野球の国のアリス
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ちょっとだけオマージュになっていたので満足です。鏡の国のほうのアリスのオマージュですね。 ありそうでない設定なので、楽しめました。たんたんとした、むかしの児童書のような優しい語り口が、かえって新鮮です。 野球好きの知り合いのお子さんに勧めてみましたが、カバーが女の子なので、読んでくれませんでした、残念。 | ||||
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ミステリーランドシリーズの本作。 子供向けのようで、なかなかどうして大人ももちろん楽しめる作品でした。 北村薫作品を読むといつも「よい大人が登場する」と感じます。 今回は語り手のわたしがそうでした。 子供や自分よりも若い世代を「子ども扱い」しないできちんと尊重している。 簡単なようで、実は難しいことなんじゃないかと思っています。 なんでも簡単に、簡単にと道をつけてしまう世の中を是としないで、悩んだり転んだり恥をかいたりして大人になることが大事だと教えてくれるよい作品でした。 | ||||
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アリスという名の主人公が、どこか別の世界に迷い込み冒険等をする。『不思議の国のアリス』を筆頭にそのような物語は多く見られる。 ここに、物語の基本構造は「行って帰る」ことだとする説がある。そうすると、アリスという名のヒロインは「現実世界と虚構世界との往還者」として、「行って帰る」という物語の基本構造に親和的であるが故に、様々な作品の題材とされるのかもしれない。 本作品の主人公であるアリスは、野球の大好きな小学6年生の女の子。ある日たまたま、不思議な鏡を通じて左右反対の世界に迷い込んでしまう。そこでは、中学生の野球大会が行われているのだが、それが理不尽とも思えるルールで運営されていた。 その理不尽なルールを覆すため、アリスたちは戦いを挑んでいくのだ。 本作品の醍醐味のひとつは、登場人物の凛々しさにあると僕は感じた。アリスは野球に対する真摯な想いで仲間たちを率いていく存在であるとともに、どこかコミカルな言動で作品を明るくしてくれる存在だ。また、アリスと一緒に戦う五堂は、おちゃらけていながらもアリスの真摯な想いを気遣うことのできる心の優しい少年でもあり、同じく兵頭は、キャッチャーとしてアリスと強い信頼関係で結ばれている。 そんなアリスたちは物語終盤で、野球大会の理不尽なルールを覆すため、ある強豪チームと戦う。だがその戦いは、何よりもアリスのためのものだったのだろうと僕は感じた。アリスは女の子だから、中学校に行ったら野球部にはおそらく入部できない。体格も男女ではかなり異なってくる。自由に野球ができるのは、おそらく今がラストチャンス。だから僕には、この戦いがアリスの卒業試験のように思えた。 本作品は、アリスたちの凛々しさや真剣さと諧謔に満ちた台詞回しが光る、かなりの良作だったと思う。 | ||||
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文庫化されてはじめて読みました。 子ども向けに書かれた作品のようですが、どうしてどうして。 むしろ正しい大人になるために大人が読むべきお話だと感じました。 パラレルワールドの世界をうまく行き来させ、また野球のシーンもしつこすぎず、楽しく読めました。 大人にも子どもにも、その間の人たちにもお勧めです。 | ||||
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「ミステリーランド」の一冊タイトルの通り、野球小説ですミステリではないのが、ミステリファンとしては少し残念ですが中途半端にミステリ要素が投入されていないのでこれはこれで、潔くて良かった少年野球でエースだった少女・アリス彼女もいよいよ中学への入学を目前に控え、野球を続けることを断念してたそんな彼女は、ひょんなことから鏡の国に迷い込んでしまったこの世界では左右が反転し時も4ヶ月程進んでいたその為、この世界ではアリスは中学1年生の夏をむかえていたまた、この世界ではいたいけな中学生に挫折感を与えるのは良く無いとの建前から勝ったチーム同士がトーナメントを進んでいくのと同様に負けたチーム同士も戦い、負け進んだチーム同士の最終戦も行われていたしかも、建前とは裏腹に半ばお笑いの娯楽とされているそのような世界でのアリスの奮闘を描いた作品社会の不条理を問うとともに、野球小説としても、読み応えがある良作だった | ||||
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