ラインの虜囚
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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2003年から16年に掛けて講談社が企画した少年少女たちのための小説シリーズ<ミステリーランド>。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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2005年のハードカバー版は鶴田賢二の表紙絵で正面を向いた4人が厚紙ケースの丸い穴からのぞいている。 ノベルズ版の表紙絵は4人を横からで、文庫版は正面を向いた4人。 らいとすたっふ版は絵がないけれどもコンプリート目指して購入。 あとがきや解説は判型が変わってもあったが、Kindle版はいつもとおりなし。 文豪と虚実混ざった人物構成はヴィクトリア朝怪奇冒険譚の前駆的構成だと思う。 kikubonの浅井晴美さん朗読も買っていて、銀英伝15巻、中華物と合わせて入院中に聴いていた。 | ||||
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小学生の頃、わくわくしながらどんどんページをめくっていったのを思い出しました。 今でも十分楽しめました。 | ||||
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背表紙にかなりの色褪せはありましたが、本自体はきれいでした。 | ||||
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エピローグで語られる恋情は、大人からすれば恋ではない。 彼女の感情は既に結びついた家族への想いで、いい年をした男3人が若い彼女に向ける感情の鏡映しだ。 だからこそ3人の“オジサン”は、彼女が 「わたしも女として注意したほうがいいみたいだ」 と言ったときに顔を見合わせて笑ってしまうのだ。 残念ながら、これから正午を迎える彼女には伝えきれない。 欠けるからこそ満ちる幸福があることなど、鮮やかに咲きゆく花は知らなくていい。 そんな想いが詰まったこの物語は、信じて欲しい大人の願望であり、信じて良いはずの少年へ向けたメッセージでもある。 未来は明るいと、僅かでも己の蔭りを知った俺たち「大人」は、そんなことを知らない真昼の君らに信じて欲しい。 明日は必ず今日を越えてゆくのだと、今日より明日が良い日になるのだと、俺たちは君に信じてもらえる“大人”でありたいのだ。 だからこの小説はジュブナイルではない。 “かつて子供だった大人”を救うための物語なのだろうと、そう思う。 | ||||
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作者の田中芳樹氏、挿絵の漫画家鶴田謙二氏で誤解されてる方もいるようですが、 そもそもこの作品は、子供自身が選ぶ子供のための良書の賞「うつのみやこども賞」に選ばれた、 少年少女向けの児童書・ジュブナイルです。 こういったジャンルが好きでない、一般向けの田中氏の歴史ものやサスペンス、アクションが好きな読者向けではないですね。 児童向けでも成人ファンの多い「精霊の守人」シリーズ、「十二国記」シリーズ、「大草原の小さな家」シリーズなどが好きな人たちにはおススメかと。 講談社にはすでに、「青い鳥文庫」という児童書のシリーズがあるので、そちらで文庫化すれば、 誤解されずに済んだのですが。 児童書としては、素晴らしい作品ですよ。19世紀序盤のフランスを舞台に、実在非実在の人物が入り乱れて、ヒロインを守り剣劇と冒険を繰り広げます。 日本の作家があまり手を出さない時代なのも、面白いですね。コナン・ドイルの作ったあまり知られてない作品の主人公も登場させ活躍してたりします。 私、田中氏の作品は好きでないのですが、これは文句抜きで五つ星。 彼が洗礼を受けてきたであろう児童書の分野で、もっと良作を書いていくことを期待したいです。 | ||||
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