ひきこもり家族
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| 「悪い夏」の衝撃以来、染井為人の作品がすべて読んでいる。毎回、社会で問題になっているテーマを中心に据えており、今回はひきこもり。ひきこもり・不登校支援と言えば「よく話を聞いてあげる」しか知らなかったので、10ページ読んだだけで、こんな手法もあるのか!?と面白くてページをめくる手が止まらなかった。 事件について警察はどう調べたのか、庭から遺体を掘り出したのか、などその後について、個人的にはもっともっと触れてほしかった。 | ||||
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| ひきこもりとなった者たちを、家族の了承を得た上で強引に引きずり出し、九州にある研修施設で囚人のような自由のない生活をさせるリヴァイブ自立支援センター。 熊本の研修施設で一緒に生活することになった5人のひきこもり男女たちが、一つの家族になっていく物語。 ひきこもりの子供を抱える家族は、市役所の福祉窓口、保健所、心療内科、メンタルクリニック、ひきこもり家族の会など、考えられる場所は全て尋ねて相談しているが、具体的な解決方法がないまま時間だけが過ぎていく。 物語の語り手は12歳から19歳までひきこもっている平本僚太と、20年前からひきこもっていて44歳になる下田大知の母親である下田幸子の二人。 語り手が多すぎると内容が読みにくくなってしまうが、ひきこもりの当事者とひきこもりの家族が一人ずつだったので、とても読みやすかった。 ボランティアと称した強制労働、理不尽な暴力や暴言、自由のない生活など、ひきこもりに悩む家庭を狙ったブラック支援という悪徳ビジネスの状況がリアルに描かれていて引き込まれた。 ひきこもりの家族も、監視下での電話や手紙を真に受けて、自分の子供は大丈夫と思い込んでしまう。 ひきこもりの中には研修施設内で自殺する者も出ていてて、過去に何度も裁判を起こされているが、証拠をもみ消したり、会社名を変えたりして、ブラック支援ビジネスを繰り返す。 「人を従わせるには、恐怖で支配するのがもっとも有効な手段」という言葉通り、信じて待つ支援ではなく、暴力による恐怖は恐ろしく、それを経験した者は、同じように他者を暴力で支配しようとする構図が恐ろしかった。 ネタばれになるので詳細は割愛するが、物語ではひきこもりの5人の男女と、支援センターの職員との駆け引き、ひきこもりメンバーの決裂などがあり、最後まで手に汗握る展開だった。 「誰でも、ひきこもりになる可能性はあるし、犯罪者になる可能性もある。すべては表裏一体というか、紙一重なんだろうな、きっと」 という下田大知の言葉が印象に残っている。 | ||||
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| 久々の新作で、ほぼ一気に読ませてもらいました。最後に登場人物の種明かしもあり、またテーマは深刻な社会問題で、面白かったです。あと他の読者はどうかわかりませんが、ミチルの容姿を思い浮かべると、どうしてもマツコデラックスになりましたよ | ||||
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| いい人と出会い、本人にいい影響を受ける力があれば、いい人生になることがある。 逆も然り。 私も一人息子がいて、周りに優しい子。だから読み進めるとどうしても持っていかれる… 次にどうなるか知りたくてやめられなくなるのは面白いってことなのだろう。 | ||||
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| エンターテイメントとして面白いのはもちろんですが、現代社会が抱えるひきこもりという深刻な問題について、読み手も考えさせられることになると思います。当事者や家族の方も読んでみてほしいです。筆者の小説は時に激しい描写をしながらも、弱者の痛みに寄り添って書かれていると私は感じられます。 | ||||
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