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(短編集)
のぞきめ
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のぞきめの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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前半はホラー要素が強く、楽しく読めた、けれども、後半、つまり過去の話になるや、 愚図愚図とした展開になり、辟易させられた。 ただでさえ大した事のないストーリーに輪をかけて、だらだらとした描写、的を射ない会話、その会話の最中に差し込まれる主人公の意味のない感想、そして感情豊かなのか、よそ者の分際でその日会った相手にいちいち心の中で怒りをあらわにしたりと。 長い割に何も無い後半が終わると、あとは総括的に前後の物語のまとめに入るけど、それもべつに“だからどうした?”という感じで。 | ||||
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新品だということで定価の2倍の価格を出したのに新品とは思えない状態。 これで新品らしいので管理レベルを疑う。 | ||||
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この著者の作品はまだ異形コレクションに収録された短編を数編を読んだだけで、長編はこれが初めてです。 この作品は4つのパートに分かれています。 序章:著者本人らしい作家の1人称で書かれています。だいぶ前に知り合いから聞いて記録だけしていた話、それは彼が学生時代に夏休みのアルバイトで貸別荘で働いていて恐ろしい目にあったという体験談でした。 そしてあるライターから託されたノート、それは老齢の民俗学者のもので、若い時にある村で経験した怪異が書かれているのですが、著者はこの2つの話が50年ほど時代差はあれど同じ場所で起きたことではないか、と気がつきます。 第一部 覗き屋敷の怪:知り合いが経験した貸別荘地の怪異。 第二部 終い屋敷の凶:昭和初期、後の民俗学者、当時はまだ大学生が、亡くなってしまった親友の実家がある山深い村を訪ねた時の怪異。 終章:これらすべての現象に対する著者自身の推理。 現代パートに比べて過去パートの方が2,5倍と長く、メインになっています。ここは昔の時代に封建的な僻地の村で起きたことなので、まるで横溝正史ミステリのように土着的な香りがします。この雰囲気が好きな人にはたまらないと思います。全体としては好みの作品でした。 ただ、あれこれひっかかった所が多く、手放しで賞賛できないのが残念です。 ・まず第二部の主人公。大学生で若く好奇心旺盛で情熱があるのはわかるのですが、短慮な上に行動が超人的すぎます。東京から日本海側らしい田舎へ、何度も交通機関を乗り換えて到着、昔のことだから交通機関もスピードが遅かったことでしょう。そして田舎の村に着きもう夜になろうとしているのにそこから山道を3つ目の村までさらに歩く。しかも道中、わけあって隠れるはめになり藪の中や山道を駆け回るはめに。 その後もほぼ眠れないまま3日ほどを真夏の暑い中、汗をだらだらかきながら峠道を登り、降り、走り、隠れ、いやこれ絶対無理でしょ、普通だったら倒れますという感じです。この動かし方はかなり無理があるのでは。 ・主人公が藪の中に隠れている間に山上で火葬が始まってしまい、死体を焼く息ができないほどの臭気と煙にいぶされます。逃げ出した後、村の僧侶に出会い共に歩くのですが、きっと体と衣服はその匂いにまみれているはず。なのに何も言われないとは。これも違和感がありました。 ・親友が自分の一族の深刻な秘密を打ち明けようとしているのに、いちいち「これはこういうことだろう?」と自分の推察力の確かさを誇るような突っ込みを入れるのがうざく、その分話がくどくなっています。ただ黙って聞いて語らせればいいのに。ここは会話体でなく、親友の語りだけでいいと思いました。 ・終章の作家の推理がただの推測ばかりでがっかりしました。たとえば”住職の姓名が「城戸」と書いてあったから、これは=「じょうど」=「浄土」の意味だったのではないか”なんて無理すぎでしょう。ここから後の推理はもう読む気がしなくなってしまいました。むしろ終章はない方がよかったのでは。 全体的にご都合主義の部分がひっかかってしまい、せっかくのおどろおどろしい雰囲気や切迫感が楽しめなかったのは残念でした。今まで読んだ短編はとてもよかったのでまた他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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満足 | ||||
