フライ・バイ・ワイヤ
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
フライ・バイ・ワイヤの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
学園SFミステリー。IMMID-28(一ノ瀬絵梨)が編入してきたことが波紋を呼び、殺人事件が起こる。事件の発端も、解決の糸口も、そして解決に導いたのもIMMID-28(一ノ瀬絵梨)という構成も面白い。動機が少し弱いというのはあるが石持作品を読みなれている方なら許容範囲だと思う。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説をまだ読まれていない方へのアドバイスとなりますが、これをミステリやSFと思わず、 学園もの、若者の群像劇として読まれたほうがよろしいかと思われます。 ミステリやSFとして捉えた方々とは異なる印象、読後感が得られるのではないでしょうか。 私の感じた読了感は爽やかの一言につきます。 犯人が判明しただけでストーリーが終わり、その後の展開がなかったら、こうは感じなかったかと思いますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フーの要素はありますが,ホワイダニットが軸となるエリート学級が舞台のミステリ. ただ,そのホワイである,エリート学級だからこそ起きた事件,そして動機については, 確かに筋は通っているのでしょうが,そうではない自分の僻みなのか腑に落ちないものが. また,そういった彼らだからなのか,会話や考え方が大人びていて同じく好きにはなれず, ヒロインにしても,感情を爆発させる姿を見せたかと思えば,あっという間のハッピエンド. 彼女の変わり身の早さもそうですが,ラストはもう少しじっくり畳んでほしかったところです. このほか,近未来であるはずなのに,今ひとつ時代の様子が伝わってこないことが気になり, その割には,冗長とまでは言いませんが,文章に余計な情報が多すぎのように感じられました. ただ,終盤の一場面を切り取ったカバーイラストは良く,『実際と異なる部分』はあるものの, あそこに座っているのは確かに彼女で,幕引きの後までを意識させる素敵なものとなっています. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
さいたま工科大学附属高校の選抜クラスに転校生がやってきた。 名前は一ノ瀬梨香、ただし見た目は完全に二足歩行のロボット。 病気のために学校に来られない彼女を、遠隔操作で動くロボットを通じて登校させる実験だという。 戸惑いながらも"彼女"を受け入れた選抜クラスのメンバー。しかし、ある日の放課後、"彼女"の背中は真っ赤な血に染まっていた。 新年1冊目は石持浅海さんの学園ミステリ。 SFチックな設定を持ち込んで、学園に持ち込まれた異質な"ロボット"とその向こうに居るはずの"彼女"を軸に殺人事件を描くストーリー。 石持さんの作品で、「犯人の動機」を問うのは野暮な気がするのですが、 "さいたま工科大学附属高校という、偏差値の高い高校。その中でも、さらに成績優秀者が集まる選抜クラス。そんなところで実験をやったのが、間違いだった。普通の高校の、普通のクラスでやっていれば、こんな事件は起きなかった。だって、普通のクラスなら、間違いようがないから、思い込みもないから" って言葉で一気に冷めてしまいました。 いやいや、いくら何でも「理系エリート」に幻想持ちすぎやないですか? もちろん、こんなツッコミは空振りになるんですが、ロボットを持ち込んでミステリを書くのに、理系エリートだからこそ起こる犯罪なんて描き方はどうなんだろう、と思ってしまいました。 「そんなやつおらんやろ」とこだま・ひびきじゃありませんが、ついついツッコミを入れそうになった時点で、物語の世界が薄っぺらく、"彼女"の正体を描いたエンディングも空々しく感じてしまいました。 うーん、殺人事件とロボットSFが噛み合っていない気がするなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つまらない。この本を読むのにはだいぶ努力が必要でした。 この著者の作品は先が気になってどんどんと読み進めてしまうものが多いのですが、これは酷い。 クラスにロボットが転校してきて、結果的にはそれが原因で殺人事件が起きてしまうのだが・・・ 犯人はなんとなく予想していた奴がそのまんま犯人だったし、殺害動機に関しては納得しかねる。 まぁ、この著者の作品には、なんでやねん、と突っ込みたくなる展開もしばしばみられるのだが、この作品に関しては許容範囲を大きく越えてしまっている。 時間の無駄でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いや、これはたまげた。石持浅海はこれからどこに行ってしまうのであろうかと思わざるを得ない。 とにかくまずありえない話なのである。一言で言うとクラスにロボットが転校してくるという未来設定の学園ものであるが、 ありえないのはその点ではない。 この小説は基本的にイイ話であって、こういうイイ話を無理やり「石持風ミステリー」にもって行ってしまう、 作者の感性が異常としか思えないのである。 というか、ストーリーの流れ自体はかなり良い。 だからせめてせっかくのストーリーを生かして、今風の「日常の謎」的な話にしようという発想はなかったのだろうか? そうしていれば、極めてまっとうでハートウォーミングなストーリーになったと思う。 (そもそもいい話や、日常の謎が書けない作家ではないし、現にすでに作例もある) 要するにミステリー部分だけが完全に浮いてしまっているので、全体として破綻した印象しか残らない。 それでも「これこそ石持浅海」として支持する信者はいるだろうし、こっちも半分そっちに足がかかっているwが、 まあ、作者としても破格の怪作であることは間違いない。 読んで後悔する話ではないが、相当石持に慣れた読者以外にはちょっとお勧めはできかねる。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|