真説ルパン対ホームズ
- アルセーヌ・ルパン (20)
- シャーロック・ホームズ (70)
- パスティーシュ (27)
- 怪盗 (98)
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パスティーシュあり、パロディーあり、贋作ありの、まさに名探偵博覧会。 表題作はルパン&ホームズの対決にあらず、怪盗と名探偵の豪華な共闘。ほとんど『マジンガーZ対デビルマン』のノリであります。映像の魔術師メリエスやマダム貞奴らが大活躍の、パリ万国博覧会という舞台設定は魅力的なものの、事件そのものはあっけなくて少々残念。 「大君殺人事件」「《ホテル・ミカド》の殺人」は名探偵集合モノでたいへん賑やか。 そして、巻末を飾るのは「モルグ街の殺人」の再検証。原典の誤謬や不審をもとに森江春策が「真相」に迫ります。 | ||||
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芦辺拓さんの既存の名探偵対決シリーズとして楽しみました。あとは、無理を承知で、日本三大名探偵の対決(明智小五郎対金田一耕助対神津恭介)を書いて欲しいです。 | ||||
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表題作は、ルブランの「ルパン対ホームズ」はあくまでも「ルパン対エルロック・ショルメス」であり、真のルパン対「ホームズ」は今まで誰にも書かれていないというのも寂しい話だということで書かれた作品である。 パリ万博を舞台に、日本館がらみの連続盗難事件の濡れ衣を着せられた新進気鋭の怪盗ルパンは、真犯人を探し出すために活動を開始する。一方、日本で撮影された映画フィルムを奪われたリュミエール商会の依頼でホームズも動き出す。さてその結末は...? 作品中、何が面白いかと言うと、ルパンとホームズがそれぞれ相手の力量を互いに認め合い、鷹揚なやり取りを交わすのが楽しい。実在の、そして実際にパリ万博で大好評だった川上音二郎一座とマダム貞奴を登場させた舞台設定も含めて、香気豊かな作品に仕上がっており、本書収載の作品の中で随一の出来映えである。夏目金之助(後の夏目漱石)が登場するのは、島田荘司の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」(漱石とホームズの共演作品)を意識したものであろう、こういう遊びも楽しい。 ファイロ・ヴァンスに「思考機械」ことヴァン・ドゥーゼン教授、ネロ・ウルフが登場する「大君殺人事件 またはポーランド鉛硝子の謎」と、チャーリー・チャンとサム・スペードが登場する「ホテル・ミカドの殺人」も、いずれもアメリカの名探偵が勢揃いする楽しい秀作である。 前者は「私」がミソで(ネタバレになるので詳述は避けるが)、皮肉屋のファイロ・ヴァンスが優しすぎるのも「贋作」として楽しい。後者のミソは、まぁ読んでる途中でネタは分かるが、それでも楽しめる作品である。 以上までは実に楽しい、まさに「名探偵博覧会」にふさわしい作品群であるが、以下の作品となると怪しげである。本書の評価を星5つとしなかったのは、以下の作品のせいである。 「黄昏の怪人たち」 明智小五郎と怪人二十面相の語られざる事件を描いた贋作だが、怪人二十面相たるものが一般人に昏倒させられていいものだろうか? シラけてしまう安っぽい設定である。 「田所警部に花束を」 鮎川哲也の作品に登場する二大名探偵、星影龍三と鬼面警部のパートナーを務める田所警部に両名探偵の失敗談を語らせる趣向だが、マニアにしか分からない。鮎川哲也ファンなら楽しめるのだろうか? 「探偵奇譚 空中の賊」 これは「ナンじゃこれ!」というシロモノ。黒岩涙香の文体を模したものとのことだが、マニアック過ぎてついていけない。読むのが苦痛だった。 「百六十年の密室」も「新・モルグ街の殺人」と銘打っているので期待したが、違う意味で「ナンじゃこれ!」というシロモノだった。 最初の3編が良かっただけに、尻切れトンボに終わったのが残念な作品集である。 | ||||
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少年期にルパンやホームズを繰り返し読んだ私には、こんな面白い本が書ける日本人がいたことが実に嬉しい。ぜひ一読されたい。 | ||||
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2000年に原書房から出た単行本。2005年には東京創元社から文庫化されている。 続編に『明智小五郎対金田一耕助』がある。 名探偵たちのパスティーシュ集で、8編が収められている。 対象となっているのは、ルパン、ホームズ、チャーリー・チャン、ネロ・ウルフ、金田一耕助、鬼貫警部、星影龍三、三番館のバーテン、エラリー・クイーン、ファイロ・ヴァンス、サム・スペードなどなど。なかには黒岩涙香の翻訳小説を模したものまで! どれもパスティーシュとしては上々の出来である。巧みに文体が真似られ、あちこちに名探偵の「癖」を挿入する。くすぐりどころがきちんと仕込まれているのだ。「名探偵」に馴染んできた読者には、たまらない一冊だろう。 もちろん、ミステリとしての出来とか、問題点も少なくない。しかし、本書の目的はあくまで、上手に真似てみせることにあり、そこを鑑賞すべき。 一般の読者には、あまり向かない一冊かも知れない。 | ||||
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