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(短編集)
のぞきめ
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のぞきめの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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同じ場所で起きた、時代の異なる2つの怪異 第一部は件の場所にアルバイトで訪れた大学生の体験談 ホラー要素が強く、ラストに至っては本当にゾッとした 第二部はそれから数十年前の話 同じくある理由で件の場所を訪れた大学生(現在は民俗学者)の体験談 終章は、主人公がそれら2つの話からある真実を解き明かすという 作者が得意とするホラーとミステリーの融合、となるのだが 謎が解き明かされるのは事件のほんの一部であり、結局のところ怪異そのものについては オカルトの域を出なかったのが少々残念に感じた | ||||
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死相学探偵シリーズのあのお方と、対をなす強大な敵の誕生秘話(悲話)。そして恐らく黒衣の女の正体も暗示されています。これらの事前情報無しにはかなりぼんやりとした作品に感じられるかもしれません。死相学探偵シリーズの後に、もう一度読み返してください。新たな感慨に浸れる事を約束します。 | ||||
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所どころ怖い箇所もあるのだが、描写がくどくて悪戯にページを稼いでいるのが気になる。怪談とミステリの融合が売りらしいが、どちらも中途半端。終章になっても、推測のまま物語を閉じてしまっている。余韻を残すことで、怪異を終息させない意図かもしれないが、読者としてはスッキリしない。高い評価をしている読者も多いので、私の読み方が浅かったのかもしれないが、私には合わない作品だった。 | ||||
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この作家さんは正直読みづらいなーと思って避けてたんですが、あらすじに興味をひかれて購入。また、長時間の旅のお供にと、たっぷり時間をかけて読破しました。 結果。たいへん面白かったです。思わず二回読み直しました。 やはり序盤は読みづらくて...。まず時系列が飛びまくるのと、語り手のとりとめない話にイライラする、登場人物の名前が読みづらい。などなかなか頭に入らず何度もページを戻るはめに... 「あぁ、やっぱりこの作家さん苦手」と投げだそうと思いつつ、あらすじにある大学生の体験談に入った途端グイグイと引き込まれました。 この本をお供にした旅路が同じく山奥の辺鄙な宿泊施設だったので、情景が鮮やかに想像できとても楽しかった。 続いての50年前の出来事も、旅行小説としても面白い。乗りついでの長い旅路や、田舎に居心地の悪さを感じつつも好奇心に勝てず突っ込んでいく感じ。主人公と一緒に村を探索するワクワク感が良かったです。 そして最後にこの2つの出来事。時系列の違う恐怖体験に語り手が共通点を見つけ、真相を紐解いていくのですが、あくまで彼の想像であり本当にそうなのかは分からない。と濁して終わるのにぞくぞくしました。 彼の推理を踏まえて最初から読むと、また面白さが増すと思います。 主題とは関係ないですが、この本を読んで猛烈に蕎麦とおにぎりが食べたくなったので旅先でいただきました。 しかしおにぎりはパックに包まれたやつでガッカリ。店のおばちゃんににぎって欲しかった! | ||||
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この作者については、『どこの家にも怖いものはいる』ファンになり、『凶宅』でがっかりし、『赫眼』でまた読みたくなり、本作で4作目です。 個人的な感想を言うなら、完全なフィクションよりも蒐集した怪奇談を纏めたといった手法の方が断然面白いです。 読み進めば進むほど、引き込まれていきます。 読後も、これは実話なのかフィクションなのか?と思いを巡らせています。 フィクションだと思っても、もしかしたら・・・?と思ってしまわせる怖さがあります。 | ||||
