殺人喜劇の13人



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初公開日(参考)1990年11月
分類

長編小説

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殺人喜劇の13人 (創元推理文庫)

2015年01月29日 殺人喜劇の13人 (創元推理文庫)

共同下宿の古アパートで起きた、ミニコミ誌制作サークルのメンバーを狙った連続殺人の真相は? 青年探偵・森江春策初登場作にして本格ファン必読の第1回鮎川哲也賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

殺人喜劇の13人の総合評価:6.82/10点レビュー 22件。Bランク


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全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

あまり面白くなかった

こじつけばかり。

わたろう
0BCEGGR4
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

殺人喜劇の13人の感想

デビュー作を読めばその作家が一番何を描きたいのかが分かるって感じですかね。
作者の作品は何作か読んでいますが、なる程なぁって気がします。
ミステリマニアによるミステリマニアのための作品ですね。
兎に角ぶち込みすぎているので、読んでいて落ち着かないところがあるのですが、そこは処女作ってことで。

梁山泊
MTNH2G0O
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

気負い過ぎのデビュー作

既にベテランの本格ミステリ作家として活躍する芦辺氏の鮎川賞受賞作にしてデビュー作。
題名が示すように主要登場人物は二桁にも上る大学のサークル仲間。そのうち8人が死体になるという大惨劇。時刻表トリックに、密室殺人、暗号、毒殺に誘拐事件、更にはダイイング・メッセージと、本格ミステリで用いられるモチーフをふんだんに盛り込んだ贅沢な作品だ。

本書の特徴は冒頭に作者自ら本書で採用したトリックや事件の背景となる事件について断片的に語られていること。作者の弁を借りれば、謎解きの段になって語られる読者には知りえなかった犯行経路、機械的トリック、背後の事実をあらかじめ提示してそのハンデを解消させようというのがその意図であるが、読後の今ではそれもまた前知識になれこそすれ、これらの情報を以って、犯行及び犯人を特定するのは至難の技であるといわざるを得ない。
しかしそれは不満ではなく、これがまた謎解きにカタルシスをもたらす一因になっているのが憎めない。この趣向は古典ミステリにおけるクリストファー・ブッシュの『完全殺人事件』と類似しており、恐らく古今東西のミステリに精通した作者の事、この作品が念頭に置かれていたのは間違いないだろう。

そして物語の大半を登場人物の手記が占められている本作、前述のようにかなり数の事件が起きるだけに、構成はかなり凝っている。
なんと語り手である十沼自身も殺人鬼の毒牙にかかって亡くなってしまうのである。これには度肝を抜かれた。通常ならば物語の語り手とは犯人ではなく、探偵役もしくはワトスン役、更には傍観者という暗黙の了解があるが、それを覆すこの趣向にはニヤリとさせられた。
そしてようやく本作の探偵役である森江春策の登場。なかなか心憎い演出だ。

そして彼の口から開かされる連続殺人事件の構図は複雑で、とても一読者が看破できるような代物ではない。8件もの事件を時系列に並べるだけでも大変だし、読後の今、その込みいった事件の全貌を十全に理解できたかといえば心許ない。
これらふんだんに盛り込まれたトリック、ロジックを過剰だと切り捨てればそれまでだが、これも芦辺氏が敬愛する鮎川哲也史の名を冠した賞を何が何でも受賞したいが故にその時点での全てを盛り込んだ力作だと評価しよう。

しかし今後芦辺氏の数ある諸作でシリーズ探偵を務める森江春策だが、本書で受ける印象はさしたる特徴も無い、明敏な頭脳を持つ探偵である。関西弁をしゃべり、少し気が弱く、また大きめの頭にボサボサに伸びた髪、高からず低からずといった背格好と、エキセントリックという単語とはかなり距離を隔てた人物設定だ。作中人物の言葉を借りて作者は森江をチェスタトンのブラウン神父に擬えているようだが。まあ、このキャラクターも今後の芦辺氏の諸作で際立ってくるのだろう。

ただしかし、なんとも読みにくい文章。学生時代の、知識ばかり蓄え、社会性に乏しい青臭さを文章で表現しているのだが、悪乗りのように感じてしまってなかなかスムーズに読むことが出来なかった。
常に捻りを加えられたその文章は文字を追う目の動きをノッキングさせ、しばし理解に苦しむところがあった。これは奥田哲也氏の諸作を読んだ時と同様の感覚だ。
前述のように、これは作中の語り手である推理作家志望十沼京一の手記だと解るのだが、それでもなお、悪ふざけの極地とも云えるこの文体には参った。ここでかなりの人が嫌悪感を示し、読むのを止めてしまうのではないだろうか。

謎解きを終えて感じるのは作者の本格ミステリへの深い愛情である。古今東西のミステリを読み、さらにその研究を続ける芦辺氏が過去の偉大なる先達の遺産を換骨奪胎し、紡いだ本作からは彼らに対する深い敬意と本格の火を絶やすべきではないという信念が紙面から迸っている。それが故に筆が走りがちになっているのは否めないものの、この意欲と情熱は買える。

個人的には暗号を解けなかったのが悔しかった。以前ある推理クイズで同種の暗号を見抜いただけに。今私が読むと、上のような評価になってしまうが、もし私が新本格に夢中になっていた学生時代もしくは社会人成り立ての頃に読むとこの評価は変わったかもしれない。

彼がデビューした頃、新本格ブームに乗じて数多の作家がデビューし、また消えていった。
その中で生き残り、今なお精力的に作品を発表し、評価が上がりこそすれ落ちる事のないこの作者の作品をこれからも読み続けていこうと思う。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

殺人喜劇の13人の感想


▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

殺人喜劇の13人の感想

第1回鮎川哲也賞受賞のデビュー作。一言で言うなら、ミステリマニアの、ミステリマニアによるミステリマニアためのミステリ。

ジャム
RXFFIEA1
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

ごちゃごちゃしてたが内容は面白かった。

登場人物が多く直ぐに殺されてしまうので、名前も覚えられない展開。
そして文章が頭に入りづらいので好みが分かれそう。
だが、ミステリ好きが好きな要素がたくさん盛り込まれていてそれはそれで楽しめた。

Ariroba78
5M53WTS6
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