綺想宮殺人事件
- 森江春策の事件簿シリーズ (18)
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- 綺想宮 (1)
- 見立て殺人 (53)
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綺想宮殺人事件の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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芦辺版「黒死館殺人事件」!様々な意匠が施された「綺想宮」で溢れるペダントリーと謎の見立て殺人に弁護士探偵森江春策が挑む!一読してこれは傑作だと思いました!黒死館ばりの蘊蓄の多さには読んでいてくらくらしましたが、それすらも実は重要な伏線だったことも良かったし本格ミステリを愛する作者だからこそ書けた「最後の探偵小説、あるいは探偵小説の最期」だと思いました! | ||||
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読みにくくてかなり早い段階で断念。 | ||||
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衒学満載で読みにくいです。それでもガマンして読了しました。結果、不完全燃焼でした。そもそもの犯人の動機も、どうしてそんな犯行に及んだのかも分かりません。いえ、大筋のストーリーは分かるんですよ。その大胆な発想も新鮮です。だけど、犯人の立場に立って考えると、とても納得できないことだらけです。ペダントリー満載の理由も不明ですね。有体に言えば必要性のない密室殺人みたいな。まだ「黒死館殺人事件」の方が分かり易いと思いました。ガチガチの本格モノ愛好者には不向きの一冊です。 | ||||
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やり過ぎなくらい装飾過多な一作。 作中、菊園検事も突っ込みをいれていますが、ペダントリーやトリビアを割愛し、ついでに仰々しい文章も自制したら、ボリュームは半分になったのではないでしょうか。 森江・菊園以外の登場人物がどんなキャラクターなのかがさっぱりつかめず、何が起こっているかもまるで分からないため、その場その場の雰囲気と森江・菊園のマンザイ的応酬を楽しむしかないかな、というのが素直な印象。 | ||||
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小栗虫太郎『黒死館殺人事件』は、読了するのにだいぶ時間が掛かったのです。…まあ、途中で挫折しかかって暫く放って置いたんですけど。 正直『黒死館』の難解さは、戦前の作品ということで、現代社会の我々には取っ付き難い文体、というのが大きな要因のひとつだと思うのですが。 で、こちら『綺想宮殺人事件』は、当然ながらそこは無問題でありまして、奔流のようなペダントリィが、抵抗なく這入って来てくれます。 無論、理解なんかしてませんが。 最大のキモは多分、終盤にいきなりやって来る、大袈裟にいえば(?)パラダイム・シフトのような転回だと思うのですが(不要論もある)。 でもそこに至るまでの薀蓄博覧会も、フリとして活きているというか。 初めて目にするタイプの「死体の理由」には驚きましたし。 後期クイーン問題、或いは所謂「新本格」以降にも幾度となく言及されてきた「原理の問題」。 思えば久々に読んだテーゼでした。懐かしい、というか寧ろ新鮮。 まあ――あとがきにあるように、現代ミステリのひとつの主題的名作、なのかも。 そんなに青筋立てないで読んでみて。 | ||||
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まるで小栗「黒死館〜」に挑戦したかのようなペダントリーの洪水。これは著者のカラーじゃない、と思っていると、案の定という作品である。 著者の意図は分からないでもない。だが、そこは小説という虚構の世界のこと、お約束というものがあるはず。それに疑問を呈するような作品がアンチ・ミステリを標榜するというのは、ちょっと違うんじゃないかな、と思う。 著者の先品は概ね好感を持っているのだが、本作はどうにもいただけない。読んでいる途中は面白いのだが、ネタが分かったとたんに、本を放り投げたくなった。本好きの私にしては、珍しいことだ。それほど、本作は私の好みではなかった。 だが、そのくらい本作の持つインパクトは大きいということだ。 | ||||
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ヴァン・ダインの衒学趣味を基調に、更にそれを醜悪指向にデフォルメして館物に仕立て上げ、単に「奇を衒う」事だけに意を払った空疎な印象を与える作品。澁澤龍彦氏の影響が随所に見られると感じた。何処にオリジナリティがあるのか皆目不明で、最後まで読み通すには忍耐力が必要だと思う。だが、途中で投げ出すには惜しい点がある。 全体の4/5程度は上述の感じで進むのだが、結末に近づくに連れ意外と骨のある作品である事が分かって来る。現代ミステリのあり方に一石を投じようとしたものなのだ。カー「三つの棺」中のフェル博士の言葉を思い出す方も多いであろう。作者の力みが目立ち過ぎていて未熟な印象は免れず、作品として成功しているか否かは疑問だが、意欲は買えるのでないか。今後、作者自身の言葉を乗り越える作品の登場を期待したい。 | ||||
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