凍える島



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←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

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初公開日(参考)1993年08月
分類

長編小説

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凍える島 (創元推理文庫)

1999年08月31日 凍える島 (創元推理文庫)

無人島とはこれまた古風な―とは言い条、お得意ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店“北斎屋”の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。数年前には新興宗教の聖地だったという島で、八人の男女が一週間を共にする、しかも波瀾含みのメンバー構成。古式に倣って真夏の弧島に悲劇が幕を開け、ひとり減り、ふたり減り…。由緒正しい主題をモダンに演出する物語はどこへ行く。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

凍える島の総合評価:6.49/10点レビュー 37件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

典型的な孤島のクロオズドサアクル作品……と思いきや意外な変化球?

孤島に避暑に向かった8人の男女。
しかし二日目の朝、一人の女性が心臓を持ちさられて惨殺された死体となって見つかり、それを口切りに一人、また一人と殺されていく……
という定番の孤島の連続殺人ものですが、それだけにとどまらず中々に個性を持った作品でした。

まず物語全体の雰囲気が、夏に島にバカンスに来ているとは思えないほど、タイトルの通り陰鬱で寒々しい印象を受けます。(それこそ殺人が起きる前の楽しく遊んでいるはずの所から)しかしどこか詩的で美しい、独特の世界が拡がっています。

また文章そのものも独特です。テーブルを「テエブル」とかコーヒーを「コオヒイ」などなぜか「ー」を使わずに表記するのにかなり違和感を覚えます。
かといって絶対に使わないわけではなくカレーは普通に「カレー」と表記していたりして作者の中でのルウルがよくわかりません。

そして女性作者ならでは……と言っていいのかわかりませんが島を訪れた表面上は和気藹々としていた8人の男女の奥に潜む三角関係や愛憎が事件に大きく関わり、恋愛要素が単なるミステリーのスパイスや動機付けにとどまらず、推理小説であると同時に恋愛小説でもある作品と感じました。

真相に関してはかなり無理がある&少しアンフェア感はありましたが、斬新ではあったと思います。

マリオネットK
UIU36MHZ
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.36:
(2pt)

これはぼぼミステリではない。

鮎川哲也賞と、嵐の孤島、密室で、普通に考えればミステリ小説なのだが、
ミステリ要素は極めて薄く、ミステリ作品とジャンル分けするのに強い違和感があるほどに薄い。
密室はほとんど名ばかりの、トリックとはいえないような「工夫」レベル。

けれどもアンチミステリで日本三大奇書ともいわれる『虚無への供物』に作中で言及している点や、
自分たちが小説の登場人物だったなら、のようなメタ発言もあることから、
作者自身がミステリの皮を被った青春小説を指向していると思われる。
ただその作中人物たちが、選民思想にのぼせているのがイタイのだけれど、
このあたり良くも悪くも村上春樹っぽいナルシシズムを彷彿させる。

この後もずっと作品を出し続ける作家なのでデビュー作から引き出しの多さが伝わってくるが、ミステリ小説を期待して読むなら肩透かしになることは必至だと思う。
凍える島Amazon書評・レビュー:凍える島より
4488023355
No.35:
(1pt)

好きな作家さんなんですけど・・今回はちょっと

近藤史恵さんは歌舞伎をテーマにしたものと猿若町捕物帳が気に入っています。ビストロ・シリーズや女清掃員探偵などは軽すぎるような気がして読んでいません。
こちらはデビュー作ということで、やはり読んでおこうと思いました。第四回鮎川哲也賞受賞作だそうですが、新人作品ということでやはり突っ込みどころは多いですね。

まず、他の方もおっしゃっていますがカタカナ表記の仕方がすごく違和感がありました。「アルコオル」「テエブル」「ジインズ」などはまだわかるけれど、「ホオク」=フォークはさすがに”は?”となってしまい一瞬何のことかわかりませんでした。著者なりの美学だと思いますがこうする必要があったのでしょうか。
島へ向かう船の中で「バスケットに入った食べ物を並べてワインを開けたところで「コップは?」「この食事には回し飲みがふさわしい」その厳粛な言葉に誰も反論しなかった」というシーンも”いやそれはないでしょ、気持ち悪・・”と思ってしまいました。初対面の男女がいる場でそういうことをするでしょうか・・。全般に”何を気取っているのか?”と感じてしまうところが多かったです。登場人物もみんな変わった人間ばかりで正直誰も好感を持てる人がいませんでした。
「見せる芸術作品」的な殺人はいかにも新本格ですが、現実味がありません。動機も普通こういうことで殺人はしないでしょうというもので、その流れに飲み込まれてしまうヒロインもなんだかなあという感じでした。みんなが精神的に不安定だったということなのでしょうが。

この方の作風をキーワードで言い表すとしたら、軽く楽しいシリーズは別として、耽美、幻想、少女漫画的、詩的な文章、陶酔、哀惜などか、と。
この作品は雰囲気としては「ガーデン」や「薔薇を拒む」に近いです。私は「薔薇を拒む」は気に入ったのですが「ガーデン」はだめでした。作者が1人で自己陶酔している感が強く白けてしまいました。そして残念ながらこの作品も同様になってしまいました。よくも悪くも好みが分かれる作品だと思います。
凍える島Amazon書評・レビュー:凍える島より
4488023355
No.34:
(4pt)

最後まで読むと面白かった

気取った心理描写やせりふ回し、頭の弱い主人公のナルシスティックな言動にイライラしたが、読後は妙に爽快感、満足感があった。
凍える島Amazon書評・レビュー:凍える島より
4488023355
No.33:
(3pt)

シチユエイシヨンミステリイ+アルファ

先人の皆様がおっしゃる通り古典派を装うための表記「グレエプフルウツ」「チイズ」「ビイル」となぜか「サンドウイツチ」ではなくふつうに「サンドイッチ」?などわざと「ー」「小さいカタカナ」を使わない単語に違和感が先行するのも事実です。

「よくある」密封地での密室の連続殺人に人間の体温というかぬくもり、感情を巧みに埋め込んだ構成となっており代表作である「プロ自転車ロードレース」シリーズの「全員いいひと路線」からは大きく変化しています。書き分けられる著者の力量を感じる作品でした。
凍える島Amazon書評・レビュー:凍える島より
4488023355
No.32:
(5pt)

孤島ものの醍醐味!

孤島ものは色々ありますが、この展開はまた魅力的でした!他の作品も読みたくなりました!
凍える島Amazon書評・レビュー:凍える島より
4488023355



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