ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件
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一番映画と違うのは、少年が蜂に刺されて亡くなること。ホームズの遺産の相続の話はないこと。いわゆるハッピーエンドの要素はなく、まさにこれが人生だという、老齢の悲哀が身にしみる作品。物語はこれといって面白いという作品ではないが、最後まで惹き付ける力量がある。ただし、文体が文学的というほどでない。日本人であるウメザキの苦悩があまり描かれていない。おそらく、父親がイギリスの諜報機関、つまりスパイなので、ウメザキは敗戦の日本で生きずらさ、引け目を感じていたのであろう。戦後の日本の描写も、日本の読者としては、物足りない、リアリティに欠けると思わざるを得ない。自殺したケラー夫人の話は、秀逸、挿話ではなく、ストーリーの本筋だろう。調味料の山椒の話が出てくるが、今ひとつ理解に苦しむ。云うまでもなく、少年と老探偵の自然な友情が、涙を誘うほど感動的だ、しかし、深読みすれば、少年の死は老齢者ホームズの童心喪失の象徴であろう。少年の母親マンロー夫人も、人間的に魅力がある。以上、ネタバレだが、ネタバレでも読めるものが小説だと自分は思っている。原作と違うが映画も一定の水準だと思った。 | ||||
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事件の謎解き自体はそんな大したことはありません。というか拍子抜けするくらいの謎でありあっさり解決するものです。 しかしながらホームズという誰もが知る天才、機敏に働く脳によって名声を得た人物が老いていき、肉体も頭脳も若かりし頃とは変化していく。 その若かった頃との落差、誰もが逃れることのできない老いというものの物語として読めば非常に素晴らしい作品だと思います。 最近のミステリーでも老人が主人公の作品が多く有り(良作もあり)、若い頃との落差が描かれますが、読者はその人物の若い頃を知りません。 しかしホームズは違います。そのためより一層老いの切なさを感じることができると思います。 晩年のホームズにとって少年は第2のワトソン、大事なものを分かち合う唯一の相手だった。その少年に不意に先立たれたホームズの悲しみ。 不器用で感情表現の苦手なホームズ同様、派手さのない文章が一層悲しさを伝えてくれます。 | ||||
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煉獄無双爆裂波動砲をはなてる超人だと思ったら 本人のはったりのうまさとまわりの誤解とか勘違いから祭り上げてた普通の人でしたという しかも、そのまた老残の物語で・・嗚呼 駄目だよ、ホームズは完璧超人でなきゃ | ||||
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ホームズの老いを感じたくない派なので、☆*2としました。 複数の話、時代が輻輳しわかりづらいところもあります。 | ||||
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若き日のシャーロック・ホームズの様に事件を解決する、という内容ではありません。 「老い」という時間の中で、過去の思い出と現在の出来事をホームズが夢の中や頭の中で行き来する、感じです。 なので、「今」と「過去」が入り交じった感じの文章になっていますので、時々、今読んでいる所が「今」なのか「過去」なのかが一瞬分からなくなった時もありましたが、全体的には読みやすいです。 以前、名探偵ポワロの物語をアガサ・クリスティー以外の作家が書いた翻訳本を読みましたが、その本に比べるととても読みやすいです。 ホームズが嫌いでなければ、一読してみるのも良いと思います。 | ||||
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