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シーソーモンスター



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【この小説が収録されている参考書籍】
シーソーモンスター
シーソーモンスター (中公文庫, い117-2)

シーソーモンスターの評価: 3.71/5点 レビュー 51件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 1~20 1/3ページ
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No.51:
(5pt)

伊坂さんは面白い事考えるなー。

スパイなのに、嫁姑問題に太刀打ち出来ないってwおもろ過ぎ。終盤でなるほど似ているからかと理解したら感動した。しかしよく考えつくものだ。読んだのが今年の2月でうろ覚えでストーリーは覚えているんだけど‥。そんな感じの小説です。
シーソーモンスターAmazon書評・レビュー:シーソーモンスターより
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No.50:
(4pt)

未来の世界を堪能

昭和の世界に懐かしさと親しみを感じながら心地よく読み進めていると、急に未来へタイムスリップ!!
たった一人知らない世界に取り残されたような感覚になりました。しかし、構想がしっかりしているからでしょう。少しずつそこで生活しながら歩んでいくと、住めば都になっていきます。そんなまだ見ぬ世界に希望とあこがれを思い描きながら読み進めました。
伊坂さんは天才ですね。
シーソーモンスターAmazon書評・レビュー:シーソーモンスターより
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No.49:
(4pt)

前半の表題作「シーソーモンスター」は、予想以上に良かったです。わくわく、はらはら、面白かったなあ。

主人公の人生に、〈海族〉〈山族〉の宿命の対立が絡(から)まる二篇を収録。

激化する嫁姑(よめしゅうとめ)問題を描いた前半の「シーソーモンスター」が面白かったです。
昭和最後のバブル景気の世相、その当時の雰囲気が巧みにとらえられていて、懐かしい肌触りを感じました。
宮子(みやこ)と北山(きたやま)セツとの嫁姑戦争も、どこかコミカルな雰囲気もあって、シンプルなストーリー展開とともに楽しめましたね。

一方、後半の「スピンモンスター」の話は、いまいち乗り切れなかったなあ。特に、話の前半の展開がダメで、途中で読むのをやめようかと思ったくらい。やがて、前段「シーソーモンスター」の登場人物が出てくる辺りから話に疾走感が生まれて面白くなってきたので、途中で投げ出さなくて良かったんですけど。

この話のなかである人物が言う以下の台詞は、現在進行形で行われている戦争(イスラエルによるガザへの侵攻とか、ロシアによるウクライナへの侵略だとか)へと思いを致(いた)すものがあって、「うーむ」となりましたね。
《領土ができたら争いが起きる。どの時代、どの場所でもな、国境が近い国同士ではトラブルが起きる。仲の良い隣国なんて存在しない。》中公文庫 p.421
《対立する者同士でも、相手のことを知ろうとすることはできる。いや、相手のことを知ろうとすることは大事なことだ。対立していると、相手のことは歪(ゆが)んでしか見えなくなるらしいからな。知ろうとしなければ、敵はいつまでも敵のままだ。》p.455

伊坂幸太郎さんがほかの作家に呼びかけて生まれた〈螺旋(らせん)プロジェクト〉の一環(いっかん)として生まれた作品。
プロジェクトの概要を記した文庫冒頭、カラー八頁が、なかなかに良い出来栄え。〈螺旋〉年表と人物イラストが、殊にナイス!でした。
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No.48:
(3pt)

プレゼント用 良かったとの回答

プレゼント用で不明
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No.47:
(4pt)

これぞ伊坂幸太郎と思えるオチと展開、疾走感

さすが伊坂幸太郎と言えるオチと展開の素早さ、疾走感。30分気晴らしに読むつもりが、読み始めたら止まられず2時間半。
楽しくワクワク出来る。
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No.46:
(3pt)

