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とめどなく囁く
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とめどなく囁くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 1~20 1/2ページ
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作品の中でみんなお酒を美味しそうに飲む(例外あり)。私も久しぶりに冷やした白ワインを飲んだが冷やしたりなかったと後悔した。 桐野さんは人の描写が冷酷だったり残酷だったりする。でも力量があるから嫌な後味はのこらない。 結末は私には意外だったが、気持ち良い余韻が残った。 | ||||
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まるで主人公にのり移ったように引き込まれた。 つまらない小説は飛ばし読みしてしまうのだが、一字一句飛ばさずに読み尽くした。 おかげで読後は面白い映画に没頭した後みたいにトリップして、すっかり主人公になりきり擬似体験。おもしろかった。 ただ、推理小説的な観点でいうとラストが今ひとつ。 そこに行き着くまでの伏線があまり感じられなかったので⭐︎4で。 | ||||
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主人公が好きになれなくて、わかりやすく悪女とか嫌な女という訳ではないのに、 読めば読むほど、自分勝手で特に友人や元夫の友人への態度にイライラする 話もなんだか桐野夏生さんにしては間延びしてるなと思いながら読んでいて ラストにびっくりしました ある意味そこで、主人公に対するイライラが解消されるというか、納得させられた やはり桐野夏生は裏切らない! 出てくる女性全員、どこかしら鼻につく嫌な部分があって、こういう描写も実にうまい | ||||
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きれいに早く届きました | ||||
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8年前に海で遭難し亡くなった夫を持つ主人公は、前に進もうとかなり歳の離れた資産家と再婚する。周囲には財産目当てと見なされ孤独を感じながらも今の生活に流されて行く。 そんな折、夫は生きているのではないかという出来事が次々と起こる。 登場人物に女性が多い。彼女達の人物像はそれぞれとてもよく描かれていてさすが桐野作品だと感心する。その描写を読んでいるだけで面白いし、同じ女として共感したり彼女たちの立場から主人公を眺めたりすることで複雑な感情の奥深くまで入り込める。 同じ立場に立ったら自分ならどうするだろう、と終始考えながら読み終わった。 ミステリーよりむしろそうした女の内面がよくわかるだけにそちらの面白さが際立った。 | ||||
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緊張感の持続に最後まで飽きずに読了してしまったが主人公の女性の視点で細やかに描かれていることから、この先、彼女の生き方が続く限りこの小説は続くのでは、いや続いてほしいと願っています。今後の彼女の取り巻く状況などもっと読んでいたい、知りたいと思っているのは私だけでしょうか。ロンリネスの様なつまらぬ続編は勘弁ですが₍笑) | ||||
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沢山の人に下まで取りあえず、ネタバレなしでよんでほしい。。 好き嫌いわかれます。 私は嫌いではありません。 | ||||
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正直、脱け殻状態の状態から主人公とその新しい夫の生活が始まっていくので、それがスローで描かれていき、夫は本当に生きてるのか?帰ってくるのか?その人物との生活やらの話までもどかしくなりながら、塩崎は勝手な夫だな、全て仕切って、彼女に何かする権利がない。意見を言えば、いいよ、だけど僕は一人で蕎麦を食べるのかい?とか言う。遠足のお弁当みたいなのだったから食べてないよと笑ったり。ハッキリ言えばいいのに、気持ち悪い置物を置いて。。モラハラ夫。 ま、桐野氏の中ではそうではないのでしょうが、普通の夫婦はこんな感じて感じでしょう。 そういう類いの本て彼女書かないし弱い立場の女性の為の本を描きたいて言ってた時もあったけど、彼女の人生もタワマンの話書き始めた時から、昔の毒が抜けたなとは思った。 上下をチマチマ読み進め、何処までも底意地の悪い友人と何故連絡を取り続けるんだろうとか。 取りあえず、主張を全くしない訳ではないけれど。。 でも、最後ら辺りでやっと分かった。 私は早樹の苦悩が全く理解出来なかった。 最後の手紙がとても読んでいて驚いた。。中学の居候時の相手と事件なのか何なのか分からぬが関連性はあると思っていたから。 ただ、ここまでとは思わなかった。 無言電話がようやく彼女の元にかかってきた時、彼女が必死で本音や混乱した気持ちをぶつける所でやっと彼女の途方もない苦労を長い上下に及ぶ旅。。 生きてるか分からない人間を待つ事に区切りをつけれない事。 探すたびに。。