(短編集)
温かな手
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温かな手の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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石持さんの作品は4作目ですが今まで読んだ作品に比べるとライトで優しい文体という印象を受けました。ラストは泣けました。「暖かな手」というタイトルの意味は最後に分かると思います。 | ||||
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設定ありきの物語なのですが、面白いし考えさせられました。 私も彼らに選ばれるようなきれいな心でいたいです。 | ||||
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異星人の名探偵の兄妹が、宿主(男女)の周りで起きた事件を解決していくという短編集。 ラストの「温かな手」以外は単純に良質な推理物で、他の方が書いた通り「別に異星人を探偵にする必要ないのでは…」という印象を持った。 が、最後の作品を読んで納得した。ラストの「温かな手」だけは確かに異星人が探偵じゃないとダメだと。そして、そのラストのストーリーがかなりの感動作でした。書き方は淡々としていて泣けはしないのですが、じんわり胸の中が温かくなります。 | ||||
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探偵役が人間型の異星人?で、兄妹それぞれが人間と同居しています。 彼らは、生物学の研究者であるヒロインが、ニセクロスジギンポという魚にたとえる、いわば人間に擬態した人間エネルギーの捕食者ですが、余分な栄養エネルギーや過剰な感情エネルギーを吸ってくれるという点での共生が面白い設定です。 それぞれの同居人の身の回りの事件を、彼らは人間以上の明察でさらりと解いてしまいます。 このSFっぽい設定、何のためにミステリに必要だったのだろう、と思って読みすすめました。さいごの「温かな手」では、その謎が解けるかと思いきや、違う方向に泣かされてしまいました。 そこで、疑問はこんどは逆のものになりました。これはSFなのに・・・なぜ、ミステリ部分が必要だったのか? そうしたらなんと著者自身が解説で、ミステリというお約束事の中の「探偵が異常に冷静で、ワトソン役もそれなり平然としている」というツッコミどころに対するひとつの回答として書いた、と述べていました。 これこそ一番すごいミステリの種明かしでした。本書のどの謎解きよりも、びっくりしました。 なるほど、そういう答えもあったのかと。 もしかして「メタ・ミステリ」? 著者は「茶々を入れるのが好きなだけ」だそうですが、してやられました。 たしかに、SFロマンにするには、もう少し兄妹のヴィジュアル描写やキャラクターを出すエピソードがあったほうがいいのかもしれませんが・・・ ・ ミステリでもなく、SFでもない、不思議な作品、もっと読んでみたい、と思うと、すぐあとに東川篤哉の文庫解説で、著者の他の作品が縦横に紹介されています。これも、心憎い仕掛けだと思います。 | ||||
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探偵役が宇宙人(?)というのか、異種生命体のギンちゃんとムーちゃんの兄妹。人のエネルギーを吸って生きている、という奇抜な設定で、ミステリにこの設定がほんとに必要なのか、と思いながら読み始めたが、不思議と違和感はなかった。 人間の持つ弱さを持っていない、という部分が必要だったのかな、と思う。探偵が人間であれば、もっと人間らしさのようなもの、心理描写が必要になってくると思うが、異種生命体ということで淡々と話が進み、だからこそ、殺人という行為の愚かさが際立ってくるように思う。そう思うと、この設定でよかったのかな。 ミステリとしても素晴らしいと思う。論理はしっかりしているし、納得できる。奇抜な設定に目がいきがちだが、二人の推理は奇抜ではなく筋の通ったもので、安心して読める。 どんなにうまく共同生活を営んでいても、いずれは別れがやってくる。人間と異種生命体が結婚できるわけもないし、ずっと寄り添っていきテイクの難しい。どんな風に別れるのか、それともずっとシリーズ化するような含みを持たせて終わるのか・・・と最後まで読んで、納得。人間の感情は理解できないであろうと思っていたギンちゃんとムーちゃんは、人間よりも人間らしい生命体だった。 | ||||
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人間に擬態し、人間の生命エネルギーを糧にする謎の生命体が探偵役、 そして、その同居人がワトソン役をつとめる、ロジック重視の連作短編集。 二組のカップル(ギンちゃんと大学助手の畑寛子、ムーちゃんとサラリーマンの 北西匠)が登場しますが、表題作以外で四人が一堂に会することはありません。 探偵役は、それぞれの同居人が遭遇する事件で、同居人が精神的打撃を受ける ことによって生命エネルギーの味が落ちないようにするため、事件の謎解きをする ――という特異な動機を持っているのが面白いところです。 ※各短編の内容については、「コメント」をご参照ください。 | ||||
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