千年のフーダニット
- 特殊設定ミステリ (59)
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千年のフーダニットの総合評価:
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コールドスリープで未来に目覚めた人たちを主人公としたイヤミスと言えるでしょう。アダムとなった人と同じ顔の集団というところは、いくらなんでもそれは無いのではと思いつつ、一気に読めました。夕木春央さんの方舟ほどのイヤミス感はありませんでしたが。なんせ、千年後の話なので・・・。とすれば、元祖コールドスリープものの夏への扉も一種のミステリー風SFと解釈できるのかも? | ||||
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コールドスリープ? せん年?千年後!? 自分がまだ半世紀ちょいしか生きていないのに、千年後なんて想像できない、と思いつつ。 著者の想像する千年後の世界を見せてもらいました。 そこは天国か地獄か。それとも。 読んでみないと分かりません。 引きこまれました。寝不足( ; ; ) | ||||
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読み手を夢中にさせる魅力に満ちた圧巻のミステリー&SFでした! 壮大な舞台設定、謎が謎を呼ぶミステリー、人間ドラマ…それぞれの要素が抜きん出た筆力で織り上げられ、「生命とは、進化とは」という問いかけの下に見事に纏め上げられています。 千年後の世界へのコールドスリープというだけでも描き出すのが困難であると思われるのに、不可能と思われる殺人事件、さらに地球そのものが直面する現実といった重量級の課題も同時に語らねばならない…それを読み手の想像を上回るスケールで、危なげなく描ききる著者の力量は素晴らしいの一言に尽きます。 ミステリの枠組みを超えた、挑戦的で、読者の想像力を掻き立てて止まない力を持つ物語でした。 SFやミステリに限らず、どんなジャンルのファンでも楽しめるに違いない傑作ミステリ。ぜひご一読をお薦めします!無茶苦茶面白いです。 | ||||
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あらすじに惹かれ即購入し読了。結論からいうと当たりでした。超オススメです。 ・フーダニットは誰が犯人なのか。 ・ハウダニットはどうやって犯罪を行うことができたのか。 ・ホワイダニットは小さなものと大きなものに分かれ、小ホワイダニットはなぜ現場に細工をせざるを得なかったのかなど現場の状況の謎、大ホワイダニットはそもそもなぜ犯行にいたったのかという人間心理の謎。 上記はミステリの基本要素で、これらが蜂の巣のように有機的に繋がっている作品には傑作が多いです。 本作は大きな謎として ・シモンを殺したのは誰か、顔のない死体は誰かというフーダニット ・密閉されたシェルター内で、さらに密閉されたテグミネ内の人間をどうやって殺すことができたのかというハウダニット ・なぜ死体の顔が潰されていたのか、そしてなぜシモンが殺されたのかというホワイダニット という全てを兼ね備えたまさに本格ミステリというにふさわしい作品です。さらに細かい謎もたくさん存在し、これらの謎を仲間と議論、協力しながら少しずつ真相に迫っていく。それだけで楽しい。 とはいえ私が心底感心したのはこの先にあります。 先ほど述べた3要素に近年加わった概念がホワットダニットといいます。これは「何が起こっているのか、そもそも何が謎なのか」を意味するのですが、作品の構図や全体像が見えた時にとんでもない破壊力を持つものが多く、私が最も偏愛するのがこのタイプです。 いったい千年間に何が起こったのか。ある人物のあまりに矮小なそれでいて壮大かつ悪魔的な試みが見えた時に、フー、ハウ、ホワイが同時に解けてしまう。これにコールドスリープという特殊設定が必然的に寄与する。描かれるのは独善と狂気、愛情と誕生、破滅と再生、という人類の業であり執念でありしぶとさなのです。 「いやいや、たかがミステリで人類なんか描けるわけないだろ」と思われるかも知れませんが、読了するともう本当にこうとしか表現できません。ミステリは人類すら描けるのです。この真相は2025年という今を生きる私たちだからこそリアリティを持って受け止めることができるのかも知れません。 加えてサスペンス、SF、冒険、ロードムービー?と息もつかせぬ展開が矢継ぎ早に起こるてんこもり具合、しかしそれら全てを最終的にミステリに奉仕させる豪腕。 2作目にして既に島田荘司氏を彷彿とさせる豪腕と気宇壮大ぶりですが、著者はばらの町福山ミステリー出身であり、その遺伝子を継いでいるのは当然といえば当然ですね。。 おまけに文章が達者なのでどんどん読み進めていける。また登場人物も好感がもてる造形になってますし読後感も良い。 多少の偶然や強引さはあれど、ここまで揃えば間違いなく傑作だと思いますし、こういう壮大なミステリには最大限の賛辞をあげたい。また追いかけたい作家さんが増えました。 | ||||
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物語の早い段階で作者が用意した仕掛けに気づいてしまいました。 それでも、読み進めたのは、犯人は誰かとか顔のない死体の謎が気になったからです。 結局、これらについては自分の推理は当たりませんでしたが、 かといって感心するほどでもありませんでした。 次作に期待します! | ||||
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