カード・ウォッチャー
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退社時刻はみんな揃って17:55、入社以来そういうものだと考えていた塚原ゴムの研究室の面々。 ある日、遅くまでサービス残業していた研究員・下村の座席の背もたれが破損してひっくり返り、手首に軽い怪我をしてしまう。 妻が知人にそのことを話したところ「労災では?」と言われ、それがきっかけで労働基準監督官による臨検が入ることに。 大慌てで対応をすることになる研究総務の小野だったが、そんな最中、倉庫に研究所職員の遺体を見つけてしまって…… 労働基準監督署の切れ者監督官・北川がホームズ役のミステリ。 労災隠しから、臨検に入りサービス残業の実態解明に入るのがメインですが、その最中で起こった不審死が元で、対応する総務担当の下村とその上司米田が奮闘します。 臨検中に死体が見つかってしまうと過労死が疑われるかもしれないと思い、必死に隠すのですが…… 石持さんの作品にしては毒が少ないかなという感じですが、基本的に「悪人らしい悪人はおらず、善人らしい善人もいない」というらしさの出た作品。 労基署の監督官が探偵役ということもあって、続編が見てみたい気もしますが、なかなか難しいかなぁ。 カバーに穴が空いていて、カバーの裏側に書かれたタイムカードがちらちらと見える装丁がなかなか素敵です。 | ||||
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石持浅海。浅海という名の通り、浅く広くというスタンスで小説を書いているので、ミステリ好きには不向きな作品が多い。 労災とミステリをくっつけたりするのもなかなか他の人はやりませんね。 最後の最後で突拍子も無い展開というか・・・ストーリー云々は置いといて、好きなんだろうなぁ。俺は。この作者。 不思議な魅力のある作品が多い。ときどきどうしようもない駄作もあるけれど。 石持ファンには納得の作品でしょう。わりとすらすら読める。 | ||||
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ありそうでありえない設定背景ですが、物語に触れている最中は、その整理されている世界観でしっかりと浸らせてくれます。 石持作品には殆ど出てくる切れ者の切れすぎている思考はお約束。そのキャラも立っていてシリーズ化して欲しい位です。 ただ、結末に至る最後の流れの中で、急にそこに向かされた感があり、感情移入が満足に出来ませんでした。 少し消化不良と言った感じですが、十分楽しめました。 | ||||
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石持氏がメーカーの研究所での労災事故を発端にして、謎の死亡事故を巡って、社員と労働基準監督官が双方の思惑を巡って頭脳戦を繰り広げる石持氏にしか書けないこれまたミステリーとしては異色のテイストの作品。 昨今トレンドになりつつあるサービス残業問題をミステリーに絡めているのが面白いところだろう。死亡事件よりも社員と労働基準監督官との臨検対策の過程がスリリングに描かれている。あまり本格ミステリー風味は期待しない方がいいが、後半の真相究明の論理的展開はさすがこの作家ならではである。 | ||||
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なんともありえそうでありえないいつもの石持ストーリーで、 タイトルにつけたとおり、どうにもフザけたミステリーなのですが、 どんなオチをつけるんだろう、と心配になってしまうような牽引力は さすがというしかありません。 一種の倒叙ものですが、ある意味脱力必至の(今作もまた)人を食ったエンディングといい 実に石持浅海らしさがよく出た秀作だと思います。 | ||||
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