阿津川辰海 読書日記 ~かくしてミステリー作家は語る<新鋭奮闘編>
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2020年10月~2022年3月にかけて、光文社『ジャーロ』のホームページに掲載された「阿津川辰海(あつかわ たつみ) 読書日記」35回分を収録した第1部【阿津川辰海は嘘をつかない】の読みごたえは、実にたいしたものでした。 本単行本の帯に〈この熱量と文字量。どうかしてるぜ。〉と惹句が載ってますが、「面白かった本のこと、その読みどころを語りまくりたい」「この作品がとても面白かったから、とにかくおすすめしたい」という気持ちがビンビン伝わってきました。 「この作品(このシリーズ)(この作家)、こんなに面白いんだぜい」て、その熱い思いも凄かったんだけど、それ以上に半端なかったのは、著者の圧倒的な読書量すね。ここに取り上げられた本たちの水面下に、著者がこれまで読んできた膨大な量の本があることがうかがえる文章は、だからこそ説得力があるし、ツボを押さえたものになっているんですね。まあ、圧倒されました。 とりわけ、ヘニング・マンケルの〈クルト・ヴァランダー〉シリーズの全作レビューが見事な「第19回 ヴァランダーは、われわれと共に生きている」と、ホリー・ジャクソン『自由研究には向かない殺人』の素晴らしさを存分に語った「第23回 海外本格ミステリー頂上決戦」の読みごたえ、読み心地は実に素晴らしく、堪能させられました。 第2部【解説子の記憶】では、2022年3月までに掲載された著者の解説文、11本が載っています。作品の構成に合わせた「逆行する解説文」、ジェフリー・ディーヴァーの『オクトーバー・リスト』(文春文庫)に付けたものなんか、趣向が効いていて面白かったな。 第3部【創作の種は日常に潜む】は、ボーナストラック編とも言うべきもの。17のショートエッセイを収めています。 著者の苗字(みょうじ)が、作家・泡坂妻夫の本名からつけたものだと知り、「へえっ、そうなんだ」と。《一番尊敬している作家さんから取った》と書かれていて(「a Day in My Life ~わたしの一日~ 」)、なんか嬉しくなりました。 本書の末尾に付けた〔人名索引〕並びに〔作品名索引〕も、有り難いっすね。米澤穂信の『米澤屋書店』(文藝春秋)もそうだったけど、読み手にとって、これはなかなかに重宝するんですよね。感謝です。 本書の第2弾が出ると良いなあ。刊行を楽しみに待っています。 | ||||
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新進ミステリ作家の読書レビューや評論を集めたもの。ちょっとドン引きするほどの読書量にまずは驚く。量だけじゃなく、記憶していることにこれまたびっくり。しかも愛がある読んでて楽しい。 | ||||
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