グラン・ギニョール城
- グラン・ギニョール城 (1)
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この作品は名作なのか? | ||||
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欧州の古城「グラン・ギニョール城」に招かれた名探偵ナイジェルソープは、そこで密室からの転落死、甲冑から消える犯人、そして衆人環視の中での密室殺人・・・と次々と起こる不可能犯罪に遭遇。一方その頃現実世界では弁護士の森江春策はある事件をきっかけに小説「グラン・ギニョール城」に辿りつき・・・。 現実と小説、二つの世界が交錯する芦辺拓、渾身の本格ミステリ!最後の最後まで古き良き古典ミステリ好きの著者らしいトリックが仕掛けられた遊び心溢れる快作でした! 最後のショートショートもちゃんと「読者への挑戦」があって良し! | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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一般にメタミステリーとして評されることも多い作品だが、著者が後書きで述べているように、衝撃と意外性のみを追求した派手なメタミステリーではない、ある意味芦辺氏らしい、古典海外推理ものの要素を現代でどのように料理したらその魅力を再見できるのかを追求した作品である。 ネタ的には「地底獣国の殺人」やらと似通っているが、虚構と現実が絡み合うというのが本作の最大の特徴であり、アイデアとプロットは素晴らしいが、純粋にミステリー小説として読むと、やや展開が間延びした感もある。 芦辺氏はやはりメタを使っても地味である。そこがこの著者の魅力でもあるのだが。 | ||||
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エラリー・クイーンが創刊した「ミステリー・リーグ」に掲載された未完の推理小説「グラン・ギニョール城」の中で展開されるべたな不可能犯罪とひょんなことからその小説と係わり合いになった主人公森江の体験する犯罪が徐々にリンクし一体となっていくのは見事でした。 物語の終盤でややばたばたして行くのが残念だった。もう少しページ数を費やしてもよかったのではと感じた。 実際に行われた犯罪についてもう少し内容が濃いものしてもらえれば、惜しい。 | ||||
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黄金時代の欧米探偵小説風の作中作『グラン・ギニョール城』が展開されるパートと、 その小説にまつわる謎を解こうとする弁護士・森江春策のパートが交互に展開される メタミステリ。 作中作が、徐々に作中現実を浸食していき、ついには虚実が劇的なクロスオーバーを 遂げる――という本作の趣向は、一見アナクロな風格の中に、ラディカルな実験精神を 内在させていく著者の作風を如実に表しているといえます。 作中作と作中現実、それぞれで起きる事件の解決には、ご都合主義的な点がいくつか 見受けられ、作品全体としては、大味な印象は否めませんが、著者の〈物語〉への熱い 想いには、圧倒させられてしまいます。 | ||||
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2001年に原書房から出た単行本の文庫化。 森江シリーズの一冊。 現実世界と小説内世界が次第に融合していくような、いかにもな芦辺作品。きちんと最後に辻褄が合うし、ミステリとしての魅力も十分。かなり完成度の高い一冊と思う。 それにしても、アイデアがすごい。よくこんなこと考えつくなあと感心させられる。プロットの冴え、練り込まれた筋書き。ちょっとでも詳しく書こうとすると、すぐネタを割ってしまいそうになるほどだ。 とにかく読んで欲しい一冊。 | ||||
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野心作であり、その狙いは成功していると思います(詳細は読んでからのお楽しみということで。)。後書きに示された作者の執筆動機にも、強く賛同します。但しトリックそのものは若干薄味です。それから一点疑問が。物語の中盤以降、客観的には極めて危険な状況に身を置く森江(犯人にとってはさぞや怪しい存在であったはずです。)は、なぜ全く無事でいられたのでしょうか。少し設定を加えるだけで解決できましょう。着想を作品化することを重視する余り、筆を急いだのでしょうか。 | ||||
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