痙攣的 モンド氏の逆説
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鳥飼氏による本格推理短編集である。 ロックバンドや現代アートなどの表現活動のモチーフにしたシリアスな本格ミステリーのように最初は進行していくのだが、後半の西澤保彦氏の人格転移の殺人のようなSFミステリーの要素が入ってきて、最終章はこれまでの端正な本格の雰囲気をブチ壊すかのような脱力の落ちが待ち構えている。 一種のバカミスだが、この著者らしい本格要素は満載で、単なるイロもの一発ネタだけには終わっていない。 | ||||
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中盤まではそこそこおもしろいのですが終盤からラストは着いて行けず・・・いかんかった・・・ しかしこんな小説もあっていいのかなと思いました。 | ||||
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2005年に出た単行本の文庫化。 現代芸術をテーマとした4篇+αが収められている。 「廃墟と青空」はロック、「闇の舞踏会」と「神の鞭」は現代アート、「電子美学」は身体感覚を扱っている。 いずれもミステリとして書かれているが、謎解きの部分はイマイチ。むしろ、著者の考える「新しい犯罪的な芸術」のアイデアが読みどころなのだろう。現代芸術に詳しい人ほど意表を突かれ、楽しめると思う。特に「闇の舞踏会」のアイデアが秀逸で犯罪的。実際に現代芸術家なら実行してしまいそうな話になっているところが怖い。 | ||||
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長編作品として、「中空」「非在」「樹霊」と、鳶山・猫田コンビのシリーズを読んできましたが、今回読んだ、連作ミステリの本作品は、あまりに予想外な展開に、「読み逃していた傑作」という思いを強くしました。 「モンド氏の逆説」という副題から、G・K・チェスタトンの「ポンド氏の逆説」を想起し、あの作品のパラドキシカルな推理にオマージュを捧げたものかな、と想像していたのですが、「逆説」とは殆ど関係ありません。 なので、そこに期待すると、がっかりすると思います。 ただ、寒蝉主水(ひぐらしもんど)なる人物が、繰り返し登場してくるので、「モンド氏」には、何らかの意味が隠されているのでは、という印象を抱くとは思うのですが…。 むしろ重要なのは、本題の「痙攣的」の方で、冒頭に掲げられた文章によると、20世紀初頭に芸術の一分野であるシュルレアリスムを創造した、アンドレ・ブルトンの著作から取られているものなのだそうです。 そこには、「美とは痙攣的なもの」という表現がされているとか。 そんな訳で、収録の5編のうち、第1編では「ロックミュージック」、第2編では「舞踏」、第3編では「イリュージョン」が取り上げられており、そこで起きる事件は、「人体消失」や「ダイイングメッセージ」等が絡んでくるため、これは、「芸術と本格ミステリ」の融合を狙った作品集か、と思わせるのですが、第4編「電子美学」で、それまでと全く異なる作品世界が展開していきます。 この第4編について、内容には一切触れません。 触れた瞬間に、ネタバレになってしまうからです。 第4編「電子美学」は人により大きく評価の分かれるところでしょう。 「何だこれは?」と否定的になる確率の方が高いと思いますが、「変なミステリ」大好き人間としては、高評価です。 第5編「人間解体」は「変なミステリ」の締め括りとして、拍手喝采。 バカミスを超えた超絶ミステリだ!! | ||||
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◆「廃墟と青空」 ◆「闇の舞踏会」 アートイベント〈カーニバル――美は乱調にあり〉が一般公開される日 の前日のパーティで、アーティストの一人が死体となって発見される。 彼は自殺したのか、他殺されたのか。そして、それは芸術行為だったのか? 現場には、被害者が書いたとおぼしき「○×」という血文字が残されていました。その ダイイングメッセージの解釈を巡り、作中ではさまざまな仮説が提示されていきます。 どの仮説も、一定の説得力はあるものの、憶測の域を出ないの ですが、最後の最後で、特大のサプライズが用意されています。 “相反しながらも、表裏一体の関係”というと、ミステリではアレとアレですね。 ◆「神の鞭」 アーティスト・栗須賀零流が幻日島で行った 大掛かりなイリュージョン・アート〈神の鞭〉。 ショウが始まり、栗須賀は瞬間移動を演じたのだが……。 〈神の鞭〉のトリックよりも、栗須賀零流が夜空から満月を消した謎を解く際の スマートなロジックのほうが印象的。月だけに、それと連動するある自然現象 を手がかりとしているのが秀逸です。 ◆「電子美学 他一編」 | ||||
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