天災は忘れる前にやってくる
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 | 2019年07月17日 天災は忘れる前にやってくる 「特ダネ ゴーダニュース」の社長・郷田とバイトの智己は災害現場へ突撃取材するが、なぜかいつも災害の陰に怪しい事件が! ブラックなギャグとダークな欲望が軽快に展開し、意表を突くトリックと鋭い推理もたっぷりの傑作ミステリ。(「BOOK」データベースより) |
| 書評･レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt | ||||||||
天災は忘れる前にやってくるの総合評価:
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| 各章のタイトルが馴染みのある諺となっています。まずは，目次でそれらをじっくりと見て各物語を読み始め＆読み進めることをお勧めします。 主人公二人が災害現場にて遭遇する殺人事件を解き明かすという流れです。彼らが動画配信者というのが，いかにも今風であり，また，動画ネタを探して日本各地を移動するというのも無理がない設定です。視聴者数を得るために多少の無理（＝違法行為迷惑行為）をしちゃうので，死体発見しちゃうのもこれまた無理がない設定でしょう。謎と謎解きに関しても，私はそれほどの推理小説マニアではありませんが，読んでいて不自然不合理な点は見られず，ワクワクドキドキができますね。 ただ，主人公二人のキャラ立ちというと，ちょっと弱いかなぁ。決して無個性な人物たちではないのですが，コメディ要素が不足していて，キャラ漫才を楽しむのは無理かも知れません。また，イラストに描かれた人物のイメージで読み進めると，作中で「ええ！？そうだったの！！？？」と思うことがあり，ここはイラストと本文の間の齟齬が大きいなと事前に警告させてもらいます。 そういったことを踏まえて，短編連作集の本作をお楽しみください。読後に「そういうことだったのか！」と満足して本を閉じることが出来ると思います。 | ||||
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