凍える島
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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孤島に避暑に向かった8人の男女。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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鮎川哲也賞と、嵐の孤島、密室で、普通に考えればミステリ小説なのだが、 ミステリ要素は極めて薄く、ミステリ作品とジャンル分けするのに強い違和感があるほどに薄い。 密室はほとんど名ばかりの、トリックとはいえないような「工夫」レベル。 けれどもアンチミステリで日本三大奇書ともいわれる『虚無への供物』に作中で言及している点や、 自分たちが小説の登場人物だったなら、のようなメタ発言もあることから、 作者自身がミステリの皮を被った青春小説を指向していると思われる。 ただその作中人物たちが、選民思想にのぼせているのがイタイのだけれど、 このあたり良くも悪くも村上春樹っぽいナルシシズムを彷彿させる。 この後もずっと作品を出し続ける作家なのでデビュー作から引き出しの多さが伝わってくるが、ミステリ小説を期待して読むなら肩透かしになることは必至だと思う。 | ||||
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近藤史恵さんは歌舞伎をテーマにしたものと猿若町捕物帳が気に入っています。ビストロ・シリーズや女清掃員探偵などは軽すぎるような気がして読んでいません。 こちらはデビュー作ということで、やはり読んでおこうと思いました。第四回鮎川哲也賞受賞作だそうですが、新人作品ということでやはり突っ込みどころは多いですね。 まず、他の方もおっしゃっていますがカタカナ表記の仕方がすごく違和感がありました。「アルコオル」「テエブル」「ジインズ」などはまだわかるけれど、「ホオク」=フォークはさすがに”は?”となってしまい一瞬何のことかわかりませんでした。著者なりの美学だと思いますがこうする必要があったのでしょうか。 島へ向かう船の中で「バスケットに入った食べ物を並べてワインを開けたところで「コップは?」「この食事には回し飲みがふさわしい」その厳粛な言葉に誰も反論しなかった」というシーンも”いやそれはないでしょ、気持ち悪・・”と思ってしまいました。初対面の男女がいる場でそういうことをするでしょうか・・。全般に”何を気取っているのか?”と感じてしまうところが多かったです。登場人物もみんな変わった人間ばかりで正直誰も好感を持てる人がいませんでした。 「見せる芸術作品」的な殺人はいかにも新本格ですが、現実味がありません。動機も普通こういうことで殺人はしないでしょうというもので、その流れに飲み込まれてしまうヒロインもなんだかなあという感じでした。みんなが精神的に不安定だったということなのでしょうが。 この方の作風をキーワードで言い表すとしたら、軽く楽しいシリーズは別として、耽美、幻想、少女漫画的、詩的な文章、陶酔、哀惜などか、と。 この作品は雰囲気としては「ガーデン」や「薔薇を拒む」に近いです。私は「薔薇を拒む」は気に入ったのですが「ガーデン」はだめでした。作者が1人で自己陶酔している感が強く白けてしまいました。そして残念ながらこの作品も同様になってしまいました。よくも悪くも好みが分かれる作品だと思います。 | ||||
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気取った心理描写やせりふ回し、頭の弱い主人公のナルシスティックな言動にイライラしたが、読後は妙に爽快感、満足感があった。 | ||||
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先人の皆様がおっしゃる通り古典派を装うための表記「グレエプフルウツ」「チイズ」「ビイル」となぜか「サンドウイツチ」ではなくふつうに「サンドイッチ」?などわざと「ー」「小さいカタカナ」を使わない単語に違和感が先行するのも事実です。 「よくある」密封地での密室の連続殺人に人間の体温というかぬくもり、感情を巧みに埋め込んだ構成となっており代表作である「プロ自転車ロードレース」シリーズの「全員いいひと路線」からは大きく変化しています。書き分けられる著者の力量を感じる作品でした。 | ||||
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孤島ものは色々ありますが、この展開はまた魅力的でした!他の作品も読みたくなりました! | ||||
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