名探偵・森江春策(少年は探偵を夢見る)
- アリバイ (477)
- タイムマシン (15)
- 密室 (311)
- 廃墟 (61)
- 森江春策の事件簿シリーズ (18)
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森江春策シリーズ中短編集。十代の当時から現在(弁護士就業中)まで各年代ごとに遭遇した事件を集めるという趣向は『探偵宣言』という先例があるんですが、作家としての年季を重ねた分、本書の方が格段にリーダビリティが上がっています。 全五編収録、各エピソードはジュブナイル風だったり、通俗スリラー風だったりで、芦辺拓先生らしいたいへんなこだわりよう。 巻頭作では小学生の頃の森江が女装すると美少女になるという衝撃の事実! 衝撃の結末もまことにこの著者らしくて(読者によっては壁に本を叩きつけたくなるかもしれないですが)、本格ミステリ者のサガを見せつけられる思いであります。 | ||||
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作者は私と同い年。 高校の頃、「単なる探偵ものじゃないんだと気負う社会派推理小説」にうんざりしていた僕らの前に、リバイバルブームで金田一や明智が帰ってきた喜びを思い出した。 僕たちは「点と線」や「砂の器」より「鬼首村」や「パノラマ島」が見たいのよ! そんな探偵愛にあふれた作品に涙ぐみながら「うんうん」と共感している自分がいた。 おすすめ! | ||||
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森江春策の子供時代を書いた作品で森江ファンには楽しみ1杯の作品です。 | ||||
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芦辺拓は’90年、凝りに凝ったミステリー、『殺人喜劇の13人』で「第1回鮎川哲也賞」を受賞してデビューした“本格ミステリー”作家である。時によって社会性のあるテーマをモチーフにしたミステリーも発表してきたが、デビュー以来、著者がこだわっているのは、自らが少年時代にハラハラ、ドキドキ、ワクワク胸躍らせて読んだ“探偵小説”の豊かな物語性と現代の “本格謎解きミステリー”のあざやかな 論理性との融合である。著者の作品がどれも一種レトロな雰囲気を醸し出していて、私のような“本格ミステリー”ファンの胸をくすぐるのはそのせいであろう。 さて本書は、著者の諸作品におけるメインキャラクター、名探偵・森江春策の少年時代から現在に至る年代別の5つの推理・冒険譚を集めた中・短編集である。 小学5年の初夏、森江少年は妖しいキネオラマで数々の奇妙な体験をして、怪人と名探偵に出会う(「少年探偵はキネオラマの夢を見る」)。これがそもそも名探偵・森江春策の生涯最初の事件だった。中学3年の冬、「存在しない13号室」があるアパートの謎を解明し(「幽鬼魔荘殺人事件と13号室の謎」)、大学2年の夏には大阪と京都で起きた怪死事件をつなぐ意外な真相を看破する(滝警部補自身の事件」)。新聞記者となった彼は、廃墟のホテルで発見された生首にまつわる事件を解決し(「街角の断頭台」)、そして弁護士に転身した現在の彼が対決するのは、なんとタイムマシン(!?)を使った殺人者だった(「時空を征服した男」)。さらにこの最後の物語には、ラストで過去の4つの事件で積み残されたそれぞれの“謎”が解明されるという仕掛けもほどこされている。 いずれの作品も、上述した「こだわり」に基づいた著者のカラーが遺憾なく表れており、ミステリー好きな読者、とりわけ “レトロな探偵小説”、“本格謎解きミステリー”の熱烈なファンはよりいっそう、楽しんで読むことができる。 ちなみに本書は、’05年に作家デビュー15周年を迎えた芦辺拓の、記念すべき30冊目の著書である。 | ||||
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