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シーソーモンスター



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【この小説が収録されている参考書籍】
シーソーモンスター
シーソーモンスター (中公文庫, い117-2)

シーソーモンスターの評価: 3.71/5点 レビュー 51件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 41~51 3/3ページ
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No.11:
(2pt)

独特な価値観倫理観を持つ、彩りのある人々はどこへ

伊坂幸太郎の新作、ということで発売してすぐ購入。
どの作品にも共通して言えることだが、本当に読みやすい。
何気ない日常を切り取った冒頭から、急にサスペンスな展開をぶち込んでくるあたりが、この作者らしい。

ハラハラドキドキ。
この先どうなるんだ?と、自然とページを捲る手も忙しくなる。

が、一通り読んでみた感想としては、独特な感性を持った登場人物や、思わずうなずきたくなるような本質的な発言だったり、人物同士のアイロニカルな小気味良い会話が少ないな...という印象を受けた。

言うなれば、物足りなかった。

全作読んでいる一読者としては、期待値が高くなっているというのももちろんあるが、私自身の人生観を揺さぶるような登場人物、発言のあった過去作品と比較してしまうと...どうしても味気なさを感じてしまう。

そんなわけで★2。

ちなみに一番好きだったパートは、"街路灯がこの瞬間、美しく光、スポットライトを直人に、わたしに当ててもいいかもしれない。夜の星が揺れ、交響曲の一つも流れてもいい。いや、それはもう少し後に取っておこう。" です。
シーソーモンスターAmazon書評・レビュー:シーソーモンスターより
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No.10:
(4pt)

後半戦につれ盛り上がっていく

序盤(シーソーモンスター)では正直、また恐妻家シリーズかという思いもあったが後半戦(スピンモンスター)ではゴールデンランバーのような大きな力に対する対峙といったワクワク感があり、ときおり入れ込まれている読んでいる途中で調べたくなるような雑学的な会話は読者を飽きさせない。やはり文章力もさすがだと感じさせられた。次回作も楽しみにしています。
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No.9:
(5pt)

近未来の現実的な問題に取り組んだ、ベストオブ伊坂作品として、是非オススメの神作品です!

【海の部族と山の部族の対立という共通ルールの下、8組9名の作家が原始から未来までの歴史物語を競作する螺旋プロジェクト】
発案者の伊坂さんの作品です。

伊坂さんは、昭和後期を描いた 「シーソーモンスター(約200ページ)」と、
近未来を描いた「スピンモンスター(約200ページ)」の、2作の連作中編を1冊に収めており、
「シーソーモンスター」は、伊坂さんの得意パターンの1つ『犯罪に関わるプロと、全くの素人とのコンビが産み出す正義のサスペンス』でして、
「スピンモンスター」も、伊坂さんの得意パターンの1つ『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』であり、

組み合わせだけでベスト オブ伊坂作品という気もしましたし、
加えて得意パターンの中でも、きちんと過去を超えたり、過去の名作と並ぶクオリティに仕上がっている点も素晴らしく、
更には「スピンモンスター」の『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』というテーマに関しては、今回の危険が現実の名だたる科学者たちが『地球の今後の世界的危険の第1予測要因』として挙げており、きちんと現実的な大きな問題に取り組んでいる点も素晴らしく、
そんな難しいテーマの最後のまとめに関しても、個人的には見事!と感動しましたし、
今までの『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』作品はどれもラストがいまいちな欠点がありましたが、今回はラストもきちんと納得&感慨深い神作品に仕上がっていました!

「シーソーモンスター」に関しては、どうしても犯罪に関わるプロキャラクターに注目が集まりますが、個人的には素人キャラクターの勇気に感動しました……。
加えて、2作の見事な繋がりも鮮やか過ぎて、当初は(僕自身が長編派なので)中編2つ?何故、長編じゃないの?と思いましたが、見事な繋がりのおかげでプロジェクトの如く『螺旋』のような奥深い面白さを備えた、神作連作中編と化していました!

また、今作を読むまで6作連続で駄作や凡作が続き、個人的な読書歴では史上最多の不作続きで憂鬱でしたが、その憂鬱さを全て吹き飛ばす素晴らしさと面白さをで大満足させてくれました!

今作の前に読んだ作品も、現実的な問題(今作よりも更に身近な問題)に関する近未来の『ちょいSF作品』でしたが、問題に対する架空システムや対応が非現実過ぎて、甘過ぎて、『こんな愚作が単なる設定の上手さだけで高評価されるなんて、現実を知らない現実を考えようとしない状況は嫌だな』と思っていたので、
架空の設定でも、きちんと現実的に有り得ると思わせてくれた今作品の伊坂さんの力量には、かなり久しぶりに『天才だな』と思いましたし、
2ヶ月後に出る新作も楽しみですし、
数年前のスランプから大復活した2年前から、4作連続で名作が続いているので、このまま素晴らしいクオリティで突き進んで欲しいです。
サスペンス神作品として、是非オススメです(^-^*)/
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No.8:
(3pt)

楽しく読んだ

一部の、「お義母さんに怒られるじゃないの」に象徴される強者の余裕がとてもツボにハマった

海山問題に関しては…当事者同士が「ウマが合わない」「いけ好かない」と認識しちゃえばそれで良いんじゃないかなあ。と。
「意識して、距離を取る」は大人の分別としてとても真っ当。性別特性ってあるのかな?女同士なら互いの了解で距離を置けるが、男の場合には「大元の理由」は教えてあげちゃ駄目とか?
「死にがい~」の時の印象で、山の方が攻撃的で海の方は「観察」出来る忍耐があるんだと思っていたが、それも個人特性か?
「螺鈿プロジェクト」には余り興味ないから、好きな作家さんだけ読めばいいや。と半分以上思っていたが、↑が少々気になり始めた

面白く読みました
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No.7:
(4pt)

海族、山族のこと、まだまだ続きそう!