争いたくなる気持ちはわかる。だけど、

八人の作家による競作・螺旋プロジェクトのなかの一冊。昭和のバブル時代、そして人工知能が発達した近未来が舞台の二篇が収録されており、二篇共に「山族と海族の対立を描く」などの共通テーマが組み込まれている。「絶対こうはならないだろう」といった世界を書くことが多いとあとがきにあったが、伊坂さんが描く近未来SFは実現率が高いからちょっと恐ろしい。
ストーリーはそれぞれ毛色が違い、個人的には表題作の『シーソーモンスター』の方が軽い気持ちで読めて好きだった。『スピンモンスター』は別作品の『魔王』に作風が近い気がしたのでそちらも読み返してみると、同じく「宮沢賢治」「国家」「対決」がキーワードになっていたので驚いた。偶然かもしれないが、ファンからするとこういうちょっとした繋がりが嬉しい。

『スピンモンスター』の中での、「平和は努力しないと現れない。努力しても平和になるかどうかは分からないが、少なくとも何もしなければ、争いは起きる」という言葉に、今現在も他国間で起きている戦争を重ねてしまう。ただ暢気に暮らしていれば永遠に平和が続くと勘違いをしていた。平和は、願っているだけじゃだめなんだ。
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No.45:
(3pt)

なんとなくモヤモヤ

これを言ったら元も子もないが、海と山の話自体が押しつけがましくて、
自分にとっては今一つの作品でした。
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No.44:
(3pt)

ギブアップ寸前

日本の当代随一の作家の小説を私は読んだ事が殆んどないです。売れている作家という意味です。20人も、30人もいると思う。確実にもっといるだろう。理由はよく分からない。読んで挫折した事も多いのかも知れない。そういう事の後、20年は読まずに今、やっぱり読書が好きなので誰か私に合いそうな小説を書く人はいないかなと、伊坂さんをここで初めて手に取りました。でもまだ序盤ですが、最後まで読めそうにないです。

1つには、日本人全般に日々強い嫌気が刺しているというのもあります。仕事場もだし、街で触れる店での人や何かからも。または制度についてもそうで、何故これでみんな納得なのか納得行かないとか。今日は4軒の買い物現場の内、二軒で低レベルのクオリティにやっぱり辟易する。JRの窓口で新幹線の往復チケットを買ったら、渡して来ようとしたのは、名古屋→大阪の同じ乗車券が2枚。カウンターの向こうの机に置いて確認している最中に私が気付いて質したから発券の彼は気付いた。もう1つは、コンビニのレジで、ホットシェフ的なコロッケを1つ頼んだのに、私の会計を終え、おつりを貰った段階で彼女は終わりにしようとした。「コロッケ、入りました?」と嫌味を堪えて言うのが精一杯。

この街では毎日こんな感じで5割くらいの高い確率でうかうかしていると巻き添えを食らう最低なクオリティ。うんざりです。そして実の家族はというと、義姉からは「ユタカさん(私)がいつまでも独りでいるから、お義母さんが元気でいるのよね」と、2年ぶりに会った家族の場での、彼女の開口一番のセリフがそんな言葉です。日本でもこれまた随一の猪突猛進の県民性の四国人らしい彼女の無邪気な言い放ち方。知っている人も知らない人も、私の周りの日本人からは頑張らないと良い所を全然探せない状況。そして本書を読み始めた。

日本人らしく、言葉の裏や気持ちの隙間に感受性があるのは良いが、こと開放感という意味では皆無な出だしで。それが私の現実から受ける傷口に塩を塗る感じでストレス過多になる。小説は自分の現実とは別、とはならないのです。あまりに嫌々が似ていると。嫁姑の嫌々は解決しないだけに本当に苦労でしょう。戦時の国ともイーブンな程の顔の歪む事態だと思う。でも…

