骨を追え: ラストライン4
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著者の作品はどれも安定した面白さがあるので、何冊か続けて読むこともある。最近も3冊ほど読んだが、そのどれにもいわゆる堂場ファミリーとでもいえばいいのか、大友、高城らのことが出てきて、正直もういいよ、だった。そして今回支援課とのコラボということで、とうとう大手を振ってファミリーの登場と相成った。少々皮肉っぽく書いたが、ただ今作においてはこのコラボはうまくいったと言わざるを得ない。なかなか読み応えのある1冊だった。 | ||||
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ベテラン刑事・岩倉剛は南蒲田署から立川中央署へ異動した。ふーむ。蒲田を離れるのは、残念だ。ちょっと、興味を失ってしまうな。刑事は、どさ回りするんだ。上司は、三浦亮子刑事課長である。覚悟のある女性刑事だ。 幽霊屋敷と言われる家を処理していた現場から、十年振りに、発見された少女の白骨死体。 その地域では、十年前に女子高校生の真中礼央が失踪して未解決だった。当時の捜査では、礼央の高校の同級生で交際相手だった三川康友が容疑者として浮上した。確たる証拠がつかめぬまま三川は大阪の大学に進学し、捜査は行き詰まった。 DNA鑑定で、真中礼央と確定した。三川の父親は、病院の事務局をしていた。加害者として、マスコミなどで風評被害にあった。この三川家をサポートするシステムはない。その風評を消すには、真犯人を上げることしかない。SNS 時代の炎上は、個人を侵害する。 また、真中家には、犯罪被害者支援課の村野秋生がサポートする。村野は捜査1課にいたが、事故に遭い、足に怪我を受け、恋人は下半身付随の状況だった。そのため、犯罪被害者支援課に配属されている。村野の精神的な再生を表現する物語である。 岩倉刑事は、劇女俳優の愛人が、ニューヨークにいるので手持ち無沙汰な感じだ。 真中礼央は、中学生の時に万引きで補導され、麻薬の売人をしていたという噂もあった。不良少女だった。真中家には、礼央の兄がいた。現在は、カナダの大学院で、ロボットの研究をしている。サッカー選手でもあり、文武両道で輝いていた。身長も180cmは超える。 岩倉刑事は、三川が犯人であるということに、疑問を持つ。そして、家主に会い、礼央の友人たちに会っていく。三川は、若いのにがんにかかり、余命半年と言われていた。病院は、事情聴取を拒絶しているが、岩倉刑事は5分の事情聴取をする。そして、三川は「ウィン」と言った。そのウィンが手がかりとなって、真犯人を見つけるのである。ファミリースケルトンという言葉があるが、まさにファミリースケルトンだった。岩倉刑事が、ちょっと冴えがないなぁ。村野は、いい警察官だ。 | ||||
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このシリーズは最高に面白い! あっという間に読み終わってしまう。 | ||||
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このシリーズ1〜5を全て読みました。早く、この先の続編を読みたいです。 | ||||
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本作に限らずだが、単一作品で鳴沢了だの高城賢吾だの大友鉄だのの過去/並列キャラを必然性なく記述するのはいただけない。 著者ご本人にとっては、それぞれに思い入れがあり、おカネも稼げたキャラクターで、それなりに別人格として描いているつもりなのであろうが、結局のところ、これらはファンタジックな《堂場警察》のなかで動かされる別姓同人キャラクターすぎない。堂場瞬一氏の人物造形はもともとが甘い。色合いがちょっと違うだけの人たち。 エンタメ小説であれば、別姓同人が、それぞれの作品分野で活躍することは本来的には全く批判されないモノ。たとえば、大藪春彦が遺した大量の作品の主人公はすべて暴力と死を自在に操る別姓同人との指摘がある。大沢在昌あたりも似たようなモノだが、それらがまさに彼らの作品世界の魅力。 が、本作のようにお話の切れ目切れ目に、他作の別姓同人キャラが乱舞乱発するようでは、まったく価値がない。鳴沢も高城も大友も、単独の作品世界であれば、それなりに読者の共感を呼ぶキャラクターとして成立するにしても、同一作品内で、これらの人たちが井戸端会議しているようでは、アカンでしょ。読者は、そのたびに興ざめ。 本作のストーリーは、10年前の白骨遺体とガン末期で面会謝絶の重要参考人という、一見面白げな設定で始まるが、お話のかなり前の部分で犯人がわかってしまうし残りのベージが少なくなると瀕死でほぼ意識のない状態だったはずの病人が饒舌に語り始めるなどと、至るところにご都合主義のハンパな展開に終始する。 本小説が〇〇新人小説賞の応募作であればバイト君の下読みで排除されること確実。 ただし、アマゾンの☆評価の平均値が、さほど悪くないことを見ても解るように、いまどきの堂場瞬一作品であれば、標準的な仕上がりではある。まあ、こんな状態を是とするようであれば、出版不況はまだまだ続くよ。 | ||||
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