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シーソーモンスター
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シーソーモンスターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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伊坂氏ならではと言える安定の疾走感に、時代の流れを一定の読者に想起させる内容であり、ある意味で著者の原点回帰の趣がある。一読の価値ありです。 | ||||
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アベンジャーズシリーズに代表される「ユニバース化」みたいなことを小説でもしています。 映画業界ですらMCUを除きほぼ成功例が無いことを、小説で取り組もうとする心意気は買います。 ですが単純に面白くない・・・(笑) これではほかの作品にまで興味が出ません。 朝井リョウさんの作品だけは読みましたが。 でも朝井さんは作品内で「海だの山だのうるせえ!」的な不満を書いていますからあまり乗り気ではなかったのではと推測します(笑) 関係ありませんが私は海の幸がとことん苦手なのでたぶん山の人間です(笑) | ||||
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シーソーモンスター、そしてスピンモンスターの2作が収録されています。 私はスピンモンスターの結末が納得いきません。なんともスッキリしないのです。 伊坂幸太郎さんの勧善懲悪の世界観からもずれているような気がします。 あれじゃあ彼があんまりじゃないですか、と彼に代わって抗議したくなります。 私の読みたい伊坂幸太郎さんの作品ではなかったです。 電子書籍版の特典で、早稲田大学で行われた座談会の様子が収録されておりそこで 「読者から求められている作品と自分の書きたい作品が違う」ということを仰っていました。 まさにこの作品でがそれが現れたのかもしれません。 もしくは螺旋プロジェクト参加の全作品を読むことでスッキリできるのかもしれないです。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの本です。 80年代を舞台にした「シーソーモンスター」と、近未来を舞台にした「スピンモンスター」の二つの中編を合わせたような小説です。 といっても、二つの舞台は連なっていて、二つで一つのまとまりとも読めます。 「シーソー」の方は、スパイをやってた女の嫁姑問題が軸に、「スピン」は、山族vs海族の対決、というような感じです。 二つとも、山族vs海族という対立軸ですすんでいきます。 伊坂さんの、どことなくとぼけたような感じが、良い味をだしています。緊迫した場面なのに、とぼけているというか、そういうところが、ついついくすっとなってしまうんですよ。 なんか、この小説は、他の作家との競作っぽくなってて、「螺旋プロジェクト」とかで、世界観が繋がっているようですね。知りませんでした。 次は誰の作品を読もうかと思っちゃいました。 | ||||
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螺旋プロジェクトはこちらを読んだ後に知りました。ので、またこれしか読んでおりません。 表題のシーソーモンスターの疾走感と痛快さはさすが!序盤から一気にストーリーに取り込む手腕は相変わらずと言うか。スピンとシーソーどっちが好きかと聞かれると間違いなくシーソーの方です。面白かった! 後半の近未来編なスピンは理不尽に国家権力に追われる展開なのですが、ゴールデンスランバーの様な手に汗握る感は少なく、後半に行くに従ってちょっと失速しちゃった様な気がしないでもないです。 確かに良くある設定な気がしないでもないですが、それでも面白く読めるならいいかな、と。 ミステリーではないと思いますけどね。 そして、本書で螺旋プロジェクトに興味が湧いたので、古い時代の物から読んでみようと思いました。 | ||||
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最悪 | ||||
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自分の事は他人から見た自分とは違う? | ||||
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分厚いなあ読めるかなあと思って読み始めたものの、読めるものですね、流石伊坂幸太郎。 話の骨格として「敵だった奴が味方になる」展開が大好きなのです。 なので、ラストの展開は、まあ分かっていたとはいえ、ワクワクしました。 | ||||
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伊坂さんは好きで良く読んでいますが、近頃は読後感の悪いものもあり ちょっと構えるところもありました これは久々に最初から最後まで、気負わずにスカッと面白いストーリーで楽しめました | ||||