そんな話がいつまで続くか分からない厚めの本を、さて果たして読み進められるか。開放感もない現実に、開放感のない小説で。展開は必ずしも悪くはないと思う。逆に出だしがこんな閉塞感だから、きっと当代随一の作家は何か「読んで良かった」と言える風にするのではないか。しかし…。沢山の日本人が好む作家とは?日本人が大挙して押し寄せる邦画が私にはヤンキー、予定調和映画に見えて本当に嫌なのを考えると、読書好きとてそんな邦画に群がる人と何ら変わらない気もする。邦画に集まる日本人と、読書好きの日本人はきっと違うだろうという夢は甘いだろう。憂鬱な現実に憂鬱な始まりの本。小説の内容とは別の賭けに出て、もう少し読むつもりです。伊坂幸太郎さんが私にとって良い作家であるように、夢見ている。
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No.43:
(4pt)

争いはなくならない。だけど、折り合いをつけて生きていくしかない。

1980年代後半のバブル期を舞台とした『シーソーモンスター』と2050年の近未来を舞台とした『スピンモンスター』の二編を含む本作、複数の作家が共通のルールに従って物語を作り上げる「螺旋プロジェクト」の一作、いわゆる企画ものではありますが、そこに格別こだわる必要はなく、本作単体で十分楽しめる内容となっています。
 『シーソーモンスター』では嫁姑間の対立が描かれますが、その嫁たる宮子が情報機関の有能な元職員だったという設定が伊坂幸太郎らしく、嫁姑の対立がどろどろしたものではなく、どこか俯瞰的で、どうにもしかたがないものとして描かれているため、面白く読めます。
 同じくとてつもなく強い妻という設定がなされていた作品として『モダンタイムス』を思い出しますが、本作の方が納得感があり純粋に楽しめました。
 また、この宮子の設定が、もう一遍の『スピンモンスター』にも生かされており、この繋がりがまた面白い。
 『スピンモンスター』は『ゴールデンスランバー』的怖さを感じさせるサスペンスフルな作品で、世界各地でなくならない紛争や、増々発展していく人工知能に関するニュースから、こんな未来もあり得ないこともないと思わせる作品です。
 今日(2023年2月8日)のNHKのニュースで、人工知能を使ったチャットボットの技術の高さに驚き、本作で取り上げられた問題提起が、まさに現実化するような、そんな気持ちにもなりました。

「穏やかな時間をつくるには努力が必要だ。平和は努力しないと現れない。何もしないと争いは起きる」
「争いはなくならない。だけど折り合いをつけて生きていくしかない」
「対立が起きることで人は進化している。ぶつかりあって初めて変化が起きる。変化があって初めて人は進化する」
 本書で取り上げられたこのようなセリフに本作のテーマが見えます。
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No.42:
(5pt)

家族は、「争いはなくならない。だけど、折り合いをつけて生きていくしかない。その実践。」作品

伊坂幸太郎は家族をとりまく描きかたが秀逸である。
そしてそれは世の中の大抵の問題がまた家族から始まることを、丁寧に拾い上げる作業でもある。

昭和の終わりと平成の始まる頃、一部読者には既視感ある懐かしい時代を背景に、いつの時代も変わらない嫁姑の対立と、世界情勢が動く時代を背景に主人公達をひとひねり変化させ躍動させ、そしてちょっぴりと昔からある大きな海と山との対立おり混ぜて、渚のようにせめぎ合せながら進んでゆく物語、「シーソーモンスター」。

からの、後日譚のようなそうではないような絶妙な混ぜ合わせ方の、『スピンモンスター』。
この作品はデジタルが進化した近未来でありアナログに回帰した近未来が混ざり合う世界を舞台にした物語で、見つめられる監視社会でもあり、監視をかい潜る逃避行の物語でもある。

そして読者という言葉があるが、読み手は本を読むとき、一方的に作品と作者見つめる側だと思っていたが、『スピンモンスター』を読んでいると、作者もまた作品を通じて読み手を見つめ、監視しているのかもしれない、と感じさせる。

それは争いのようでもあり、波打ち際のせめぎ合いのようであり、「争いはなくならない。だけど、折り合いをつけて生きていくしかない。その実践。」の、中編の伊坂2作品。
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No.41:
(5pt)

螺旋プロジェクトにハマった!