伊坂ワールドがここちよい。
シーソーモンスター:北山家の女性たち、かっこいいね
スピンモンスター:近未来の怖さもあり、なかなか楽しめた。みやこおばあちゃんにつながるところがちょっと無理やりな感じだけれど。
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No.6:
(3pt)

この作者に期待したレベルの作品では・・・

二部構成の第一部は、ハリウッド映画(ブラピ主演だったかな)でよく似た構成のを見たし、小説としてもありがちなネタで、爽快感は味わえますが、この作者にしては平凡な着想だと感じました。
 第二部の中心的ギミックも、日本の有名なコミックから拝借してきたのかと思うほどで、かつ、一部目の爽快感もなかった作品でした。人工知能関連の手垢のついた設定は、あえて挑戦したものなのでしょうか。まあ、手から光線銃が出るような話にならなくてよかった。
 伊坂幸太郎さんの非凡なところは、ストーリーの巧みさ以外に、会話の妙にあります。レナード、ブロック、ランズデールのようなテイストを持った希有な日本人作家です。例示した米作家に共通する特徴のひとつは、国家的陰謀のような壮大な話をしなことです。伊坂さんはたまにその手のものを手がけたくなるようですが、どちらかといえばパーソナルな犯罪を描いたものの方が好みです。
 デビュー作からずっと読んでいるので、ついつい期待が大きくなりすぎて、前作と本作には勝手にがっかりしています。
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No.5:
(4pt)

伊坂節全開!

【ネタバレ含みます】伊坂幸太郎さんらしく、とてもスピード感があり、面白かったです。が、スピンモンスター、シーソーモンスター共に全容は明らかで無く、伊坂幸太郎さんらしいと言えばらしいのですが、、、時間を置いてもう一回読んでみます!
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No.4:
(4pt)

安定の伊坂クォリティ!

伊坂幸太郎先生の呼びかけで小説BOCにて展開された八組の小説家によるいくつかの要素を共有した原始時代から未来までの物語の中で「昭和後期」「近未来」が描かれております。
物語としては独立しているので、他を読まなくても普通に問題なく楽しめます。
但し、名称(例えば、ウェレカセリ)やモチーフ(例えば、浜辺のクジラ)で繋がっているらしきものが散見されたので、他作品を読むことで楽しみが広がるのは間違いないかと感じました。
概略を俯瞰出来る簡単な年表が巻末に載っていますが、あくまで箇条書き程度のもので内容は作品を読まないと分からないようになっています。

さて、本作は時代の異なる二編から成っていますが共通の登場人物がいたりで繋がっています。導入部から読者を引き込む力は流石の一言でまさに「読み始めて幸せ!」と思わせてくれます。
軸になるのは、相容れない者同士の対立。
バブル期が舞台の「シーソーモンスター」は嫁姑を描きながら途中で全体像が予想出来ますが、予想通りの気持ちの良いところに着地するのは伊坂作品の得意とするところで楽しめました。
近未来が舞台の「スピンモンスター」は伊坂先生の描く近未来日本のふとしたおかしみに笑顔にさせられました。普段、籠→カーゴなんてこと考えてるのかな?と思うと笑えました。
読者を選ばない間違いなく楽しめる作品ですが、伊坂作品に伏線やカタルシスといった部分を求める自分にとってはもう一歩かな、という感想でした。
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No.3:
(5pt)

ここ最近の伊坂さんの本では一番好きでした!

素晴らしいストーリー、内容で一気に読み終わってしまいました。伊坂幸太郎さんワールドで素晴らしいです。
螺旋プロジェクトという、複数の作家さんをまたがるプロジェクトの中の一冊のようなので、全部読んでみようと思います。
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No.2:
(3pt)

先が見えやすく,既視感のある物語

いつもながらに『ツカミ』は抜群ですし,ミステリアスでスリリングな展開をはじめ,
時代や人物の異なる二編の繋がりという,著者らしい仕掛けも期待通りという印象です.

ただ,一編目の『シーソーモンスター』は,主人公の思わぬ正体に驚かされたものの,
そのせいでもう一人の中心人物,さらにおおよその流れまで見えてしまったのは否めず,
その結果,終盤の窮地やそこから逆転劇には乗り切れず,最後の二人の選択もやはりで….

もう一方,2030年が舞台の『スピンモンスター』も,人工知能の暴走や監視社会など,
近未来ものでよく見る設定や,主人公の記憶を巡る物語が目新しさには欠けて映ります.

テーマとされる『人と人との対立』自体は,うまく落とし込めていたと思うのですが,
そこから先,物語以上の強いものまでは,残念ながら拾いきることはできませんでした.
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No.1:
(5pt)

「スピンモンスター」が最高に面白い!!

「シーソーモンスター」が女版「AX」かと思いきや、「スピンモンスター」でまさかの展開に。
詳しくは言いませんが、伊坂幸太郎らしく深い考察、そして最高に面白い!!文句なしの傑作です!!
映像化されそう!!

初伊坂幸太郎の方にもオススメ。

「フーガはユーガ」に続く完成度の高さに、思わず唸りました!!
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