紅楼夢の殺人
- 衆人環視 (67)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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中国の古典「紅楼夢」を舞台に繰り広げられる絢爛豪華な不可能犯罪絵巻!謎に挑むは園の主で美少年貴公子「賈宝玉」と数々の事件を解決してきた名司法官「頼尚栄」のコンビ! 「大観園」を舞台に日本の「大奥」かと思われるほど美女また美女が登場し、しかも不可能犯罪で一人また一人と殺されていくのを読むのは大いに興奮しました!その二転三転する真相もこの園ならではのもので良かったです! 原典の「紅楼夢」も読んでみたいなあ。 | ||||
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元になっている紅楼夢は読んだことは無かったが、中国の豪華絢爛な時代を味わうことができる作品。ただ、登場人物が異常に多く、事件が起きても誰が殺されて、その関係者が誰か追いかけるのが非常に大変。推理小説としてではなく、伝奇小説と思って読んだほうが楽しめるかもしれない。 | ||||
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面白くない | ||||
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清代のこと、名門貴族が皇帝の寵を得た貴妃の里帰りを祝うため、人工楽園「大観園」を作った。 歓待がすんだあとは、一族の美少女たちが点在する建物に住むことになった。 居住を許された男性はただ一人、花のような美少年・宝玉のみ。あとは使用人に至るまで、全員若い女性である。 なんともはや、ハーレム系美少女ゲームを何百年も先取りしたような設定だ。 「面白い話の原型は九割がた中国古典に存在する」という持論を持っていたが、いっそうその思いを強くした。 本編では大観園を舞台に次々と殺人が起こる。ある者は衆人環視の中で殺され、ある者は閉鎖された中庭で殺される。群王から名を受けた司法官・頼尚栄は、園内の捜査に赴く。 聡明な少年・宝玉と親しく言葉を交わすようになるが、やがて尚栄は宝玉こそが犯人ではないかと疑い始める。 絢爛豪華な中国貴族趣味に彩られた不可能犯罪とは、好みド真ん中のストライクだ。 様々な個性の美女だけではなく、先祖の業績に頼って財を喰いつぶすダメ親父や強きに媚びて弱気をいじめる腐敗役人など、多彩な人物が物語を彩る。中断できないほどの面白さだ。 が、読み進むにつれて不安になってくる。 犯人にふさわしい存在感のある人物は一人しかいないが、それではあまりに凡庸だ。 他の端役が犯人では納得できないーーと考えていたら、結末でひっくりかえった。 ネタバレを回避しながら慎重に書くと、実に作品世界と時代背景そのものがトリックなのだ。 チャチな叙述トリックではない。物語づくりを放棄した卑怯なメタミスでもない。 フェアに堂々と意表を突かれた。終章は深い余韻を残す。 | ||||
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2004年に出た単行本の文庫化。 中国の四大小説のひとつ『紅楼夢』を下敷きにしたミステリ。著者が大ファンであり、10年間もあたためていたアイデアというから、そのつくりこみには凄いものがある。『紅楼夢』が好きな読者なら、二重に楽しめるだろう。 残念ながら私は『紅楼夢』は読んでいないので、充分に楽しむことは出来なかった。そういった読者は、せめて、巻末の解説に先に目を通して一通りの知識を得てから本文に取りかかるべきと反省している。 結末は思いもよらないもの。衝撃的だ。 | ||||
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皇帝の妃となった賈家の長女・元春は、彼女が里帰りした際につくられた 人工楽園を〈大観園〉と名づけ、賈家にいる娘たちにそこに移り住むように 命じた。それと同時に、弟の宝玉には、〈大観園〉の守護役を申し渡す。 やがて〈大観園〉で、不可解な連続見立て殺人が起こり……。 中国古典の物語世界を舞台とした本作は、作者による問題提起や告発を盛り込んだ 一種の寓話であるため、普通のミステリを期待する向きには肩透かしかもしれません。 個々の殺人事件のトリックも小粒で、あくまで 全体の仕掛けに奉仕するパーツに過ぎません。 作者は、本作において、本来の意味での“メタ・ミステリ”(「その作品が探偵小説である こと自体が探偵小説としての仕掛けにつながっている作品」)を志向したと書いています。 その目論見は成功していると思いますし、『紅楼夢』が題材に選ばれた必然性も理解できます。 ただ、個人的には、いまひとつ物語自体に入り込めませんでした。 | ||||
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芦辺拓は、『明智小五郎対金田一耕助』ではじめて作品を読みました。その作品でも横溝正史や江戸川乱歩の作品世界を自家薬籠中のものにしていましたが、この『紅楼夢の殺人』も、かの中国の古典を活かしつつ、ミステリーの世界に作っています。特に宝玉がいい味を出しています。原作は岩波文庫で、学生時代に1度読んだだけなので、どこまでがそれでどこからが『紅楼夢の殺人』なのか、記憶の中で混然としてしまいました。 本格とはいえませんが、とにかく面白く一気に読めます。 | ||||
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