散りしかたみに
- 本格ミステリ (563)
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文章がするすると読みやすく、どんどん進むうちにおもしろくなり止まらなくなって4時間で一気読みしてしまいました。 なのでこちらで厳しいレビューが多いのにびっくり。確かに犯罪とトリック、その謎解きというミステリ部分に重きを置くとはずれるかもしれません。むしろ梨園の世界やその人間模様を味わう小説ではないかと思います。 特に歌舞伎好きにはたまらないでしょう。今回出てくる演目は春興鏡獅子と本朝廿四考です。鏡獅子は大好きで、どの役者さんが舞ってもうっとりと見てしまいます。長唄の演奏も華やか。何度も見るうちにおぼえてしまったその謡が何度も出てきます。 また、著者さんは本朝廿四考の話からこのストーリーを考えつかれたようで、小説の登場人物と性格や役柄がかなり重ねてあります。読んでいるうちに歌舞伎の勉強にもなります。 気になったのは、出てくる人物がみんな何かを言いかけてやめるとか、今は言えないと隠し事をすることが多すぎること。結果を見てみれば、ちゃんと説明した方がよかったんじゃないの?自己判断でよかれと思って黙っていたのは間違いだったんじゃ?と思うことが多すぎました。謎を最後まで引っ張るために必要だったのでしょうが、やりすぎのように感じてしまいました。特に探偵の今泉君。あまり有能とは言えない気が。 みんなの心情も犯人の動機も十分理解できました。また、芸事と家が最優先の梨園ではありえないことではないと思ってしまいました。私たち観客はただ華やかな舞台を堪能するだけですが、裏にはやはり独特の事情や価値観があるのでしょう。登場人物のキャラがみんな個性的ではっきりしていて魅力的でした。 | ||||
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事件というより、「なぜ誰が花びらを降らせているのか」を調べるというのが物足りないかな。 もう少しインパクトのあることを調べてほしいかなと思いました。 それでも結末がよかったらまだいいんだけど、結局降らせた人が分かったというだけ。理由は深いものがあったけど・・。 花びらから思わぬ事件に発展するなら、まだ面白かったかな。 | ||||
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シリーズの中では一番後味の悪い作品でした。 動機は貧弱に思えるかもしれませんし そんな馬鹿な!かもしれません。 しかし、イヤイヤ梨園ではありえそう。 。 | ||||
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序盤の奇妙な状況、中盤のサスペンス、そして驚きの結末。 出所不明の花びらが事の発端ですが、調査に乗り出た主人公たちは、 大した成果もあげられず、気がつくと物語の終盤に差し掛かって しまいます。 なお名探偵殿は、瞬間推理的に事件の概要をつかんでいましたが、 気分が乗らずダンマリを決め込んだ模様。 主人公は、頑張って真相をつかもうと調査していくのですが、 調査を続けるための動機づけが、もう少しほしかったですね。 師匠の命令は大事ですが、「調べてもわかりかせんでした」 と報告して終わってもよさそうな状況です。少し不思議な状況ですが 誰かが致命的に困っているわけでもなかったですし。 動機付けでいうと、名探偵が後半調査に乗り出したきっかけが不可解 ですね。明らかにしない方がいいこともあると、言っていた彼が 自分の言葉を違えているわけですから、いろいろ思うところがあった はずなのですし。そこを曲げるのはよほどのことがあったのでしょうか。 犯人あて推理というより、少し不思議なことを主人公が調べて みましたというようなお話です。話も平坦で淡々と進むので、 気を張らず、のんびりと読めるところは好印象でした。 | ||||
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多少混乱が…。オチを読んでから前のページ拾い読みしなきゃならない感じにw 紫のさんに共感。こういう性根の人は根本的に何をやろうと憎めない。 双子の葛藤や悲劇より、妖女の嘆きより、紫之助の「ズルさ」に怒りを覚えた。判断的には誤ってないが、何というか「自分の手を汚さず」ってのが気に喰わなかった。今後せいぜい強請りたかられ、後継とも打ち解けられず苦悩するが良い。…みたいな。 | ||||
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