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表題作と「スピンモンスター」の2つの中編を収録した作品。「人(国)と人(国)は何故争うのか」、「それを解決するにはどうしたら良いか」をテーマとした作品。表題作の時代はバブル全盛期。ヒロインはサラリーマンの妻だが、元国家情報員であるにも関わらず嫁姑問題に悩んでいるというスケール・ギャップまず可笑しい。と思わせておいて、義父偽装殺人(?)の示唆をしたり、諜報員同士の情報戦・格闘戦を繰り広げたりするのだから、作者の何時もながらの軽いフットワークと自由闊達な筆運びには感心させられる。題名の「シーソー」には"バランスが大事"という意味が込められているのだろう。特に、「***」の裏を顔を見せて読者の意表を衝く終盤は「マリア・ビートル」の切れ味を想わせる。また、石黒という謎の男(仙人?)が登場し、「争いは相性・宿縁」と唱えるのが不気味。 「スピンモンスター」の時代は2032年以降の監視社会。車の衝突事故で各々1人生き残った男性達が主人公。1人は手紙(電子媒体より信用できる)の配達人の水戸、もう1人は警察官の檜山。互いに忌避している事は言うまでもないが、斥力によって惹き付け合っているとも言える。車の衝突の際の車体の「スピン」が題名の由来。人工知能(AI)と絵本をモチーフとしているが、(不仲の?)義母と共作していた90歳を越す絵本作家の生き方が「争いを避ける実践」という事らしい。途中から予感していたが、その絵本作家が「***」とは作者らしい諧謔。また、AIに関する「2045年問題(特異点問題)」の悲観派のストーリに沿って物語が走っている様で、実際、AIが人間同士の争い(記憶の操作も)を引き起こしているが、檜山が人間の"感情"を信じている点が救い。 筆致が二作で全く異なるのに、同じ着地点に落とす作者の手腕が光る。豊かな構想力と自在な筆運びとで「争いの原因」と「その解決策」を多角的に探究した傑作だと思った。 | ||||
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買ってしまった。 前半 「シーソーモンスター」 サイコー!!さすが伊坂幸太郎!!って、私に言われても 嬉しくはないでしょうけれど、面白かった。 いつも作者の作中の言葉には楽しませていただいております。 今回の嫁姑の会話は絶妙です。 後半 「スピンモンスター」 面白かったがエンディングが・・・。 バッドエンド?なところ。 ですが壮大な相手に立ち向かうところなどは 「ゴールデンスランバー」的な感じで、手に汗状態。 なので、 すっきりしなくても、面白いことに変わりはない。 | ||||
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1980年代のバブル期を描いたシーソーモンスターと、近未来の世界を描いたスピンモンスター。昔から争いあう血筋の海と山の民の対立を軸にしながら、壮大な物語が描かれていて楽しめた。 前半は、対立する嫁と姑争い、それに巻き込まれる善良な男、そして家族の謎の死をめぐって、嫁が奮闘する。特別な訓練を積んだ諜報員の女という突飛な設定や、くすっと笑えるような軽快な会話は健在だった。 ・ぐうの音も出ない気持ちになるが、ぐう、くらいは出しておきたく ・挨拶代わりにおまえの骨を折っていく。こっちはここまで来るのに骨を折ってるんだからな。 後半は、ひょんなことから手紙を届けることになった男が壮大な陰謀に巻き込まれていく話。デジタル情報の過信、ネット検索情報売買など、ネットの便利さが裏目に出るような近未来が描かれていて楽しめた。 人工知能がどんどん進化する中で、情報を集めて分析して誘導することはできても人間の感情をコントロールすることはできない、というのが未来の希望のように感じられた。 | ||||
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螺旋プロジェクトの一環の作品であり、人との対立と海族と山族の対立をベースに展開。 とはいうものの、いつもの伊坂作品らしさは十分にちりばめられ、時代を超えた同じ人物をキーマンのひとりとして登場させたり、思わぬつながりを絡め、読んでいて楽しい。 登場人物達の会話に引き寄せられ、話が進むにつれ理解していく内容は、計算しつくされた巧みなプロット。 個人的には、人工知能世界という全体的な物語よりは、もっと個人個人がつながる話のほうが好きではあるけど、螺旋プロジェクトという中ではうまくはまっているとは思う。 | ||||
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「BOC」の連載を纏めた物であり、「ルール」があるなかで書かれた物なので、「書き下ろし」のように自由というわけには行かない。 その条件がある中で、個人的には面白い内容だな…と思いました。 | ||||
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展開早くて面白い、軽く読めます。シーソーからスピンに続いている部分も楽しかったです。 | ||||
