パンダ探偵
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様々なミステリー小説が紹介されている『ミステリースクール』(講談社)の中、杉江松恋氏が【特殊設定】の項目で取り上げている一本が、これ。 《人類はいないから必然的に犯人も探偵もそれ以外の生物。(中略)収録作のすべてで動物についての知識が謎を解く鍵になります。》『ミステリースクール』p.222~223 てな紹介文に引かれて手にとってみました。 人間が滅びた動物ばかりの世界なんだけど、彼らは会話もすれば殺人事件の調査もします。でも、パンダならパンダの、ライガー(ライオンとトラの混雑種)ならライガーの、その種族ならではの身体的特性や習性は保持されてるんですね。想像しづらい部分もあったとは言え、その辺に、なんとも変てこな妙味と面白さがありました。 「ツートーン誘拐事件」「キマイラ盗難事件」「アッパーランド暗殺事件」の三話が収められています。 一番印象に残ったのは、真っ白なチンパンジーの大統領〝ボノ〟の暗殺事件、その捜査と謎解きを描いた第三話っすね。犯獣(はんにん)の思いがけない行動に「うっ!」となり、それがその種族ならではのものであると知って、「なるほどねぇ」と腑(ふ)に落ちたんでした。 パンダ探偵〝ナンナン〟の決め台詞(ぜりふ)、「シロクロはっきりつけてやる!」は良かったなあ。ツートーンカラーのパンダにぴったりの台詞だわ。くすりとしちゃった。 それと、なんか【続き】がありそうなラストだったんが気になります。書き下ろしであるこの文庫本が出てから2023年11月現在、三年半が経つんだけど、続編は出ないんやろか。ピューマの〝コンコ〟の登場は、もうないんか‥‥‥。 | ||||
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人類滅亡後の動物世界という設定自体に、かなりツッコミどころが満載ですが、細かいところは無視して楽しみたい作品。子供向け、とか童話的ではなく、あくまでも小説に仕上がっています。パンダのナンナンが可愛く、なんでもいいや、許す!という気分になりました。なにやら続きがありそうな終わり方をしているので、これが好評なら続編があることでしょう。ナンナンの次なる活躍はあるか? | ||||
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学名に由来しているなど、こまかな配慮が楽しい。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります ヒトが絶滅をして二百年,生き残った動物たちがヒト並の進化と文明を築いた世界で, 言葉を話せば,恋も仕事もする,動物の,動物による,動物のための(?),ミステリ. とはいえ,起きる事件は殺しに盗みと,悲しいかなヒトとまるで変わらないのですが, 謎や真相は彼らの習性に基づいるなど,『動物世界のミステリ』として形になっており, やり取りの中で自然に挟まれる豆知識も面白く,ちょっと変わった読み心地が印象的です. 一方,初めて聞く動物や生態が多いため,読む側が推理をするのはなかなかに大変で, 同じ理由で,マレーバクの○○,スイギュウの△△など,種別と名前を結び付けづらく, 各話の最初に用意されている,『登場獣物(じんぶつ)紹介』を見直すことがたびたび…. また,カバー絵の通り,かわいらしい見習い探偵のパンダの奮闘記でもあるのですが, その頼りなさをはじめ,動物たちが喋るため,どうしても幼げな雰囲気が漂いがちです. このほか,探偵を目指した彼が,実際になるまでが省かれていたのも物足りませんでした. | ||||
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