自分の新しい人生の中にいる全ての人との関わりもまた全く違う生活の中で自分を改めて知る事、旅に放り出される。 彼がやった事はあまりにも罪深く、これを書きながら少し泣いている。 何故ならここからネタバレ。 彼女が出会い、恋し、結婚し、家庭を持ち、最後は円満とは言えない相手は、死を偽り失踪した最低な人間で。 それだけではなく、彼女を最初から手紙を書いていた時も最後まで愛しておらず、ずっと偽っていた事。 早樹はちゃんと愛していたのに。。 結婚前後も関係をずっと持ち。。そして なんてクズ以下だね。。 彼は本気で死ぬんだろうか。。それとも、都合のいいだけに、しにきれないのかもしれない。 でも、それは彼自身の問題で、彼女の今後の人生に彼はいなくていい。 彼女が手紙を燃やしたところで、彼女はようやく少なくとも真実を知れた、解放されたのだ。と私は読後してからじばらくしてこのレビューを書きながら思う。 真矢との会話が少し早樹を救ったように思う。 真矢との下りはとても彼女に必要だったと思う。 とめどなく囁く。 人からの眼差しや悪意あるひそひそ声 好奇な視線 そして、自分自身の中で自分自身に語りかける、とめどなく囁く声。。。 彼女と年齢が同じで、ただ彼女のように凄く仕事復帰すれば出来る女て感じではないから少し距離を彼女に感じるかもしれない。 私が彼女なら、もし塩崎と方向性が別れ塩崎が最終的に彼女が放たれることを承諾したら、新しいまた居場所が見つかる、自分になれるなんて未来は描けない。 彼女と私は年齢が同じなのに。。物語が周辺辺りで彼女はどっと疲れたようで、でも同時に目処がついたとばかりに若々しささえ感じる。 年齢とは数字のことではなく、内面に秘めたエネルギーや未知の可能性のこと。 彼女には幸せになって欲しい。 ヘビは案外、彼女の言う通り彼女自身のメタファーかも。 自分で新たな道を切り開く必要性があるんだと彼女は無意識に日々片隅で思っていたはずなような気もするが。。蹴りをつけてくれて良かったよ。 ろくでもない男に、何一つ共感はない。 さきは、それでも本気で愛してたんだなていうのが分かった。 だから、余計、手紙の真相に泣いた。 ラブレター?と真矢から茶化された時、もらったことない。私から手紙を書くことはあったけどね。いつも、ようすけからは、有り難うだけだったなーと。。と回想し、手紙を燃やし、吹っ切れた、ようやくと思いたい。 いい作品だと思う。 スリルさを求めるなら違うので。 今後、どんな話を書くのか、ただタワマンとか不倫とかはもうお腹一杯かな。 昔路線に戻るのではなく、ただバラカの時のような、何かにつき動かされたギリギリの話を書いて欲しい。日没のような。 あるいは、桐野氏特有のユーモア炸裂する笑えるような、こんな時代からこそ! そして、私の中でもとめどない囁きが毎日聞こえます。 結局、人は答えが例え帰ってこなくても、折り合いを何処かでつけて、それに対処していかなきゃならない。 この本は嫌いじゃないけど、厳しい現実を突きつけられました。 | ||||
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昔は桐野夏生さんの大ファンでした。 久しぶりに本作を読んでみたところ、ミステリーではないのはよいとしても、とにかく主人公に魅力がない。 グロテスクなどの主人公はエキセントリックでありながらも、人間像に一本筋が通っていたが、本作の主人公は言動にブレがあり過ぎるし、もしかしたら全登場人物の中で最も自己中なのでは?と思える。例えば ・相手の都合は二の次でとにかく思い立ったら電話しまくる(自分は専業主婦だが相手は働いているのに) ・結婚して後妻として1年そこそこで、独身の娘に対して「ここは私の家だから出て行ってほしい」と思えるところ しかし終始主人公目線でストーリーが進むため、読んでいてイライラ、共感できないまま。 そしてオチが、引っ張ってこれかーというもので脱力感。前夫があの状況では、永遠にモヤモヤが続くということ?カタルシスはありませんでした。 以前の精力的な桐野さんを期待していたけれど、年をとられたということか。 | ||||
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全体的にミステリアス! 読みつづけるうちにかなり不気味な気配。主人公の揺れ惑う気持ち、あかされる過去のできごと なかなか複雑な内容です。 | ||||
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桐野氏の作品だからと思って期待して購入しましたが、まったくもっての期待外れの作品でした。 そんなことあり得ないでしょうと思うことが沢山ありました。桐野氏の最初の頃の小説をよく読んでいたので すが、あの頃の新鮮さは今は無いように思いました。この物語主人公が悲劇のような感覚ですが、そうじゃなくて主人公の洞察の無さが引き起こしたものでしょう。 | ||||
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桐野氏の小説だからと思って久しぶりに購入しましたが。、はっきり言って期待外れでした。フィクションにしたってそんなことありえないでしょうと思うことばかり、後味の悪い物語でした。デビュウの頃の桐野氏を鮮明に記憶しているだけに普通の人になってしまわれたのかと残念な思いです。 | ||||
