鬼神伝
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他の本もそうですが、神や鬼、神社や寺の見方が変わります。影響大。 | ||||
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もともとはミステリーランドシリーズとして出版された「鬼神伝 鬼の巻」「鬼神伝 神の巻」を合本の上、加筆修正したもの 平安時代にタイムスリップした中学生・天童純が主人公 貴族を中心とした「人」と大和の神々とその子孫「鬼」の戦いが描かれる伝奇的な戦記もの 昔読んだ栗本薫著「魔界水滸伝」を少し彷彿させられたが、本著は淡々と話が展開していく もう少しテンションの高い描写が欲しかった、特にバトルシーンでは スケールの大きい話だけに勿体無い | ||||
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講談社ミステリーランドのシリーズとして、2004年に書かれた『鬼神伝 鬼の巻』、『鬼神伝 神の巻』の2冊を1冊にしてまとめたもの。 「QED」や「カンナ」など他のシリーズは読んでいるが、ミステリーランドの方は、そもそも子供を読者対象として想定して書かれたものであるので避けていたが、今回、ノベルスになったということもあり、読んでみた。 作品の基本的なメッセージは非常にシンプルだ。つまり、他のシリーズと同じく、今現在我々が歴史として認識しているものが、そもそも強固な客観的な事実などではなく、様々な争いの結果としての、極めてアンバランスなものでしかない、ということを言っている。したがって、結局の所、この本(というよりも、ミステリーランドのシリーズとして書かれた2作品)の主たる目的は、その認識を読者である少年少女に示すことにあったのだと思う。 この作品はメッセージという点では、他シリーズと共通しているが、その一方でアプローチの仕方は大いに異なっている。「QED」や「カンナ」がミステリという枠組みを通じて、現代から、過去の歴史を見る、という方法をとっているのに対し、この『鬼神伝』においては、主人公がファンタジー世界(の、そのまた過去の時代)に入り、当時の歴史に現在進行形で向き合っている。 少年少女向けのファンタジーであるためか、人対鬼、というある意味非常にシンプルな構造になっており、他シリーズの作品と比べると相当読み易くなっている。その一方で、主人公は平安時代で戦っていながら、その時代の人物たちが「歴史」という時間に対する認識を持っているなど、メタ的な構造もあり、その辺りが少し緩くなっている。或いは、歴史上の人物や、神話上の生き物、妖怪が大勢出てくるというのも、少々やりすぎというか、若干気になる点ではある。 他シリーズを読んでいる人間からすると、物足りなさを覚えるかもしれない。一方、このシリーズが本来想定しているような少年少女では、たとえ読んだとしても、本書の提示する問題意識を持つことすらほとんど出来ないだろう。ただ、どれだけの人が気付けるかはともかくとして、それほど多く売れた、とも思えない作品を映像化する動きがあるなど、そのメッセージは非常に重要なものだろうと思う。 | ||||
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主人公天童純は密教僧である源雲に誘われ、人と鬼神が争う平安の世にタイムスリップします。そこで「選ばれし者」として貴族とともに鬼神と戦う事を求められますが、実は自身は鬼の子孫であり、人こそがこの戦いの元凶である事を知り、鬼神と共に貴族と戦う事を決意します。 この手の物語は人が鬼と戦うという形に描かれる事が多いと思いますが、本作はそのアンチテーゼとして描かれています。なぜ節分で鬼が豆を当てられるのか、桃太郎で鬼は本当に悪者なのか、具体的に物語を引用して、鬼が主人公に問いかける描写が頻繁に出現します。 一方、物語の構成としては極めて一般的な戦記物で、伝説の剣や主人公と共に闘うヒロインという舞台装置はそれほど目新しくはなく、また善悪の価値観においても単純に構図が逆転しているだけなので、せっかくの設定があまり生かされていないように感じました。これは残念ながら鬼や神などのキャラクターの描写があっさりとし過ぎていて、深くイメージを想起させるものではなかった事も一因かと思います。 とはいえ、本作が改訂版であり元々が児童書ということもあって、非常に読みやすく爽快感のある作品に仕上がっています。アニメ映画化が決定しているとのことなので、異形のキャラクター達がどう可視化されるのか、今から楽しみです。 | ||||
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