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螺旋プロジェクト第二回配本は言い出しっぺの伊坂幸太郎。 第一回配本朝井リョウの「死にがいを求めて生きているの」の平成を挟むように、 ・昭和バブル期(1980年代)を舞台とした「シーソーモンスター」 ・近未来(2050年)を描く「スピンモンスター」 の中編二作から成る。全く別の物語であるが、「シーソー」の重要人物を「スピン」にキーパーソンとして登場させており、長い年月を経た同じ世界という設定は「魔王」と「モダンタイムズ」の関係を思い出す。 伊坂が「単独の作品としても楽しめる」と書いているように、彼独特の軽妙な語り口、それでいて重い社会問題の提起、巧妙な伏線、ラストのどんでん返し等々は健在。 とは言えこの作品はやはり螺旋プロジェクトの一環として読まないとやや珍妙で尻切れトンボな感じを受ける。このあたり、単独の作品として読みたかった朝井リョウとは対照的。 語り口には定評のある伊坂だから、さすがに面白い。「シーソーモンスター」では冷戦時代の米ソ対立と嫁姑対立の大小二つの対立を同列で扱うという離れ業をやってのけて痛快。 「スピンモンスター」では対立による争いが人類を進化させるとの判断を人工知能がくだし、情報操作により主人公二人を窮地に追い詰めるとともに、暴動を誘発、東京を東西に分断する壁の建設が進んでいく様が不気味に描かれる。 これはクラフトエヴィング商會の吉田篤弘による「天使も怪物も眠る夜」に引き継がれていくようだ。 | ||||
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・シーソーモンスター 製薬会社の社員、北山直人。嫁姑問題に悩んでいる。よくあることかもしれないが、嫁と姑の仲が良くなかった。 直人は妻、宮子と電車の中で知り合う。それがきっかけで結婚まで至るのだが、宮子の本当の仕事は情報員だった。しかし直人の態度に魅力を感じた宮子は名刺入れをすり取り、その後付き合うことになる。最終的には機関を辞めることになるのだ。 直人の母親とは、初めて会った時から気が合わなかった。初めて出会ったラウンジで、たまたま情報員の仲間と会う。日本で神経毒をばらまく、という情報があり、その情報員は宮子に避難するように忠告したのである。直人の母親は反対したが、その中で宮子はある人物の反応に違和感を覚える。宮子の機転で問題は解決するのだが、直人の母親は宮子に悪い印象を持ってしまったようだ。 最初は面白くもない嫁姑の確執問題か、と思ったのだが、情報機関が絡み、興味深くなっていく。夫の直人の関係と、妻の宮子の側でそれぞれ問題が発展し、つながって、一気にラストへ。ちょっと強引な展開も、伊坂作品ならこれもありかと思わせてくれる。 ・スピンモンスター 時代はどうやら近未来のようだ。交通事故で家族3人を失った水戸直正。偶然にも、ぶつかってきた車の4人一家も子供1人が生き残った。名前は檜山景虎。16歳の時、総合学校で一緒になる。そして10年ほどが経過して、新幹線の中で再び出会うのだ。直正は手紙の配達人。檜山は警察に勤めているようだ。新幹線の中で手紙を託され、それを届けに仙台まで行く。そこで出会ったのが中尊寺敦。直正に手紙を託したのは寺島テラオという人工知能の研究者。手紙を預けた後に、新幹線の高架から落ちて死亡した。そしてその手紙に書かれていたのは、「君の言うとおりだった。オツベルと象。」という謎の言葉だった。中尊寺は寺島と大学院で人工知能の研究をしていたのだ。 そのメッセージの謎を解くため、直正と中尊寺は長い距離を移動するのだが、そこで前の「シーソーモンスター」とつながってくる。ラストはあまりスッキリとはしないのだが、まあ全て良し、とはいかないだろう。 この本は「螺旋プロジェクト」の一部として書かれたらしい。他の本も読んでみたくなった。 | ||||
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伊坂氏の長年のファンです。ちょくちょく新作発売予定をチェックしています。 今回も期待に胸膨らませて飛びつきましたが、今までの決まったパターンをちょちょいとアレンジしただけのような内容で、かなりがっかりしました…。伊坂氏独特の文体のクセも効果的ではなく、ただただ目について気になってしまい、軽すぎる印象が否めませんでした。自分も年を経て、好みが変わってきた可能性もありますが…残念でなりません。でも、次の作品に期待しています! | ||||
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いい意味でレビューの必要のない、いつもの伊坂作品。 今回は中編二つ。いつも通り、最終的にすべての伏線が気持ちよく回収されていく。 スタイリッシュで読みやすく読後感もすっきりする。 難しい教訓とか文学性を求めるならお勧めできないが、大作エンタメ映画のような娯楽性を求める人なら必ず楽しめる。 | ||||
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あるテーマで8人の作家が、原始から近未来までの各時代でそれぞれ物語を書く、小説BOCの「螺旋プロジェクト」という企画の中の1冊。表題作の他、「スピンモンスター」の計2編が収録され、時代は昭和バブル期と近未来の設定。 今回も2編の物語は緩く上手く繋がっていて、物語の導入部から興味をそそられます。会話も巧妙で洒脱ですし、キャラも軽くて親しみやすい。個人的には、嫁姑問題を描いた表題作は、初期の伊坂幸太郎氏の作品のテイストが色濃いと感じました。 | ||||
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