(短編集)

のぞきめ



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初公開日(参考)2012年11月
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のぞきめ

2012年11月30日 のぞきめ

昭和も残り少なくなった、ある夏。辺鄙な貸別荘地にバイトに来た成留たちは、禁じられた廃村に紛れ込み、恐怖の体験をする…(『覗き屋敷の怪』)。昭和の初期。四十澤は、学友の鞘落から、自分の家には“のぞきめ”という化物が取り憑いていると打ち明けられる。やがて四十澤は、鞘落家を訪ねるのだが…(『終い屋敷の凶』)。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

のぞきめの総合評価:7.39/10点レビュー 33件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

構成の妙

ある村の怪異を巡る話で、短編一つと中編一つ。先に登場する短編で謎を提示し、次の中編で、一つ前の年代に遡って謎を示して解決するパターン。やはり人里離れた村の怪異はコワイ!特に最初の話は、とある村に足を踏み入れてしまったがために、あるものからの視線につきまとわれ。そして、その謎が徐々に後編で明らかに。やはりこの構成だからこその怖さを感じました。怖かったです。さすが三津田ワールド!

タッキー
KURC2DIQ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

「のぞきめ」の感想

作者(三津田信三であろうと思われる)が語り手となっている「序章」と「終章」の間に、彼の知り合いで、利倉成留(とくら しげる)が語った話をまとめた「覗き屋敷の怪」と、民族研究家の四十澤想一(あいざわ そういち)が残したノートに書かれてあった、彼が学生時代に体験した話「終い屋敷の凶」が挟まれています。
時系列で行くと、「終い屋敷の凶」が昭和初期の話で、「覗き屋敷の怪」は昭和の終わりごろと言うことなので、順序は逆になっています。

「覗き屋敷の怪」は、四人の学生がリゾート地でのアルバイト先で、管理人から禁止されている事柄を破ったために、奇怪な出来事に遭遇するというホラー小説になっています。
何の解答もなく、おそらく「のぞきめ」によると思われる不可解な現象だけが書かれています。
ところで、作中に奈良の杏羅町の「拝み屋」で、五十歳前後だというの女性が登場しますが、若い頃は美人であったらしくって、驚くほど口が悪い・・・と言うことから、「死相学探偵」シリーズに登場する弦矢俊一郎の祖母の事なんでしょうね。

全体のほぼ3分の2ほどが、「終い屋敷の凶」になっています。
四十澤の友人で、民俗学調査の途中に亡くなった学生・鞘落(さやおとし)惣一の故郷に、弔問に行った際に体験した事柄が綴られたノートという内容です。
村八分状態にされた鞘落家の、過去の忌まわしい伝承が背景にあり、横溝正史のミステリを連想させますが、探偵も犯人も特定されないまま、大量殺人が起こり、話が終わります。

「終章」では、「終い屋敷の凶」に書かれていた、一部の不可解な怪奇現象を除き、腑に落ちない点を八つに分けて、それなりの説明がつけられて居るところは、刀城言耶シリーズのような展開でした。「のぞきめ」についても、それなりの解答がされているようです。
でも、そこでもう一度昭和の終わりの話・「覗き屋敷の怪」に戻ってみると、いろいろ想像をたくましくして、いろんなパターンの結論が出そうなのですが・・・。

トラ
WFY887SY
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.31:
(2pt)

後半だれる

前半はホラー要素が強く、楽しく読めた、けれども、後半、つまり過去の話になるや、
愚図愚図とした展開になり、辟易させられた。
ただでさえ大した事のないストーリーに輪をかけて、だらだらとした描写、的を射ない会話、その会話の最中に差し込まれる主人公の意味のない感想、そして感情豊かなのか、よそ者の分際でその日会った相手にいちいち心の中で怒りをあらわにしたりと。
長い割に何も無い後半が終わると、あとは総括的に前後の物語のまとめに入るけど、それもべつに“だからどうした?”という感じで。
のぞきめAmazon書評・レビュー:のぞきめより
4041103460
No.30:
(1pt)

新品を買ったのにボロボロ

新品だということで定価の2倍の価格を出したのに新品とは思えない状態。
これで新品らしいので管理レベルを疑う。
のぞきめAmazon書評・レビュー:のぞきめより
4041103460
No.29:
(3pt)