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この作者がよくやる「本編のお話を知るまでの過程をやたら詳しく描写する癖」が大好きです。白魔とかねじの回転みたいな古典怪奇小説へのリスペクトが感じられて。 お話としては、主人公がとある事件の真相をもとめて四六時中ずっと山道や村を歩き回っている。そして薮をつついて怪異にでくわす。この繰り返しで、こんなひたすら移動する描写ばかりの小説はなかなか無いのではないのでしょうか。 民俗学のフィールドワークを体験しているみたいで非常に楽しく、都会的な日常に埋没している自分には癒しでした。 それで、ありありと思い描けるくらいに舞台の村や村人たちに愛着がわいてくるんですけど、唐突に冷や水をぶっかけられたような結末に呆気にとられます。 やっぱりこの方の作品は他のホラーとは一味ちがうっすね。 | ||||
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もう何度読み返したかわかりません。 ファンタジー要素強めのそこらのホラー文庫とは違います。 この方の本は総じて読みやすくハズレ無しです。 ホラー文庫をさがすならコレ買えば間違いない。 | ||||
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なんとなくは分かったけど、難しい字や言葉が多く出てくるので、理解するのに苦労する。理解できれば面白いんだろうけど、なんかよく解らない。もう一度読んでみることにする。 | ||||
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三津田作品は死相学探偵→家シリーズ→のぞきめと読んできましたが 個人的にこちらがダントツで面白かったです。 2部構成ですがどちらも時代を隔てた同じ場所で起こった怪異を書いています。 終章は1部、2部に比べてかなり短いページ数でしたが怒涛の伏線回収は見事。 謎を投げっぱなしにするのではなく、 推測という体を取りつつある程度の解答を提示してくれたので読後感も良かったです。 あと他の三津田作品で見知った名称もチラホラ出てきたり 難読漢字には区切りごとに再度ルビを振ってくれているのも何気に嬉しい。 | ||||
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最後のオチはえっ??なにこれ??と思ったけど、少し考えてみると、あれはあくまで個人の感想に過ぎないのかなと私は思いました。何故なら、死に様が説明がつかないし、あまりに強引過ぎるので。 ですからやっぱりあれは・・・・と考えた方がゾクッとしますね。 | ||||
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メインである第二部が非常に読みにくい。 ことあるごとに主人公の考察やら感想の地の文が長々と書かれるので、テンポが悪い。 しかも主人公の行動に一貫性がないため、いまいち感情移入が出来ない。 駄作ではないが、何でもかんでも字に起こして説明されるのって苦痛なんだなあと感じました。 | ||||
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「のぞきめ」と呼ばれる怪異について最近書かれた記録と数十年前の記録を読み解く2部構成。 著者が得意としているホラーとミステリーが融合されている。 すべての現象がミステリーで読み解けるわけではなく、読み解けなかった現象にこそ本当の恐怖がある。 作中の言葉を借りるならば、『飽くまでも訳の分からないものとして、怪異はそのまま存在しているのが好ましい』 | ||||
