(短編集)
神の光
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| 「建物の消失」しばりで編まれた短編集…ということだが、本当に凄いのは、本当に「消失」していること。「消失トリック」はミステリでは人気のネタだが、そのほとんどは「消えたように見せかけている」だけで、本当に消失させるパターンは非常に少ない。それこそ、本作の元ネタになった有名作しかり。 だが、本短編集『神の光』では、どれも本当に、巨大な建造物が、消える。物理トリックで消えるのだ。それだけで、本格ミステリファンは狂喜するというもの。 「物理の北山」という異名は伊達ではない、北山猛邦のトリックメーカーとしての才が遺憾なく発揮されている。 『2026 本格ミステリ・ベスト10』第1位も納得。 しかし本短編集『神の光』で本当に凄いのは…〝トリック以外〟にあるのではないか? 消失トリック自体はすべて物理トリックでありながらも、戦争小説、ハードボイルド、SF、ファンタジー(幻想小説)、怪奇小説と…ジャンルやシチュエーションがまぁ多種多様なのだ。 しかもそのトリックとそのジャンルがピッタリ合っているのが凄い。 …というか、実際のトリック自体はやっぱりかなり無理のあるものや、荒唐無稽でリアリティのないものばかりで。その下手したらバカミスになりかねない大トリックを「小説」として成立させるために、これだけのジャンルを取りそろえざるを得なかったのだろう。 そう、ミステリーの面白さの本質とは「トリック(真相)」ではなく、謎の描き方とミスリードにある。つまり「ミステリアスさ(演出)」だ。 そして小説の面白さの本質とは、「ストーリー(物語)」ではなく、「語り口(文章)」にある。 『神の光』に収められた短編はどれも、語り口がべらぼうに巧い。 回想、伝聞、時系列シャッフル、メタフィクション(ビブリオ)、夢…等々、様々なジャンルだけでなく、そのトリックを最大限に活かせる謎の描き方とミスリード(ミステリアスさの演出)を可能にする語り口をこれだけ思いつき、有効に選択できたことが本当に凄いし、まさにトリック以上に驚くべきプロの職人芸だ。 だから本短編集『神の光』は、どれも本格ミステリとしてよくできているだけでなく、すべて「小説」として抜群に面白い。 ぶっちゃけ表題作の『神の光』は、「映像の世紀」とか見過ぎていたせいでトリックはすぐに察してしまったが…それでもこの展開と語り口、文体だけでぜんぜんおつりがくるくらい楽しめたというもの。 また1話につきちょうど50ページちょっとという、頁のコントロール術――つまり構成や尺配分も抜群に巧いし、文章も、短編小説としてどれもよく引き締まっている。近年流行りのライトな文体ではないのもよかった。 ただ、本短編集『神の光』は発表順に編まれているのだが…1作目から順番に読んでいくと「トリック重視」から「物語性重視」へと徐々に移り変わっていく様子がよく分かり、ただ単にトリックのためのジャンル・語り口というわけではなく、作者の趣味嗜好の遍歴の結果でもあるのかもしれない。 とかく、ミステリアスな消失トリックだけでなく……ワンアイデアや若書きでは絶対に生まれ得なかった、職人肌のベテラン作家のテクニック(技術)を味わい、見習うという意味でも、小説を書く人全員にオススメしたい良短編集でした。 | ||||
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| 最終所だけは時間的、物理的に無理があるのでは??と感じたが楽しめた。 | ||||
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| 大がかりな消失に挑戦するその心意気は買う ただトリック部分が大味というか無理があるというか、そもそもトリックですらないものもあるのはどうかと | ||||
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| 建物の消失という斬新なテーマに挑んだ本短編集は、とても素敵な「読書の時間」を提供してくれました。北山猛邦先生の他の作品も購入することにしました。 | ||||
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| 新本格派といえばやはり「館モノ」なのですが、従来の「奇妙な館に密封。限定された登場人物が次々に殺される。もちろんその中に必ず犯人がいて、過去の因縁が動機。そして館には建築的なトリックが存在する。」という鉄則を見事にひっくり返して「館は見ているだけ。なんとその館自体が目の前から突然消えてしまう。」という5作からなる短編集です。 個人的には物理的、化学的、建築的、神話的、心理的に1%でも可能性を説明できさえすれば、物語としては成立すると思います。本作では「ラスベガス郊外のネバダ砂漠」での出来事だけは騙されずに推理できました。もちろん「ちょっと苦しい」「無理だと思う」場面も無きにしもあらず、ですがそれらを含めてのエンタメであり新本格派の小説だと強く感じています。 | ||||
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