殺し屋の営業術



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初公開日(参考)2025年08月
分類

長編小説

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殺し屋の営業術

2025年08月29日 殺し屋の営業術

第71回江戸川乱歩賞受賞作! 「営業ノルマ」は、2週間で2億円。 稼げなければ、全員まとめて地獄行き。 営業成績第1位、契約成立のためには手段を選ばない、凄腕営業マン・鳥井。 アポイント先で刺殺体を発見し、自身も背後から襲われ意識を失ってしまう。 鳥井を襲ったのは、「ビジネス」として家主の殺害を請け負っていた「殺し屋」だった。 目撃者となってしまった鳥井は、口封じとして消されそうになる。 絶体絶命の状況の中で、鳥井は殺し屋相手に「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」と語り出す。 「今月のノルマはいくらでしょう? 売上目標は?」 「契約率は25%……、残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」 「どうしてこんな状況になるまでプロの営業を雇わなかったんですか?」 そう……これは商談なのだ。 研ぎ澄まされた営業トークを矢継ぎ早に展開し、場の空気を掌握する鳥井。 「あなたは幸運です。私を雇いませんか? この命に代えて、あなたを救って差し上げます」 契約成立。 鳥井は、殺人請負会社に入社することに。 前代未聞の、「命がけの営業」が始まる――。 常識を覆す発想から走り出す、ジェットコースター・ミステリー!(「BOOK」データベースより)




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殺し屋の営業術の総合評価:8.97/10点レビュー 31件。Aランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

殺し屋の営業術の感想

2025年度の江戸川乱歩賞受賞作品。
江戸川乱歩賞はこれを受けてデビューという事が多い為、新人賞というイメージが強いのですが、実際は他でプロとして活躍している方も応募可能です。本作の作者である野宮有もすでに活躍している方で、プロによる受賞作となりました。
ここ数年の乱歩賞で思う事は、かつてのような社会派で重厚な作品というより、ライトで読みやすい作品が増えた印象があります。本作もその流れにあり、すでに実力を持つ作者だけあって、新人賞特有の読みにくさはまったくなく、非常にスラスラと読みやすい読書でした。乱歩賞は読み辛いという負のイメージを払拭しています。作者の過去の作品をいくつか読んでいますが、本作はそれ以上に文章が読みやすくなっており、かつミステリーとして面白い作品でした。

物語は営業のトップセールスマンが営業先で殺し屋の現場に遭遇してしまう――という巻き込まれ型の作品。
殺し屋に殺されないように、生き残るために営業テクニックを駆使する序盤から一気に引き込まれました。相手をその気にさせる思考やセリフの数々は心理テクニックが活用されており、小説でありながら実用書のノウハウ集を読んでいるかのような面白さがあり、読んでいて勉強にもなる感覚でした。
巻き込まれ型作品ゆえ、先が進むごとにどのような展開になるかは読んでからのお楽しみとなりますが、個人的な最大の評価ポイントは小説の終わり方が完璧だったという点。どんでん返しとかそういう意味ではなく、物語の閉じ方がとても巧く「うぁ...すご」っと思わず声がでた読後感でした。

その他のお知らせ事項として、乱歩賞で殺し屋作品だから重い小説を想像されるかもしれませんが、そういう重さはなく、個人的にはライトノベルやメフィスト賞に近い感覚を得ました。スラスラとテンポよく読める一冊です。過去作『嘘と詐欺と異能学園』のような相手を騙すコンゲーム的な要素もあり、シリーズ化も期待できそうな作品です。とても楽しい読書でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

殺し屋の営業術の感想

乱歩賞史上最高といってもいいほどの完成度。通常殺し屋は敵役で最期はやられるものだが、これはいわば敵役vs敵役、正義の味方が出てこないダークな世界でのダークな展開。リアリティ云々は言いっこなし、プロの営業マンと殺し屋稼業をミックスさせた完全なフィクションだからこそ最後まで楽しくハラハラできた痛快作なのである。鳥井と鴎木の対決が実に痛快!
勧善懲悪ならぬ勧悪懲悪!?

本好き!
ZQI5NTBU
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.29:
(4pt)

ユニークな主人公、シリーズ化を期待

近年の乱歩賞受賞作の中では最も面白く読みました。数々の絶体絶命のピンチを営業マンとしての卓越したスキルで切り抜けていく主人公の言動から目が離せません。コミックを読むようにページをめくる手が止まらなくなりますが、それもそのはず、作者は漫画の原作などを手掛けているプロだそうです。
気になったのは、視点人物がクルクルと変わる点ですが、選考委員からは言及がありませんから、大きな傷にはならないのでしょう。ユニークな主人公が魅力的です。
シリーズ化を期待しています。
殺し屋の営業術Amazon書評・レビュー:殺し屋の営業術より
4065403308
No.28:
(5pt)

最後の伏線回収と物語のテンポ感が美しい作品

普段、どんでん返し系のミステリーや物語の最後に伏線回収するような作品をよく読んでいます。

十角館の殺人や方舟などが好きな人にとっては、たまらない作品かもしれません。
物語の内容としても、難解な部分は少なく、小説を読んだことのない人にとっても面白いと思います。
殺し屋の営業術Amazon書評・レビュー:殺し屋の営業術より
4065403308
No.27:
(4pt)

良くも悪くも漫画的

良くも悪くも漫画的であり、頭の中でイメージが浮かんでくるので読みやすい。
バトル&駆け引きであれば嘘喰いや終の退魔師などが浮かぶが、意外性はそれほど無く最後にどんでん返しがあれば満足度は非常に高かっただろう。
殺し屋物としてはあまり現実的ではなかったが、漫画化か映画化は期待できそう。
殺し屋の営業術Amazon書評・レビュー:殺し屋の営業術より
4065403308
No.26:
(2pt)

ちょっと期待し過ぎたかなぁ

王様のブランチでも強く推していたし、前評判もかなり高かった。でも、ちょっと期待し過ぎたかなぁ。う〜ん、もうちょい、意外性が欲しかったなぁ。最後のピンクダイヤが鍵かなぁ。
殺し屋の営業術Amazon書評・レビュー:殺し屋の営業術より
4065403308
No.25:
(5pt)

悪魔が営業マンになってしまった

●まず初めに一言注意です。最初の1ページを読んでしまったらもう最後です。読了するまで止められ
ません。徹夜必至です。それほど面白いのです。夜食と濃いコーヒーを用意しておいてください。
 知力vs知力の闘いあるいは暴力vs暴力、知力vs暴力、知力+暴力+恐怖の総力戦に息もつけません。
殺し屋の営業術Amazon書評・レビュー:殺し屋の営業術より
4065403308



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