その血は瞳に映らない
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話の軸は、帯にもありますように、「死刑になりたかった」がために女性2人を死傷させた犯人男性の真意究明にあります。 その真相を探るべく、主人公の記者、守矢千弦が、被害者のうちの一人である鈴原優璃と共に調べを進めていくことになります。 千弦からしたら優璃は取材対象ではあるけれど、距離が近くなっていく分、徐々に取材から受ける印象の公平さに悩むようになっていきます。 この小説は、もちろん、凶悪な事件という存在が常に根底にありますが、それと同じくらい深い問題として、SNSの炎上に代表されるようないわゆる「偏見」や「それに扇動された言動の暴力」を取り上げていて、この問題の深刻さをいやというほど味わうことになります。 ミステリでもあり、社会派の小説でもあると言えます。 読んでいる最中、情報過多な環境や、真偽を確かめようがない身近な人の証言などに振り回されながらも「情報発信の公平さ」を保とうとする千弦の姿勢が、けなげに伝わってきました。 この小説のメッセージを端的に表現している部分が文中にあって、それは 「本当に、人は信じたいものしか信じない。そこから逃れることはできない」。 この一文を読んだときは、ドキっとしました。 最後には、予想していなかった人物が事件に深くかかわっていたことがわかり、驚愕。 どんでん返しつきの、面白い小説でした。 | ||||
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