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蓮の数式



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【この小説が収録されている参考書籍】
蓮の数式
蓮の数式 (中公文庫)

蓮の数式の評価: 3.71/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

泥のなかで狂い咲く美しき蓮の花

「無戸籍」「DV」「ネグレクト」「虐め」「家族の束縛」「不妊」などなどこれでもか!というぐらいの不幸をほぼほぼ「激情」で処理してしまう圧倒的な「悪漢小説」には違いないのだが、ほんのちょっとだけの「希望」と救いようのない「絶望」が交錯するブレンド技術が巧み。

「ミステリー」ではないと思うが徐々に謎が明かされていく過程がこの作者ならではの「熱量」と「力量」でありじゅうぶん楽しめた。
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
412004811X
No.13:
(1pt)

読後感悪いです。

酷い作品です。
最低の人間ばかり出て来る救いのない話です。
読後感が悪い「イヤミス」なのか、それを目指してる作品なのか。
わざわざ読後感が悪い作品なぞ読みたくないので避けてたジャンルの為詳しくは分かりませんが読んで良かったと思える作品では決してありません。
おススメはしません!
買わない方がいいと思います。
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
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No.12:
(4pt)

私もムシガッタイが欲しい。

遠田潤子さんの作品にしてはカスタマーレビューの評価が芳しくないため、少し心配しながら読み進めました。結論としては、『アンチェルの蝶』や『雪の鉄樹』には及ばないものの、じゅうぶん遠田さんらしさが発揮された良作だと感じました。
他の多くの作品と同じく、現在と過去とを交互に描いていきながら物語の全貌を明らかにするという方法を採っています。そしてその過程で、人間の愚かさや哀しみをこれでもかというほど読者に突きつけ、少しだけ優しさも気付かせてくれます。
やや過激な描写もありますが、遠田さんのファンはもちろん、まだ読んだことがないという方にもお勧めです。
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
412004811X
No.11:
(3pt)

重い話です

他の作品を読んでよかったので、こちらを購入しました。結末が重かった
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
412004811X
No.10:
(2pt)

セックス描写こんなに必要ですか?

遠田潤子3冊目。女性作家作品とは思えない所が好きで読み始めた。しかしこの作品は余りにも自分の環境とはかけ離れた内容で、主人公にも共感出来ずに最後まで読むことになってしまった。
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No.9:
(5pt)

発達障害に興味あり!

まだ読み始めたばかりだが、想像してた以上に面白い。グイグイ引き込まれる。
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
412004811X
No.8:
(2pt)

つまらない訳ではないけど

つまらない訳ではないけど、どこかで読んだ事のあるような感じ。
最終的には、こうなるだろうなと思っていた通り結末。
蓮の数式 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:蓮の数式 (中公文庫)より
4122065151
No.7:
(4pt)

デビュー作にもマケズ

デビュー作の、月桃夜、が残念でしたが、気をとり直して、本作品を読了。終止、夜のような暗ーぃ雰囲気が漂っている作品です。計算障害の暗い過去をもつ主人公、この設定は必要か?って思いはしましたが、普通の人たちの裏の顔、見えない過去がちょっとづつ明らかになり、最後は微妙なハッピーエンドになって、安心しました。
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No.6:
(5pt)

負の連鎖にいつか白い花が。

「雪の鉄樹」、「冬雷」、「オブリヴィオン」、「アンチェルの蝶」、「カラヴィンカ」に続き、引き込まれるように読んだ。
不協和音の旋律が響き渡ってくる。
不穏が折り重なっていく。
そんな中に、調和のとれた和音が聴こえてくる瞬間がある。
メビウスの輪のごとく、輪廻のごとく、因果は絡みあいながらつながりを持つ。
壊れていく過程の中にしがらみを感じる。
異空間を彷徨っているように、求め、求められるものが救済に求愛する。
凄惨がうごめいているのに、ドキドキする。
今にも壊れそうで、脆くもある、ひとときのしあわせを求めていく。
今まで経験したことがないしあわせ。
こころがひとつになる瞬間がある。
蓮はずっと泥の中で生きている。
いつかその時が来たら、ポンと白い花が数えられないほど咲く時がある。
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No.5:
(4pt)

悲しいのにすがすがしく・・・

アンチェルの蝶を読んでこれも買いました。
性交シーンが多いのに、まったくいやらしくなく読めました。
戸籍のない子、学習障害の無理解、不妊など今の社会問題に触れた力作だと思います。
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No.4:
(4pt)

誰の心も孤独な狩人

あたし、うれしいときは透に会いに行かなかった。いやなこと、腹の立つことがあったとき、泣きたいとき、八つ当たりしたいときだけ行った。透はあたしがどんなに不機嫌でも文句を言わなかった。いつも抱きしめて、ナポリタンを作ってくれた。あたしはそれが当たり前だと思ってた。でも、今から思えば、透をゴミ箱代わりにしてたのと同じ。

 父は母の仏壇に線香を上げながら、ぽそりと言った。俺も同じことをしていた。たぶん母さんも、と。

 ゴミ箱か、と思った。塩谷千穂も麗をゴミ箱にしたのだろうか。だとしたら、どんないやなものを捨てたのだろうか。父や母は麗になにを捨てたのだろうか。
 そして、あたしは?
 あたしは麗になにを捨てたのだろうか。

――最終ページのこれらの断章を読んで、はたと思い浮かべたのはカーソン・マッカラーズの『心は孤独な狩人』だ。透=麗はこの作品の聾唖の主人公に重なる。
それにしても、この『蓮の数式』というタイトル。せめてマッカラーズ風だったら、もっと作品の深みが増しただろうに。
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
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No.3:
(5pt)

なぜか一気読みしてしまう重苦しさ

月桃夜 鳴いて血を吐く アンチェルの蝶 雪の鉄樹 そして蓮の数式
救いの無さ
重苦しさ
やりきれなさ
ほんと徹底してますね、遠田さんの作品は
それなのになぜか一気読みしてしまうんだよね
そしてそのあとしばらく後味の悪さにむかついて
千穂の最後の選択は本当に後味が悪いなぁ・・・
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
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No.2:
(5pt)

当たりだった

帯を見て、あまり期待もしないで読み始めましたが、どんどん引き込まれました。久しぶりにページが進むのが惜しいと思う当たりの本でした。
ただ、今40代ですが、20代で読んだらこんなに引き込まれなかったかも…と思いました。
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No.1:
(5pt)

絶望的な愛

『月桃夜』がとても面白かったので読んでみました。本作はファンタジーではありませんが、男女の絶望的な愛という点が共通している用に思います。
 登場人物がみんなそれぞれ心に過去の傷と罪を抱えています。そのことで苦しむ人もいれば、開き直っている人もいます。
偶然の出会いをした透と千穂は、自分ではどうすることもできない苦しみを背負って、罪を重ねていきます。
 最初は透のことが気持ち悪い男に思えて、感情移入できませんでした。でも、読み進むうちに少しずつ愛おしく思えるようになりました。結末に向かっていくのがとても辛かったです。
 一番自分勝手に見える人間が、本当は一番自己犠牲の心を持っていたのではないかと感じました。彼らはどうしたら良かったのでしょうか。私には答えがわかりません。
 読み終わった後、圧倒的な余韻でなにも言えませんでした。蓮の花が次々と咲いていくシーンはとても印象的でした。読後感は重苦しいのですが、読んで良かったと思いました。傑作だと思います。
蓮の数式Amazon書評・レビュー:蓮の数式より
412004811X

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