2つの中編物語が絡み合う面白さにスパイラル的にハマっていきました。
他の作者のお話も読みたくなっている自分に気づいた時、その沼にどっぷり浸かっていることに気づきました。おそるべし、螺旋プロジェクト!
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No.40:
(5pt)

面白い

久しぶりに伊坂幸太郎氏を読みましたが、相変わらず読みやすく、文章がすっと入ってきます。
作品は言うまでもなく面白かったです。
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No.39:
(3pt)

スピンモンスターが...

シーソー モンスター、スピンモンスターの中編二作から成る作品。
シーソー モンスターは安定の伊坂作品という感じで楽しめました。

ただスピンモンスターはラストがあっさりしていて物足りず..
※他の螺旋プロジェクト作品を読んでいないため、より未来を描いた作品を読めばスッキリする?

また、独特の語り手や引き込まれる展開は健在ですが、設定や話の運び自体には新鮮味が無くなってきたなあと感じました(闇の仕事、近未来的ディストピア)
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No.38:
(3pt)

ジャケ買いジャケのセンス

とても読みやすいです
もう一度読み返しています
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No.37:
(4pt)

いろんな作家さんと伊坂さんとの繋がりがおもしろいです!

いきなり過去との未来の大きなテーマに
驚かされました!
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No.36:
(5pt)

まさしく、今なのかも。

昭和バブル期の”シーソーモンスター”と近未来の”スピンモンスター”の二つの物語はつながる。
それはコミカルに社会風刺を込めて、格言的メッセージを添えつつ進んでいく。
「平和は努力しないと現れない」と、率先行動を促している。
奮起させるフレーズ「変化があって、はじめて人は進化する」と。
そして、”人間を動かすのは、理屈や論理よりも、感情だ”と伝えている。
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No.35:
(4pt)

様々な伏線が巧みに絡まりあって、読んでいて楽しかったです!

伊坂幸太郎「シーソーモンスター」読了。螺旋プロジェクトという8人の作家が古代から未来の各時代で、山族と海族の争いを描く企画ものの作品の1つ。企画が面白そうだったので読んでみた。好みのSF要素もあり、ストーリー展開も軽快で楽しめた。争いが変化を生み出し歴史が進展するとは興味深かった。
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No.34:
(2pt)

表題作は良作、スピンモンスターが…

著者のファンなので発売日を楽しみにしていました!!
表題作はかなり楽しめたので、シーソーモンスターだけなら☆3.5~4!!!
ただ、スピンモンスターではキャラや内容が浅く感じました。らしくないというか。
ただただ面白くなかったです。ショックでした。
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No.33:
(1pt)

シーソーモンスター

おもしろくない
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No.32:
(4pt)

エンタメ作として十分なクオリティだが、煩雑な所は難点。

個人的にこの競作企画は、余り魅力を感じず。作品単体での感想である。中編2作が収録されているが、2つで一作と考えるのだろう。昭和後期と言う設定の「シーソーモンスター」は、筒井康隆の初期作品を想起させるアイディアで、嫁姑のバトルが、どんどんスケール拡大し、驚きの結末を迎えるまで、楽しく読むことが出来た。エンタメ作として十分なクオリティ。

「スピンモンスター」は近未来設定で、SF寄りだけど、行き過ぎたデジタル化を危惧した人々が、アナログに回帰してるので、ほぼ現代日本のような状況と読めた。十分ありそうな設定で、AIが暴走する恐怖を描いているが、話が複雑で、途中で私の許容量を超えた。大体の雰囲気で読み終えたけど。「シーソーモンスター」とのつながりも、分かったようで、実は納得出来ず。

やはり個人的な意見だが、設定の枷をはめられる事で、ストーリーが煩雑になってしまったように思う。一番気になったのは、設定上出て来る審判役。意味深に見えて、実は描く必要がないと思うのだが。
シーソーモンスターAmazon書評・レビュー:シーソーモンスターより
412005182X

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