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映画のせいで期待してなかったけど面白かった 序章は小野不由美の『残穢』を彷彿とさせるメタホラー。第1章は洒落怖『リゾートバイト』を彷彿とさせる実話怪談風。第2章は坂東真砂子の『狗神』などを彷彿とさせる土俗ホラー。終章は三津田信三お得意のミステリとホラーの融合。 実話怪談蒐集家の元編集であり、『刀城言耶シリーズ』を書いた民俗学ミステリ作家であり、『作家3部作』を書いたメタホラー作家であり、ミステリとホラーの融合を追求し続けた三津田信三にしか書けない一作だろう。まさに集大成。 様々なホラーを味わえる上に、章ごとに文体も違うというのが凝ってて◎ 欠点は、「のぞかれる」「ついてくる」といったホラー描写にマンネリ感があることと、のぞきめのトリックが(三津田作品やホラーミステリ小説をよく読んでいる人には)読めてしまうということ。 まぁ集大成的な作品に共通するデメリットともいえる。 それでも2010年以降の三津田作品では一番面白かった。 ただ、序章で「完全に創作した舞台で起こる民俗学ミステリホラー」と刀城言耶シリーズを解説しているのだけど 実話テイストで書かれている第2章を読んでいると「蒼龍郷」など、刀城言耶シリーズの地名が出てくるのは笑った。創作なのか実話なのか。 「杏羅町」とかも出てきたし、ファンサービスかな? | ||||
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すべての謎をつまびらかにする終章はすっきりまとまっているけれども、 犯人が皆殺し大虐殺するほど悲惨に思えないのがなぁ(初代巡礼親子は祟っても仕方ないくらい気の毒だけども) ミステリ落ちは良いとして、 もう一段ホラー部分の落ちも欲しかった(和世や彩子が怪異化した詳細とか) せっかくの舞台設定が薄味で終わってしまってなんとも残念。 | ||||
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のぞきめという伝承を二部構成の怪談で読み進めていくと、徐々に謎が解き明かされていくミステリー感が良い。読後は隙間が怖くなる。 | ||||
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面白いのに、読後感のむなしさがすごい。 導入は面白くて一気に読んでしまったのに、最後の方はダレていつまでも読み終われなかった。 ミステリーなら、もっと伏線らしいエピソードがあった方が最終章はその謎解きとして面白かったと思うし、ホラーなら最終章はまさに蛇足だと思う。 確かに、作者がホラーや民俗というテーマをとても愛しているのが伝わってきた。実際の知識に裏打ちされた文章は面白いものだと思う。 しかし、この作品を読んでいると、小説ではなく、作者の知識の薀蓄を読まされている気持ちになってくるのはなぜなのだろう。 その内容は興味深く面白いものだったが、小説の体をなしているかといわれると疑問が残る。 以前、偶然にも、板野友美主演で映画化した「のぞきめ」を観賞していたのだが、物語としては映画の方が勝っていたと思う。 主役の演技力や、本編からの変更点など比較してみると映画は「それはどうなの?」と思う点も多いのだが、あれはあれで焦点がしっかりとしていてすっきりまとまっている。 この小説を読むまで「のぞきめ」というタイトルは失念してしまっていたが、巡礼の母娘というモチーフは強烈だったからだ。 作者の知識の豊富さゆえか、物語の中にいくつも仕掛けられている小さなギミックが多すぎるせいか、小説版は映画版にくらべていろんな方向に深く記述があって、それが面白いのだが、最終的にひとつのモチーフに収斂されていくのではなく、どのモチーフも終盤になればなるほどどんどん散らばって希薄になっている印象を受けた。 好みのテーマを小説にしているだけにとてもむなしく残念に思った。 | ||||
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電子版読了したのですが、これより前に「どこの家にも怖いものはいる」「わざと忌み家を建てて棲む」を読んでいた後だったので、てっきりホラーかと思い読み進めました。 ホラーだと思い読み進めると、電子版90%を過ぎるあたりまで、ずっと怖いですw これまで私が読んできた、著者の2作同様、 「読んでるだけで何かがやって来るかもしれないから、覚悟して読んでね。あと、何かが来たら本を閉じてね」と散々脅され、 「ちなみに俺のところには出たからね」という前振りもされるので、ビビりながら読み進めることになります。 本文は、「何か」に襲われることとなった人たちの手記なり告白なりで構成されています。これが怖い。 「どこの家にも〜」は、家の物音などの怪異がメインでした。 自宅はマンションなので、一軒家ほど家鳴りがないため、幸い、怖かったものの、あまり自身に照らし合わせ過ぎずに楽しむことができました。 しかし、今回の怪異は、タイトルにもある通り、「隙間から覗くもの」です。 ……隙間ってどこにでもあるじゃないですか。 読んでいる間は、とにかくドアや窓の隙間が怖くて仕方がありませんでした、笑。 