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「のぞきめ」について、過去と現在からの怪奇談が語られています。 特に現在の「のぞきめ」の障りに遭ったと思われる大学生の話では、そのオチにぞくりとします。 家中のありえない場所から、覗かれる恐怖というのは、ちょっと想像すると、とても嫌なものです。 ただ、過去との話のラストのオチについては、何だか尻すぼみ的な感じもあったので、星4つで。 | ||||
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じわじわと来る怖さです。 1つめと2つめの話の接点が上手く描かれている作品だと思います。 寝る前に読むとそこらじゅうが気になりました(笑) | ||||
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三津田信三なる作家を知り、昨年からアマゾンネットで検索。スプラッター関係の作品はやめて、殆んどの作品を網羅。文庫版は読みたくないので、単行本を主に初版を購入。あと6冊を残して読破。 優劣順に並べると、1.ついてくるもの 2.赫眼 3.のぞきめ…になる。「のぞきめ」の終章後半の文章は、必要なかったと思う。余韻が消えてしまって読みたくなかったくらいだ。 確かに、ストーリーテーラーだが、この作家は、書き始めや冒頭部分に、何かと言えば書名本の蘊蓄 がしつこくて、そんな書き出し作品は、あえて飛ばして本文に集中して読んでいく。ホラーという呼称が嫌いなので、怪奇小説と書くが、この怪奇小説に限り、優れた作品は短編であり、中編ぐらいが限度の構成であると、怪奇幻想60年コレクター読書歴から実感するのである。怪奇幻想小説の類は、 長編構成すると、やはり饒舌した間延びはどうしょうもない。ビリッとした読破余韻が喪失してしまうからだ。正直、三津田氏の作品に恐怖感を覚えないのは、あまりにも60年と言う読書歴の所以であろうか? あえて薦めるとすれば、上記の3作品になるだろうか…。橘外男「逗子物語」「蒲団」。柴田錬三郎「白い戦慄」「恐怖屋敷」の作品を超える、怪奇幻想作品を読んでみたい。出でよ! 怪奇幻想作家の天才よ! | ||||
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読み始めの警告が、フィクションとわかっていても怖くていったん読むのを止めてました。 一人暮らしなので、夜に読んだら怖いからと昼間続きを読んだら、あれ? 思ったほど怖くはなかった。 刀城言耶シリーズのように、できるだけ謎解きをして、それでも残る不可解な物を残すスタンスは同じです。 作者の脅かしに負けないで読みきってください(笑) 2つの時代をまたいで起きた、不可解な出来事。 面白かったです。 | ||||
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「のぞきね」というのは、伐ってはいけない樹木を伐採したりしたときに現れる一種の化け物をいうのだという。しかし、「のぞきめ」とは? 第一部は作者の友人が昭和も終わるころに味わった学生時代の貸別荘地での恐怖体験を描く「覗き屋敷の怪」。そして第二部は作者に唐突に届いた、ある民俗研究家が昭和の初期に味わった、実は第一部と同じ村での血も凍る恐怖体験が綴られた大学ノートの「終い屋敷の凶」。 最初は、よくある怪談話のような展開で、まあゆるゆると・・・という感じでしたが、どんどんと恐怖が加速して、第二部になると、まるで自分がその恐ろしい村にいるかのような気持ちにさえなりました。この村や山奥の描写が特に良いですね。 作者のお決まりの「ホラーとミステリー」の融合も、この作品ではまずまず成功したといえるのではないでしょうか? そして、最後にすべてがきちんと納得できるように解明されるわけでなく、解けない謎、または(いつものわらっちゃうくらい独善的な、しかしそれがまた楽しい)推測どまりの解釈として、つまりホラーの部分も十分残してくれて、ホラー好きにはとてもとても楽しい作品でしたね。 | ||||
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怪異の正体というか謎についての扱いは今年映画化、アニメ化された某作家の某タイトルの設定に若干似た部分はありますが(初出単行本の表紙イラストも同じ方が担当されてると思います。)、最後の結末は三津田先生らしく不可思議な部分も残しつつ合理的な解釈で真相を解き明かされていくといういつも通りの展開でとても良かったです。これは初期の作家三部作のような体裁ですが、刀城言耶シリーズとして書き換えることもできそうな感じですね。次回作もまた楽しみになりました。 | ||||
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