胡蝶殺し
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胡蝶殺しの総合評価:
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他のレビューアさんたちもおっしゃっていますが、どうしてタイトルに”殺し”という言葉を入れてミステリとして売り出したんでしょうか? 殺しも起きないしまったくミステリではありません。一向に起きない事件を”いつ殺しが起きるのか?”と待ちながら読者は読んでしまうし、そもそも購入した時点でミステリを期待しているでしょう。この売り方はマイナスにしかならないのではと思います。 普通の人間ドラマとしてとても感動的なストーリーだったのでもったいないです。 梨園と呼ばれる歌舞伎界の内情を描いています。 名女形と呼ばれる父親を病気で亡くした子供、秋司。後ろ盾を亡くした息子の立場は微妙で、芸を受け継ぎ磨くという面で、そして舞台でよい役を得るには明らかに不利な立場に立たされます。それに対し、なんとか家を存続しなくては、息子をりっぱな跡継ぎに育てなければいけないと神経をすり減らす母親。 一方、主人公の役者、萩太郎は息子の俊介がまったく歌舞伎に興味を示さず習い事もいやいややっていることに悩んでいます。そんな時、秋司の後見をたのまれ、そのすばらしい才能に目をみはり、公平に自分の息子よりもいい役につけようと奮闘します。が公演直前になって秋司がおたふくかぜにかかってしまい出演は不可能に。その後、後遺症の聴覚障害を発症したことがわかり・・・。 梨園の中の力関係、興行会社との関係、芸のすばらしさ、一見華やかに見える役者の苦悩などがしっかり描けていてとてもよい作品でした。 ちょうど演劇評論家の中川右介氏による「坂東玉三郎」と「歌舞伎 血と家と藝」を読んで、”梨園は名門の家、または賢く立ち回って権力を握ったものが勝ち”的な話だったので、そうだよね、こんなふうに一生懸命芸に精進している役者もいるよね、いやそういう人の方が多いのでは・・となんだか救われたようなすがすがしい気持ちになりました。 歌舞伎のことを知らなくても楽しめる作品ですし勉強にもなります。スキャンダルも多く何かとあれこれ言われる歌舞伎の世界ですが、これからも鑑賞していきたいです。 | ||||
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読み始めてからしばらくはとても面白かったんです。ところが、段々その面白さが減ってきて、結局、コンナモンなの⁉️って感じです。正直言って結末は直ぐに見当がつきます。その上、そこに至る過程が段々安っぽくなっていきます。もう少し何とかならなかったのでしょうか? | ||||
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小学生の息子を持つ歌舞伎役者の萩太郎は、社長から、急逝した遠縁の役者・竜胆(りんどう)の忘れ形見の秋司の後見役を頼まれる。 秋司の躍りを見て、その天性の才能に驚く萩太郎。一方で、同い年の息子は、歌舞伎には全く興味がなさそうな様子。 後見役としての責務と親の欲目とに揺れながら、二人に稽古をつける萩太郎だったが、あるとき、三人の関係に大きな転機が訪れる。 子を思う親の気持ち、親を思う子の気持ち、梨園の一員として若き才能に寄せる期待などが絡まり合いながら、事態は急展開する。そして最後に、殺人もないのに題に「殺し」と入っていることの意味を知る。 演目や配役がどうやって決まるのか、役者はどのような日常を送っているのかなど、梨園の裏側を垣間見ることができたのは収穫。全体的に読みやすい。 ただ、躍りや芝居の習得が如何に難しいかなど、もっと掘り下げてほしかった。ここはもったいない。歌舞伎は奥が深い、と萩太郎に言わせるからには、その深さの程が伝わるように。 | ||||
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主人公の秋司に対する気持ちがちょっと綺麗すぎる気がしました。 自分の子は全然上手じゃないけど、秋司は上手くて・・・というような葛藤の話なら、もっと人間くさくて面白かったのに・・と思います。 あと、唐突に終わってしまったような気がして、作者はもっと違う展開を用意していたように思えてなりません。 | ||||
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歌舞伎に行きたくなります。演目のセリフが本のセリフと重なって、ジンとしました。 | ||||
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