魔王城殺人事件
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魔王城殺人事件の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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子供のためのミステリーランドだが、純粋な正統派ミステリ。ドキドキ感と、謎が解かれる快感の二重奏! | ||||
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小学生が主人公である小説は、登場人物がどれだけ読者の記憶にある小学生のイメージに近いかによって、共感が得られるかどうかが決まるのではないだろうか。その点、本作品に登場する小学5年生の諸君は、私の記憶にある小学生とぴったり重なる。あとがきを見ると、作者は私とほぼ同年代ではないかと推測される。「パーフェクトボウリング」や「アメリカンクラッカー」という表記を見つけて思わずにんまりしてしまった。 私が小学生の頃、学習雑誌の付録として「探偵セット」というものが何回かついてきた記憶がある。手帳に暗号表があったりページを破いて捨てると水に溶けたり、秘密のペンで書くと字は消えるが熱すると再び文字が表れたりする(あぶりだしだね)ような、たわいもないものだったが私たちは夢中になった。少年探偵団の元祖ともいえる江戸川乱歩の小説に登場する少年たちも、「BDバッジ」というアイテムで十分に探偵気分を味わったのだろう。 さて、本作品に登場する少年たちは(後に少女も加わる。この辺が現代的。女子を差別するのはゆるされないものね。)町の外れにある、雑木林にそびえ立つ洋館・デオドロス城(子どもたちがゲームから勝手に付けた)の探検に出向く。人数が違うけれども(最初は男子3名)『スタンド・バイ・ミー』みたいだと思った瞬間、私の脳内にはあの有名な歌が響いた。塀の破れから侵入した少年たちは、庭の中にある小屋に消えた女ゾンビを目撃することになる。第2回のデオドロス城探索計画を、同じ5年1組1班の女子に知られた彼らは、男女合計5名で探索を実行するのだが…。ここで『スタンド・バイ・ミー』のように死体を発見してしまう。そしてゾンビと同じようにその死体も忽然と姿を消すのだった。 男子と女子のやりとり、意識するのだけれどもうまく相手に伝えられない、結果として口論になってしまう、というあたりがいかにも小学校高学年という感じがする。おそらく誰にでも経験があることだろう。だから共感できる。その先の刑事事件を解決する部分は、やはりフィクションであることを意識させられるが、こうした展開は嫌いではない。「少年探偵団」シリーズを読んだ頃のわくわく感も覚えた。私は好きな方だ。 1つお願いが。文中(P153の1行目)に「『小さな』は、形容詞じゃなくて形容動詞」とあるが、『小さな』は連体詞だったと思う。読者層はおそらく小中学生だろうから、第2版以降の訂正を求める。 | ||||
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町外れの屋敷に探検に行った少年探偵団が、庭に建てられた小屋で死体の発見と消失現象を目撃してしまう。しかも、その後、その死体が何故か遠く離れた大阪で発見され…、と言う内容。 小中学生向けの「ミステリーランド」シリーズの一冊らしいですが、内容はしっかり本格ミステリーになっていて、大人が読んでもそれなりに楽しめるものに仕上がっているのはさすが。 ただ、この手の「少年探偵団」系の作品に共通する事として、登場する少年少女(小学生)たちが現実にいそうでいないキャラクターで、どうしても物語の都合で動かされたり、しゃべらされているような不自然さを感じてしまう場面が多いです。そもそも彼らが今回の事件に関わるのも単なる好奇心からでしかなく、「彼らが必ず事件を解明しないといけない」という動機付けが弱いので、全体的に切迫感や緊張感に欠けているのが残念。登場する子供たちも全員揃っていなければならない必然性も無いので、余計にそう感じてしまいます。また、知り合いの刑事の手助けによる重要な情報提供などもご都合主義的で、子供たちが何とか自力でがんばって事件を解決する、という成長物語になっていないのも難点です。 密室と死体消失の謎の真相についてはミステリーとして捻りすぎず、良くも悪くもシンプルな解答だけど、ちょっと「物理的な仕掛け」に頼りすぎているため、そのせいで真相の意外性はかなり弱くなっています。部屋を調べているときに「あの仕掛け」に気付かなかったと言うのも微妙なところ。 今後、シリーズ化してくれたらキャラにも魅力が備わっていくかも知れません。 | ||||
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2004年に「ミステリーランド」の一冊として出たもののノベルス化。 小学生の5人組が主人公となり、死体消失事件に巻き込まれていくことになる。 しかし、そのトリックはあんまりなもので、想定されている読者が小中学生だったからといって、これはひどすぎるのではないか。 小学生らしさはよく書けていると思う。 教育的配慮も。 | ||||
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歌野氏のミステリーランド用に書き下ろされた小中学生向けの少年探偵団ものミステリー。このシリーズって子供向けのはずなのにどう考えても子供向けに書かれていないものが多いなかで本当の子供でも読める作品となっている。一応こういう子供向けって劇中で死体が出てこないのがお約束となっているがちゃんと殺人事件が起こる。アリバイトリックは他愛もないものだが、人が消える部屋のトリックは初期の○○の家シリーズを彷彿とさせるもので楽しい。 子供向けだが大人が読んでもそれなりに楽しめる。 表紙の英語タイトルが微妙にラストの館の秘密のネタばれになっているような気がするのだが・・・・。何故に魔王城殺人事件の英語タイトルがこの単語になっているのでしょう・・・・。 | ||||
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倉知淳氏の「ほうかご探偵隊」に続いて、このシリーズで読んだ2作目なので、どうしても「ほうかご探偵隊」と比較した感想になってしまう。 もし僕が小学生で,この本を読んだなら「こんなキャラ設定は有り得ねぇー」と感じただろう。 むしろ「ほうかご探偵隊」のメンバーの個性の方が,現実離れしていて強烈な分、かえってリアリティを感じられたかもしれない。 それと メンバーをニックネームで記述するのは賛成だが、例えば『おっちゃん』(⇔小川君のあだ名)と書かれると、「おっさん」(⇔オジサン)と混同してしまって混乱してしまう。 結果、子供向きに書かれたのだとしたら あまりに大人目線。(昔子供だった)大人向きに書かれたのだとしたら、ちょいとトリックが平凡すぎ。。。ってなわけで、星2つ でした。 蛇足だけど、「あとがき」に書かれたナゾの方が 僕にとっては面白かった。 実話らしいけど、やっぱ事実は小説以上なのかも・・・・ | ||||
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