(短編集)
明智小五郎対金田一耕助
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明智小五郎対金田一耕助の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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明智と金田一そして探偵小説 | ||||
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国内外の古典ミステリのパスティーシュ作品集(一部例外あり)。その作品を知らないために、あまり面白味を感じなかった作品があったのが勿体なく思う。個人的ベストは表題作と「探偵映画の夜」です。 | ||||
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| ミステリーファンにはたまらない | ||||
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| 同じシリーズでは先に「金田一耕助、パノラマ島へ行く」を読んでいました。また、創元推理文庫でも「明智小五郎対金田一耕助」という本が出ているので、同じ内容じゃないのかと購入を迷いました。他のレビューアさんによるとこの本と重複しているのは2編のようですね。同じシリーズだと出版は1社に限定してくれた方がわかりやすいのですが、まあそのへんは大人の事情があるのでしょう。 考えてみれば江戸川乱歩も横溝正史もほぼ関西人みたいなもの。そして芦辺拓氏も大阪生まれ。そのせいか大阪がたくさん出てくるのはうれしいです。 「明智小五郎対金田一耕助」は時代の風情がいいですが、トリックにはちょっと無理があるかな。 「ホテル・ミカドの殺人」金田一耕助がアメリカでぶらぶらしていた時代のエピソードで、いかにもありそうな話でよくできています。探偵チャーリー・チャンが登場するのもなつかしかったです。 「屋根裏の乱歩者」乱歩と横溝の会話が楽しく、円谷英二まで登場したのには笑いました。それに乱歩と横溝のことをものすごくよく調べていらっしゃって評論家もマニアも真っ青という感じです。そのあたりの蘊蓄を読んでいるだけでも楽しいです。 あとがきで書かれていますが、松本清張をはじめとする社会派ミステリが主流となった時期は、トリック重視の本格ものは非現実的だと批判され冷遇の憂き目にあいました。世間から忘れ去られていた長い不遇時代の愚痴がぽろぽろと語られるのが興味深いです。 それが角川春樹氏の慧眼により横溝正史作品が次々に映画化されまさにある日突然の復活。その猟奇的な怪奇幻想風味の作品が逆に新鮮で、当時すでに70代だった横溝氏はまた売れっ子作家に返り咲きました。そのあたりからは私も記憶にあるのですが、再評価されて幸せな晩年だったのではないでしょうか。 この本ではそんなこんなのいろんなことを知ることができるのもおもしろいです。当時、横溝シリーズの装丁を担当された杉本画伯の表紙をまた見ることができるとは思いもしませんでした。とてもいいです。 | ||||
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| 面白かつたです同じ作者の本で興味を惹くようなものがあればまた購入したいです。 | ||||
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| 7つの短編が収められています。古典ミステリのパスティーシュとも言える作品です。 「明智小五郎対金田一耕助」はそのタイトル通り2人の探偵が大阪で、ある事件を解きます。「フレンチ警部と雷鳴の城」には、フレンチ警部とフェル博士にH・M卿が、「ブラウン神父の日本趣味」にはブラウン神父が登場。「そしてオリエント急行から誰もいなくなった」はアガサ・クリスティの2つの小説がひっかけてあります。「Qの悲劇、または二人の黒覆面の冒険」は”エラリー・クイーン”である2人の作家ダネイとリーが登場、「探偵映画の夜」は本格ミステリ映画の古典ウンチクのオンパレード、「少年は怪人を夢見る」は・・これは容易にネタバレしてしまいそうなので、控えましょう。 細部まで原作のエピソードをひっかけてとても凝った作りです。作家さんご自身が好きでたまらないものをテーマに、夢中で創作された様子が伺えます。 ただ、どれも古典名作中の古典なので、読んだのははるか昔のこと。かなり内容を忘れていて、ジョークの意味がわからないところもたくさんあり、その凝った作りがとことん楽しめなかったのが残念でした。かろうじて「明智小五郎対金田一耕助」は映画化もされているのでまだ記憶があり、一番おもしろかったです。原作を引っ張り出してきて、一冊でもいいから再読後に読んだ方がいいのではないか、と。そういう意味では読者を選ぶかもしれません。昔から創元推理文庫あたりを読んできた人にはたまらない作品集だと思います。 | ||||
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| 芦辺氏の名探偵博覧会シリーズの二作目で世界の名探偵を主人公にしたパスティーシュ短編本格推理集となっており、目玉は金田一と明智という日本の二大探偵をモチーフにした表題作。 短編のため2人ががっつり推理合戦を同時に繰り広げるという設定ではなく金田一メインだが、最後は双方のファンが納得する趣向が取り入れられている。 純粋なミステリーではないミステリーファン向け小話みたいな作品も入っているが、もともと芦辺氏はペダンティックな趣向が強いので、作風的にはこういうマニアックなこだわりのパロディっぽい作品が最も向いているのではないか。 芦辺氏の作品はややそのマニアックな本格志向が空回りしている作品もあるが、本作は非常に読みやすく楽しめる作品集である。 | ||||
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