晶のキャラクターは、ちょっと煙い。よくわからないキャラ。いかにも行動派と言う感じだが、女性課長の柿谷晶のコントロールが実にうまい。この課長のキャラの方が面白い。連れ合いは弁護士であったが、離婚した経験を持つ。 深夜、高校生が殺されて、同級生が逮捕される。有名進学校の不祥事。なぜ、そんなことが。殺した高校生の父親がコンビニのオーナー。そして弟がいた。男三人の家族。父親は、コンビニの運営で苦労している。それでも、兄弟は熱心に勉強をしていたようだった。いくつかの事件が重なっていく中で、なぜ殺人事件が起こったのかが、明らかになっていく。未成年犯罪は、扱い方が難しい。ふーむ。物語の進展は、なるほどそうなっていくのかと言うことだ。そして、柿谷晶が、加害者家族と未成年というデリケートな権利をきちんと主張する。ちょっと、硬すぎて、柿谷晶の人間性があまり出てこない。 総合支援課の役割を明らかにする上で、柿谷晶の挙動は、どうも馴染まないなぁ。村野秋生も端役で出る。やはり、村野秋生の軸の方が面白いけどなぁ。 | ||||
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Audibleでききました。村野さんが主人公の犯罪被害者支援課シリーズのファンにとっては、好き嫌いが分かれるかもしれないと思いました。それなりにベテランで、物静かな(といっても、心中では皮肉を言っていたり、偏った見方もする側面もありますが)村野さんの視点で書かれていたシリーズでしたが、今回のヒロインは、まだ若く、かなりとがった性格で、言葉遣いがかなりキツイ(けんか腰であったり、上から見下すような)ので、なかなかヒロインの気持ちになってストーリーを追っていくことが難しかったです。ヒロインも心に傷を負い、女性であることや若いことで業務上苦労をしていることに対する反動であると、頭ではわかるのですが、何か人間味を感じにくいキャラクターだと感じました。今後の作品で、ヒロインの人物像がどのように描かれるのか、彼女がどのように成長していくのかは、楽しみです。 | ||||
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本作ヒロインの柿谷晶は2021年8月刊行の『聖刻』で「堂場警察史上初、女性刑事の物語」として主人公デビュー。前作では、野放図な組織命令系統と何よりご本人のキャラクター付けが甘く、これ誰なのよ?とわけがわからないままに物語が終了。続編あるある!と伏線おきまくりの内容だったが、アマゾンレビューで続編いらん。という声が目立った作品。今回、柿谷晶単独では続編不可能と版元&堂場氏が見て”支援課”シリーズへ併合したものと推察。(判型小型化で文庫) 柿谷晶は、身長165センチ。武芸は合気道、愛車は車齢25年ほどのMGのV8エンジンを積んだオープンカー(MG-RV8)。実在する型式だが、この車両はエアコンを効かせてアクアラインを往復でき、かつ操縦性は異常にクイック!という空集合に総攻撃しているような奇跡の個体。外板色不明。柿谷晶は警視庁採用試験中に加害者家族となったとのバックグラウンドをたびたび強調されるが、それが、本編の内容、本人の行動や意識に影響しているようには見られず人格や性格を形成するファクターとはなっていない。前作では、被疑者を理由なく打拳し前歯を2本叩き折ったり、本作では事故を誘発させたりと猪突猛進キャラにしたいようだが、相変わらずよくわからない性格で、さして魅力的でもないのも特徴的。今作でリサイクルはしてみたがリビルトはされていないというところか。まあ、人物造形がもともと緩いのが堂場ワールド。特に女性の場合、昭和のオッサン視点での”女の子”の範囲でしかない。本作もまさにソレ。 ソモソモ論で言えば加害者家族の支援だから担当者も加害者家族に。という設定もおかしい。DVならDV被害者、性犯罪なら性犯罪被害者をマッチさせるのでなく警察法務以外に心理学、医療、福祉、行政サービス等の広範な知識と素養、品性があってコミュニケーション能力の高い人を採用し育成しないと。無鉄砲で見境のない柿谷晶氏はミスキャスト。このヒトは機動隊向けではないかしらん。 本作の内容。460ページもあるが最初の数十ページで、犯人は身柄確保AでなくBということが分からない人は鈍い(幸せ?)。もちろん作家によってはBをウラ本命と匂わせておいて終盤で他の犯人とすることもあるが、堂場瞬一氏に限って、そんな面倒なことはしない。 プロット上、必要のない事故や諍いごとや発病等が多く含まれ、かつ、ちいさな物語の変節点を、ながながとした<街角描写><交通経路><外/内食><組織事情><クルマ話>に<日々雑感>を加え繋いでいくので長大なお話となっているが基本プロットだけの展開なら、おそらく150ページほどで終わる話。社会派推理小説の超大家・松本清張ならそうする。清張作品の場合、50年近く前の30ページの短編が2時間モノの重厚な現代ドラマになったりするが、堂場作品はそれとは真逆。世の中は実に面白い。 さて、支援課シリーズは、今作を除き8巻あって発行85万冊とのこと。本作も10万冊が捌けるとすれば、堂場氏の今作収入は控えめにみて900万円ほど。正直、この程度の作品(≒駄作)を発刊するのは如何なものか。資源の無駄!と感じるところだが、粗製濫造と批判されてもテキトーにシリーズ重ねれば、その度に900万円ゲット!とあれば、やりたくなる気持ちもわからないでもない。そんなこと、やめてほしいのだが。(文章を3つ、4つ並べたあとに、反意や追加の説明を「・・・のだが」と加えるのが堂場文体。『のだが文体』というのはヘタレ文芸の象徴という説もあるのだが。。。) 複雑なプロットなしに労働者としての刑事、生活者としての刑事を主人公とするのが堂場警察。いまの読者は古くから堂場モノを読んでいるオッサン・オジイサン中心と拝察するが難しい理屈や複雑なプロットを記憶し何が伏線なのかを緊張感をもって判定することなしに、お気楽に読書できるというところが、これらシリーズの魅力なのかもしれない。 追記:MG-RV8のV8エンジンを排気量40000CCと記述(p163/初版)。4万CCって船か? 直してな。 | ||||
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支援課の活動はワンパターンで、正直もうこのシリーズは終了で良いのにと思っていたけど、加害者も被害者も支援する組織への変更と登場人物達の入れ替わりによって面白くなった。 事件そのものひとヒネリあり、目新しいというほどではないけど展開も悪くない。 新しい女性刑事と弁護士の展開はありきたりにならないのを希望しながら、しばらく新シリーズは楽しめそう。 | ||||
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