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塩崎早樹の視点で全編物語が編まれる。 海難事故で行方不明となった夫のことが物語のコアなのだが、読み進めるうちに、話すことの一つひとつ、何気ない振る舞いの一つひとつに、自分や相手の悪意を敏感に察知する早樹に、自分自身が普段の生活で感じている感覚の相似性に気が付く。早樹の会話がどこか自分のものと似ていると思わせる筆致がこの小説にはある。自分が普段こんなにも不機嫌で不安な状態で生きているのかと思わされ、どんな風に行動しているのだろうかと考えさせられる。 内省的ミステリーと分類できるかもしれない。 | ||||
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プロローグの庭に潜んで姿を見せない蛇の存在からして秀逸。他の人には目撃され、自分には見えない、いるのかいないのか、その禍々しさ。 最後、全てが明らかになり、絶望的ながら、希望の光さえ感じるラストまで一気に引き込まれます。これを読むと、人が再生するためには一度死ぬしかないのだと思わずにはいられません。物理的な死ではなく、精神的な死。だから、死んでくださいと言われ、それが餞の言葉だと答えたのかと。 | ||||
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最初から最後までクライマックスがありません。 単調で同じような話が延々続く。期待して期待して、「えっ?!これで終わり?」と肩透かし。 しかしどうして、桐野さんの作品は手紙がよく出てくるんでしょうか。 しかも普段使わないような馬鹿丁寧な文面。 正直その手紙で興ざめしました。 | ||||
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面白い!、著者アウト、柔らかな頬、に並ぶ三大。作品傑作。 | ||||
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上下巻で800ページを超える大部であるが、これを、8年前に海上で失踪した前夫を巡る推理小説として読むと、がっかりするかもしれない。最後のタネ明かしに至り、「なんだ、これだけ引っ張っておいてこんなことだったか」という肩透かしを食らう(この肩透かし感は、著者の傑作「柔らかな頬」と似ている)。この作品は、前夫の失踪という影を引きずる主人公と、やはり前妻を亡くしているかなり年上の再婚相手との間の微妙な心理の綾と徐々に広がる心理的距離、死んだと思っていた前夫の生存の可能性に揺れ動く期待と恐れ、そして最後は嫌悪、主人公と再婚相手の子供たちとの桎梏、などのきめ細やかな描写に力点を置いた優れた心理小説である。 | ||||
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発売直後に購入して読まずにいた。 やっと読んだが、読後どころか中盤で早くも唸ってしまった。 磨き抜かれた桐野節に。 久々のミステリ要素を含んだ作品。 物語は決して短くはありませんが、ポリティコンのように様々な物語が一つの流れになるのではなく、ひたすら一つの話を掘り下げて書き切っています。 内容もさながら、心の持つ悪意、猜疑心、傲慢、自己欺瞞、そして絶望。 作者が最も得意とする、これら心の表現をこれでもかと楽しむことが出来ます。 2000年前後に発表された作品群は、これらが強く書かれていて今だに好んで再読しますが、それから20年余、更なる興奮を感じさせてくれる力量に尊敬どころか感動です。 日没は物語自体にも恐々とした部分があり、ある意味エンターテイメント的な面白さも内包していますから、人気出るのもわかりますが、桐野節を楽しむとなると明らかこちらに軍配と感じます。 長いことファンをやっていて良かった。 読後の心にそう囁いてくれる作品でした。 追記です。 種明かしを最後に手紙でやるのはご法度というレビューを見ましたが、何でも型に嵌めようとする辺りがいかにも日本人らしくて微笑ましい。 なぜそう言われているのかという本質を考えてみては? あと、小説のレビュー見ていると、まるで食べログのラーメンレビューのようなクッソ上から目線のレビューを結構見かけますが、何を偉そうにしてんだか笑笑 って思います。 時間と能力と気力を注ぎ込んで作られた作品を、ちょっと金払ったくらいであんなに偉そうに書けるって凄い人だなぁと。 そういうのは、金稼ぎの為だけに生まれてきた本にやってください。 | ||||
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桐野夏生さんの作品はほとんど読んでいますが、初めてと言ってもいいぐらいに主人公の女性を理解でき、共感すら覚えました。夫の突然とも思える失踪(死亡)という屈託を抱えたまま、それでも進んでいく現実に疲れ果てた末に高齢な富豪と再婚して隠居生活のような人生を歩んでいる。しかし、そんな束の間の穏やかな生活もさまざまな問題が発生して崩れかけていく。強くもなく弱くもなく、いたって普通の女性が正面から問題と向き合っていく姿勢が読んでいて気持ちよかったです。 ネタバレになるので内容には触れませんが、最後の手紙は瞬きするのももったいないぐらいに読みました。 | ||||
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迅速、丁寧に対応していただき、即読破できました。ありがとうございました。 | ||||
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