電子版だと90%を過ぎる辺りまで怖い、と書いたのは、そこから急に「あれ、これ、ミステリー?」という展開に突入するからです。 ミステリーだとわかれば、読み手も「あの怪異はこう説明できるのでは?」だとか、「となると犯人は?」と推理していくことに注力できるので、怖さがぐっと無くなります。 解説を読むと、帯に「ホラーとミステリーの融合」的な事が明記されていたようだし、 たしかに序盤にしきりに「ホラーとミステリーの融合したものを書きたいと目指して来た」などとの記述が何箇所かありました。 最初から「ミステリー要素がある」と意識して読めていると、あまり怖く感じずにすむかもしれません。 が、私は電子版だったので帯もなく、ここまで読んで来た2作同様「ホラーだ」と思い読んでいたので、終盤まで怖くて仕方ありませんでした。 ただし、ミステリーとして解決していこうとすると、ホラー要素を借りないと解決できないことが数多くあります。 そこが、ホラーとミステリーの融合という事なのかな、と思います。 「ミステリーを読むぞ!」という気持ちで読み始めてしまうと、その解決の仕方に「なんだよそれ!」と思うこともいくつか出てくるかもしれないので、あくまでも「ホラーを読むぞ」という気持ちの方が、この作品を楽しめるのかもしれません。 解説の方の文章は、興味深い事も書いてあるものの、一文が長ったらしく、かつ、()に入れたの補足も多くて、読みづらくて仕方ありませんでした。 と、同時に、三津田さんの文章はテンポがよく読みやすかったなあ、と思い知らされました。 レビューを書こうと「のぞきめ」で検索して、板野友美主演の映画のポスターが先に出て来た時に笑ってしまいました。 映画、予告編しか見てはいませんが、どう考えてもこの原作は大根アイドルムービーにふさわしくありません。 映画を見てがっかりしたであろう人、ポスター見ただけで爆笑した人などにはぜひ、この本を読んで震えてもらいたいです! | ||||
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話し自体は面白かった しかし、本編までのウンチクの長さ、最後の、のぞきめに対しての推察と考察の部分が鬱陶しかったです 作者が知識が豊富なのはわかりますが、それをひけらかさず、本編だけに集中してくれれば、かなり印象は変わったのになと感じました 怪談に完結を求めるのは野暮〜と作者が発していながら、読者の想像力を無くす終章は、まさに野暮 結構厚めの本ですが、50ページ位は、読む必要もなかったです | ||||
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この作家さんの作品を初めて読んだのですが、登場人物の心情や情景が想像がしやすく、臨場感溢れていてとても面白かったです。 ついつい一気に読んでしまいました。 1章は完全にホラー色が強いものの2章はホラー要素が薄いため(とはいっても怖い)、がっつりホラーが好きな人は物足りなく感じると思います。 私は怖がりなので最後の語り手の考察に救われました。 そして、それを踏まえてもう一度最初から読み直したいと思いました。 | ||||
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ホラーとミステリーの融合というのはなかなか斬新だと思いました。特に最後の章での語り手の推理にはなるほど、と唸らされるものがあります。物語全体を奥行きのあるものにしていますね。 けれどもそれが必ずしも良い効果を上げているかというと、個人的には甚だ疑問でした。他のレビューの方も仰る通り、どちらも中途半端というか、ミステリーの方はまだ良いにしても最後の推理がホラーの方を台無しにしている気がしてしまいます。いかにもオカルト系ホラーな物語を期待して読み進むと、実際はホラー色の濃いミステリー、といった感じでしょうか。生きた人間の恐ろしさは十分に描かれていますが。 多くページを割いている二つ目の章で語り手が体験した怪異描写はいまひとつ怖さに欠けるのですが、それどころか実は怪異でも何でもなかったと分かって落胆しました。これは好みの問題かとは思いますが、個人的にはどうも腑に落ちないので申し訳ありませんが星2つです。 | ||||
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うーむ。 最初の章が全てかな。 最初の章は良かった。でもなあ。 あとの話は蛇足。ホラーはねなんでお化けになったかを書いたら終い。 | ||||
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