のぞきめ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ある村の怪異を巡る話で、短編一つと中編一つ。先に登場する短編で謎を提示し、次の中編で、一つ前の年代に遡って謎を示して解決するパターン。やはり人里離れた村の怪異はコワイ!特に最初の話は、とある村に足を踏み入れてしまったがために、あるものからの視線につきまとわれ。そして、その謎が徐々に後編で明らかに。やはりこの構成だからこその怖さを感じました。怖かったです。さすが三津田ワールド! | ||||
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作者(三津田信三であろうと思われる)が語り手となっている「序章」と「終章」の間に、彼の知り合いで、利倉成留(とくら しげる)が語った話をまとめた「覗き屋敷の怪」と、民族研究家の四十澤想一(あいざわ そういち)が残したノートに書かれてあった、彼が学生時代に体験した話「終い屋敷の凶」が挟まれています。 | ||||
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未読の方はご注意ください
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前半はホラー要素が強く、楽しく読めた、けれども、後半、つまり過去の話になるや、 愚図愚図とした展開になり、辟易させられた。 ただでさえ大した事のないストーリーに輪をかけて、だらだらとした描写、的を射ない会話、その会話の最中に差し込まれる主人公の意味のない感想、そして感情豊かなのか、よそ者の分際でその日会った相手にいちいち心の中で怒りをあらわにしたりと。 長い割に何も無い後半が終わると、あとは総括的に前後の物語のまとめに入るけど、それもべつに“だからどうした?”という感じで。 | ||||
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新品だということで定価の2倍の価格を出したのに新品とは思えない状態。 これで新品らしいので管理レベルを疑う。 | ||||
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この著者の作品はまだ異形コレクションに収録された短編を数編を読んだだけで、長編はこれが初めてです。 この作品は4つのパートに分かれています。 序章:著者本人らしい作家の1人称で書かれています。だいぶ前に知り合いから聞いて記録だけしていた話、それは彼が学生時代に夏休みのアルバイトで貸別荘で働いていて恐ろしい目にあったという体験談でした。 そしてあるライターから託されたノート、それは老齢の民俗学者のもので、若い時にある村で経験した怪異が書かれているのですが、著者はこの2つの話が50年ほど時代差はあれど同じ場所で起きたことではないか、と気がつきます。 第一部 覗き屋敷の怪:知り合いが経験した貸別荘地の怪異。 第二部 終い屋敷の凶:昭和初期、後の民俗学者、当時はまだ大学生が、亡くなってしまった親友の実家がある山深い村を訪ねた時の怪異。 終章:これらすべての現象に対する著者自身の推理。 現代パートに比べて過去パートの方が2,5倍と長く、メインになっています。ここは昔の時代に封建的な僻地の村で起きたことなので、まるで横溝正史ミステリのように土着的な香りがします。この雰囲気が好きな人にはたまらないと思います。全体としては好みの作品でした。 ただ、あれこれひっかかった所が多く、手放しで賞賛できないのが残念です。 ・まず第二部の主人公。大学生で若く好奇心旺盛で情熱があるのはわかるのですが、短慮な上に行動が超人的すぎます。東京から日本海側らしい田舎へ、何度も交通機関を乗り換えて到着、昔のことだから交通機関もスピードが遅かったことでしょう。そして田舎の村に着きもう夜になろうとしているのにそこから山道を3つ目の村までさらに歩く。しかも道中、わけあって隠れるはめになり藪の中や山道を駆け回るはめに。 その後もほぼ眠れないまま3日ほどを真夏の暑い中、汗をだらだらかきながら峠道を登り、降り、走り、隠れ、いやこれ絶対無理でしょ、普通だったら倒れますという感じです。この動かし方はかなり無理があるのでは。 ・主人公が藪の中に隠れている間に山上で火葬が始まってしまい、死体を焼く息ができないほどの臭気と煙にいぶされます。逃げ出した後、村の僧侶に出会い共に歩くのですが、きっと体と衣服はその匂いにまみれているはず。なのに何も言われないとは。これも違和感がありました。 ・親友が自分の一族の深刻な秘密を打ち明けようとしているのに、いちいち「これはこういうことだろう?」と自分の推察力の確かさを誇るような突っ込みを入れるのがうざく、その分話がくどくなっています。ただ黙って聞いて語らせればいいのに。ここは会話体でなく、親友の語りだけでいいと思いました。 ・終章の作家の推理がただの推測ばかりでがっかりしました。たとえば”住職の姓名が「城戸」と書いてあったから、これは=「じょうど」=「浄土」の意味だったのではないか”なんて無理すぎでしょう。ここから後の推理はもう読む気がしなくなってしまいました。むしろ終章はない方がよかったのでは。 全体的にご都合主義の部分がひっかかってしまい、せっかくのおどろおどろしい雰囲気や切迫感が楽しめなかったのは残念でした。今まで読んだ短編はとてもよかったのでまた他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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満足 | ||||
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この作者がよくやる「本編のお話を知るまでの過程をやたら詳しく描写する癖」が大好きです。白魔とかねじの回転みたいな古典怪奇小説へのリスペクトが感じられて。 お話としては、主人公がとある事件の真相をもとめて四六時中ずっと山道や村を歩き回っている。そして薮をつついて怪異にでくわす。この繰り返しで、こんなひたすら移動する描写ばかりの小説はなかなか無いのではないのでしょうか。 民俗学のフィールドワークを体験しているみたいで非常に楽しく、都会的な日常に埋没している自分には癒しでした。 それで、ありありと思い描けるくらいに舞台の村や村人たちに愛着がわいてくるんですけど、唐突に冷や水をぶっかけられたような結末に呆気にとられます。 やっぱりこの方の作品は他のホラーとは一味ちがうっすね。 | ||||
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