樹霊
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しかし、本書のレビューの樹木移動の謎のやつ、最初の一文から思いっきりトリックを割っちゃっているじゃないかっての! 鳥飼氏の他の出版社とまたがって展開する観察者シリーズの長編の3作目。 今回はレジャー開発現場での樹木の移動の謎と連続殺人を扱っている。 樹木の移動の謎と不可能趣味満載だが、まあトリックは言ってみれば当たり前のところに落ち着く。 ミステリーでここまでトリックが建○機○頼みってのもちょっと何だかなあという気がしないでもないが、全体としては動機の意外性など本格ミステイリーとしての面白さは充分なので、最後まで一気に読める。 | ||||
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横溝正史ミステリ大賞優秀賞を2001年に受賞し、デビュー作となった「中空」のコンビ、<観察者>鳶山久志(探偵役)と<写真家>猫田夏美(ワトソン役)が登場する本作品は、2006年発表。(【あらすじ】はコメント欄に記載) 既読のシリーズ作、「中空」は「老荘思想」、「非在」は「人魚伝説」をテーマとしていましたが、本作品は、「アイヌ民族が信仰する神々」。 タイトルの「樹霊」は、アイヌの「動く樹木の伝説」からきている。 このため、中心的な事件は、北海道・日高地方の古冠村で、「ミズナラ」や「ナナカマド」といった樹木が、「いつの間にか移動しているという事件」が連続して発生するというもの。 そして同時進行的に、村人の失踪や墜落死といった事件も発生します。 この主たる「樹木の移動」の謎については、誰が(フー・ダニット)、何の目的で(ホワイ・ダニット)という点に加え、どうやって移動させたのか(ハウ・ダニット)も加わり、本格ミステリ的な趣向が多く取り入れられているところは高評価です。 その謎の解明部分も伏線が回収されていく楽しさを感じさせるものでした。 ただ、残念だったのは、「真犯人追究のためのロジック」の弱さ。 シラを切れば切り通せるような探偵の推理に、犯人があっさり犯行を認める−−というのは、横溝正史作品に多くあったように思われますが、「横溝正史ミステリ大賞」の受賞者だからって、そこは踏襲しないでほしかった…というのが、率直な感想です。 (もっとも、「なぜ認めてしまったのか」という説明がきちんとされていた点は評価しますが…) | ||||
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パワーシャベルなどの建設用具を使った樹木移動のトリック、 アイヌの風習のなど少々珍しい要素に、テーマパーク建設による乱開発、 土地の有力者と建設反対者との対立する人間関係が殺人を招くという おなじみの展開が絡むミステリで、様々な謎がなかなか興味深く、 夏海の視点で物語が語られる点が感情移入しやすく、楽しめる作品であった。 特に、アイヌの風習が意外な形で伏線になっていたり、 写真が事件解決に絡む点などが、良く出来ていると思った。 が、途中から登場する好感の持てない“観察者”探偵ではなく、 夏海に最後まで頑張ってもらい謎を解いて欲しかったという不満を 感じさせられたのが、少々残念である。 | ||||
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パワーシャベルなどの建設用具を使った樹木移動のトリック、 アイヌの風習のなど少々珍しい要素に、テーマパーク建設による乱開発、 土地の有力者と建設反対者との対立する人間関係が殺人を招くという おなじみの展開が絡むミステリで、様々な謎がなかなか興味深く、 夏海の視点で物語が語られる点が感情移入しやすく、楽しめる作品であった。 特に、アイヌの風習が意外な形で伏線になっていたり、 写真が事件解決に絡む点などが、良く出来ていると思った。 が、途中から登場する好感の持てない“観察者”探偵ではなく、 夏海に最後まで頑張ってもらい謎を解いて欲しかったという不満を 感じさせられたのが、少々残念である。 | ||||
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