エレガンス
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時代は現代ではありませんし舞台となった時代を私はリアルタイムでは知りませんが、その時代の要素を取り入れた非常に良く出来た作品だと感じました ミステリー作品としても純粋に面白かったです 時代を見れば分かる通り戦時下がテーマに関わってきますので、そういった要素もあるので留意は必要です でもその時代を知らない身ながら当時の空気感のようなものも伝わって来ましたし、私が読んだのが8月中頃というのもあって時期的にも色々と考えさせられながら読ませて頂きました | ||||
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舞台は1945年初頭、空襲が日常となった東京。警視庁写真室の石川光陽と、鑑識の第一人者・吉川澄一が、洋装女性たちの連続不審死に挑む物語 | ||||
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舞台は1945年初頭、空襲が日常化しつつある東京。 警視庁写真室の巡査・石川光陽と、鑑識の第一人者・吉川澄一が、洋装女性の連続不審死事件に挑みます。 戦争という極限状態で、なぜ命を懸けてまで事件を追うのかという問いが物語全体で語られます。 現場写真や捜査記録を通じて少しずつ浮かび上がる真実の輪郭。 爆撃の音が響く中、二人のやり取りは時に軽妙で、時に真剣です。 事件のミステリー要素はもちろんですが、戦時下でも自分らしさと美しさを失わない女性たちの姿が印象的です。 スカートの裾が花のように広がる描写は、殺人の場面でも気高さを漂わせています。 後半にかけては、空襲の混乱、戦火の狂気と事件解明が交錯し、続きが気になり読む手が止まりませんでした。 深い余韻と共に、読者に襲い掛かるのは心に来る結末。 歴史を背景にした骨太なミステリーと美しさ、おすすめです。 | ||||
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推理小説としてもちろん面白いのですが、どちらかというと戦争の悲惨さに圧倒されました。 戦時中ですら殺人は起き、それを追う警察がいたのかという思いと、殺人など比ではない多くの人が死んでいく当時の状況の生々しさに情緒をぐちゃぐちゃにされながら読みました。 戦争が悲惨だということは当然わかっていたつもりでしたが、ただ漠然と、「戦時中は焼夷弾が落ちてきて、人々が逃げまどい、人がたくさん死んでいる」程度のぼんやりとした認識しかありませんでした。 本書を読んで、戦時中の人々が私が今まで想像したこともなかったほどにひどい状態で殺され、食べ物もなく、悲惨な状況だったということを知りました。 悪い意味で戦争というものの認識を改めました。 生々しすぎて読み終わった後は腹の底が重苦しくなるくらい気分が沈みましたが、文章自体はとても美しく、たいへん面白かったです。 ちなみに推理小説でよく出てくる「吉川線」を発見した、大正時代に警視庁の鑑識課長であった吉川氏も登場します。 読み終わったあとにようやく、タイトルなるほどな!と納得できます。 | ||||
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結構リアリティのある戦争の話をベースに物語が進んでいくのでサラサラ読むわけにはいかず、一つ一つを理解しながらゆっくり読み進めています。息を呑むという言葉がぴったり当てはまる本です。物理的な、本の紙の色もくすんでいてそれもまた昔っぽい、レトロな、戦争を感じさせるちょっと怖い雰囲気があります。こわいといってもホラーの意味ではなくて、綺麗なものに感じる静かなこわさって感じです。言葉も丁寧で政党派の小説に思います。ミステリー、戦争、複雑な話、人間ドラマがすきな方におすすめです。 | ||||
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