雰囲気がいい力作なのにひっかかるところが多く、最後の推理はただの推測で残念

この著者の作品はまだ異形コレクションに収録された短編を数編を読んだだけで、長編はこれが初めてです。
この作品は4つのパートに分かれています。

序章:著者本人らしい作家の1人称で書かれています。だいぶ前に知り合いから聞いて記録だけしていた話、それは彼が学生時代に夏休みのアルバイトで貸別荘で働いていて恐ろしい目にあったという体験談でした。
そしてあるライターから託されたノート、それは老齢の民俗学者のもので、若い時にある村で経験した怪異が書かれているのですが、著者はこの2つの話が50年ほど時代差はあれど同じ場所で起きたことではないか、と気がつきます。
第一部 覗き屋敷の怪:知り合いが経験した貸別荘地の怪異。
第二部 終い屋敷の凶:昭和初期、後の民俗学者、当時はまだ大学生が、亡くなってしまった親友の実家がある山深い村を訪ねた時の怪異。
終章:これらすべての現象に対する著者自身の推理。

現代パートに比べて過去パートの方が2,5倍と長く、メインになっています。ここは昔の時代に封建的な僻地の村で起きたことなので、まるで横溝正史ミステリのように土着的な香りがします。この雰囲気が好きな人にはたまらないと思います。全体としては好みの作品でした。
ただ、あれこれひっかかった所が多く、手放しで賞賛できないのが残念です。

・まず第二部の主人公。大学生で若く好奇心旺盛で情熱があるのはわかるのですが、短慮な上に行動が超人的すぎます。東京から日本海側らしい田舎へ、何度も交通機関を乗り換えて到着、昔のことだから交通機関もスピードが遅かったことでしょう。そして田舎の村に着きもう夜になろうとしているのにそこから山道を3つ目の村までさらに歩く。しかも道中、わけあって隠れるはめになり藪の中や山道を駆け回るはめに。
その後もほぼ眠れないまま3日ほどを真夏の暑い中、汗をだらだらかきながら峠道を登り、降り、走り、隠れ、いやこれ絶対無理でしょ、普通だったら倒れますという感じです。この動かし方はかなり無理があるのでは。
・主人公が藪の中に隠れている間に山上で火葬が始まってしまい、死体を焼く息ができないほどの臭気と煙にいぶされます。逃げ出した後、村の僧侶に出会い共に歩くのですが、きっと体と衣服はその匂いにまみれているはず。なのに何も言われないとは。これも違和感がありました。
・親友が自分の一族の深刻な秘密を打ち明けようとしているのに、いちいち「これはこういうことだろう?」と自分の推察力の確かさを誇るような突っ込みを入れるのがうざく、その分話がくどくなっています。ただ黙って聞いて語らせればいいのに。ここは会話体でなく、親友の語りだけでいいと思いました。
・終章の作家の推理がただの推測ばかりでがっかりしました。たとえば”住職の姓名が「城戸」と書いてあったから、これは=「じょうど」=「浄土」の意味だったのではないか”なんて無理すぎでしょう。ここから後の推理はもう読む気がしなくなってしまいました。むしろ終章はない方がよかったのでは。

全体的にご都合主義の部分がひっかかってしまい、せっかくのおどろおどろしい雰囲気や切迫感が楽しめなかったのは残念でした。今まで読んだ短編はとてもよかったのでまた他の作品も読んでみたいと思います。
のぞきめAmazon書評・レビュー:のぞきめより
4041103460
No.28:
(5pt)

良かった

満足
のぞきめAmazon書評・レビュー:のぞきめより
4041103460
No.27:
(5pt)

おさんぽホラー

この作者がよくやる「本編のお話を知るまでの過程をやたら詳しく描写する癖」が大好きです。白魔とかねじの回転みたいな古典怪奇小説へのリスペクトが感じられて。

お話としては、主人公がとある事件の真相をもとめて四六時中ずっと山道や村を歩き回っている。そして薮をつついて怪異にでくわす。この繰り返しで、こんなひたすら移動する描写ばかりの小説はなかなか無いのではないのでしょうか。
民俗学のフィールドワークを体験しているみたいで非常に楽しく、都会的な日常に埋没している自分には癒しでした。
それで、ありありと思い描けるくらいに舞台の村や村人たちに愛着がわいてくるんですけど、唐突に冷や水をぶっかけられたような結末に呆気にとられます。
やっぱりこの方の作品は他のホラーとは一味ちがうっすね。
のぞきめAmazon書評・レビュー:のぞきめより
4041103460



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