耳をふさいで夜を走る
- 連続殺人 (9)
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一晩で3人の知人女性を殺害する過程を主人公目線で描いた変則の倒叙ものともいうべき一編。倒叙とは言っても、犯人とそれを暴く側との知能戦が主眼ではなく、主人公が3人を殺すまでの心境と計画を成功させるために奮闘する姿が描かれるのがメイン。ストーリーだけ読むと猟奇系のシリアルキラー小説なのかなと思ってしまうが、実際読むといつもの石持作品に顕著な葛藤する主人公の物語であった。読後は悪くない。 ラストまで緊張感が続く良質のサスペンスだが、星一つ減らしてしまったのは、物語の構造上、3人殺す訳ですが、メインは最後の一人なので、そこまでたどり着くのがやや同じ事の繰り返しになるため、やや中だるみしてしまったかなという点からだが、ファンなら十分納得の良作と言える。 | ||||
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すごい話でした。 何となく読んでいて嫌な気になる話ではあるのですが、導入部分から「おいおい、そう来たかと」掴みがすごくて、そのまま最後まで掴まれたまま。 全くラストが予想できない展開です。 すごいんですが。。。1つ穴があってそこだけが気になる。。。まあ、仕方ないか。。。 | ||||
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物語の場景が浮かび、とても分かり易いです。 でもなんか読みにくい。 主人公の思想がいちいち多くて、なかなか話が進まない。 『覚醒』とか、ちょっとファンタジーっぽくて私には合いませんでした。 | ||||
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石持氏お得意の倒叙ミステリーではあるが、主人公が何故三人の女性を恨みも無いのに殺さなければならないのか、という根本的な動機にちょっと、いや、かなり無理がある。そう思わせておいて、何か「真の動機」のようなものが裏にあるのかと思ったが、当初の動機自体に大きな変化は無いまま終了。 作中の登場人物が「破滅を避けるためには彼女たちを殺すしかない」みたいな事を語るのだが、はっきり言って、「…はい?」という感じ。どうしてただの人格障害がそこまで社会の脅威になるのかさっぱり分からず仕舞い。そりゃ将来的に何か事件を起こし得る可能性はあるかも知れないが、いくらなんでも「覚醒者」とか「破滅」とか飛躍し過ぎ。「クレイモア」の覚醒者でも三人では世界は滅ぼせないだろ(笑)。てっきり、覚醒する事で何か超能力とかに目覚めるようなSF設定を持ち出すのかと思いきや、そんなこともなし。必ずそうなるかどうかも分からないので、主人公が今どうしても殺さなければならないような危機感や切迫感に欠けている。 「個々人が身勝手な理由で簡単に殺人を実行してしまう」という点が今作の肝なのかも知れないが、読者不在で登場人物が勝手に暴走しているようにしか感じられず、各キャラの言動に感情移入しにくい。 途中で主人公にとって意外な(計画外の)展開になる事もあるが、読者にとってはだいたい想定内の出来事で、ミステリーとしてはいまいち衝撃度も薄い。また、あまり意味の無い同じような情景描写がダラダラと続く文章のテンポの悪さも難点。 ミステリーと言うよりはサスペンスとして読めば何とか…。 | ||||
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この作者は今,最も旬な作家の一人なのは間違いないと思う。今ひとつ知名度がなく地味だが,本格派ミステリから込入った人間ドラマも描ける稀有な存在だと思う。 この作品は猟奇的な内容でまた新機軸を打ち出した,と思うのだが,殺人シーンなどリアルでなかなかの迫力あり,心地よい。 しかしどぅもこの人の作品は他のもそうだが,ダラダラと説明が多い。 読み手を信頼してないのか,行間になくても読んでいればわかることをウダウダと2度3度と確認させるように わざわざ描写する。 一度読んだような文章がまた出てくる感じなのだ。 同じようなことを「君の望むような死に方」「BG」 でも感じた。テンポが悪く全体がモッサリした印象になってしまい斬新なアイデアなのに勿体無い。 スピード感が命のような本作でも時々失走してもどかしい思いをした。 ザックリはしょるトコははしょって,読者を休ませないでグイグイ引っ張っゆくようになったらこの作者は鬼に金棒だ。 あまり人気作家になって多作になって欲しくもないけど。 | ||||
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