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サブマリン



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【この小説が収録されている参考書籍】
サブマリン
サブマリン (講談社文庫)

サブマリンの評価: 7.75/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(8pt)

目には目を、だけでいいのか?

家庭裁判所調査官の武藤と陣内を主人公にした短編集「チルドレン」に続く、シリーズ第2作。今回は、無免許運転で死亡事故を起こした19歳の少年の事件をベースに、罪と罰と更生について問いかける長編小説である。
異動先でまたまた陣内と同じ班に配属された武藤が担当することになった少年は、両親と小学校時代に親友が交通事故で死亡するという二度の悲劇に見舞われていた。車に対する警戒心が強いはずの少年が、なぜ無免許運転していたのか? 全く心を開かない少年に手を焼きながら、なんとか背景を探りだそうとする武藤は関係者と接触するうちに、少年が何かを隠していることに気が付いた。真相を解明したいと望みながら、その結果が怖くもある武藤に対し、何ものにも動じない陣内は、まるでバックドアから侵入するがごとく少年の心を揺さぶり、正解の無い答えを強引に提示してみせるのだった。
少年事件では罰することより更生させることを目的とする。この大原則を守るために地道な努力を続ける家裁の調査官たちの苦悩を描いた物語だが、そこは熟練の技を持つ伊坂幸太郎のこと、読者をさまざまに考えさせながらユーモラスなストーリーですいすいと読ませていく。ただただ厳罰化だけを要求するような現在の社会風潮に対し、立ち止まり再考することを訴えている。
シリーズ作品だが、本作だけを読んでも問題ない。社会派エンターテイメントがお好きな方にオススメする。

iisan
927253Y1
No.3:
(8pt)

サブマリンの感想

「チルドレン」の続編。
少年犯罪。善か悪かと問われれば悪でしか有り得ない。でもその悪にも色々ある。
一筋の光を与えたくなる人物も含まれるが、実際人が死んでいる。
皆が納得する答えなど誰も出せない気がする。
そんな難題を、あの陣内がどのように扱うのかが見どころです。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(6pt)

サブマリンの感想

この本単体なら面白いといえるが、
チルドレンの続編という期待には
答えられてない。
ジェスロタル経由でローランドカークを聞くようになり
ロックとジャズを聴き始めた45年前の中学時代を思い出し
あらためて少年法を考えるのには良い本かもしれない。

jethro tull
1MWR4UH4
No.1:
(9pt)

サブマリンの感想

交通事故の被害者と加害者という重いテーマながら、陣内はいつものように適当な(?)仕事ぶりで、犯罪の重大性とか、加害者の人間性とか、彼には全く関係ない。
きっと、それが大事なことで、また、それは当然のことなのだと思います。
他の作品のような「しかけ」は弱いですが、確かにこのシリーズにはいらないかもしれません。

Hidezo
GX0TU62Y

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