中にいる、おまえの中にいる。
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「間宵の母」の続編ということを知らずに本書を読んだが、前作の状況を知らなくても楽しめる内容になっていた。 角膜に宿っていた、間宵己代子の遺伝子が孫娘の体に入り込み、増殖して本体を乗っ取ったのが前作で、本書では十八歳のフリーターである栢原蒼空の一部として間宵己代子の遺伝子が入り込んでいる、というところからスタート。 前作と違って、入り込んだ体を乗っ取ることができない状態のため、栢原蒼空としては頭の中でただ間宵己代子の声だけが聴こえるという状況。 いわゆる幻聴のような症状がずっと続いている状況で、はたからは精神疾患に見えるため、統合失調症の薬を投与され閉鎖病棟に入れられそうになったため、病院を抜け出す。 栢原蒼空は、頭の中の間宵己代子を追い出して別の者に宿主を替えるため、マッチングの条件を探すべく様々な行動を起こしていく展開。 設定がよく考えられていて物語全体としておもしろかった。 どうやって間宵己代子を追い出すのか試行錯誤しているうちに、闇カジノや子どもを虐待して補助金を得ている夫婦と子どものトラブルに巻き込まれ、警察や借金取りにも追われていく。 さらに、徐々に間宵己代子の意思が栢原蒼空の体に伝わり始めていく中で、ある仮説を立てて宿主の交代を実行にうつす計画を立て始める。 ここからどうなっていくのかと思っていたら、ほんのページももう終盤。 最後はそうきたか、という終わり方だったが、最後がちょっと駆け足に感じられたのが残念だった。 | ||||
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読み終えてAmazonのサイトを見たら、本作品は「間宵の母」の続編との事。 自分は「間宵の母」を読んでいないが、読んでいても読んでいなくても本作品の評価は変わらない。 オチが全く面白くなかった。ただそれだけ。 出版社自体が本書と前作のキーを明かしているので遠慮なく書くが、前作では間宵己代子という人物が、自分死後に自分の孫娘の体に精神が入り込み、孫娘の思考と体を乗っ取ってしまう(という話らしい)。 本作では、前作のラストで孫娘から本作の主人公 栢原蒼空に乗り移った間宵己代子の精神と栢原蒼空との会話で物語が進んでいく。 たぶん、この設定で興味が薄れてしまっている。 それでも読み進めさせる筆力は有る著者なので、特に嫌々と言うことも無く読み進める事は出来た。 主人公 栢原蒼空も自分の中に間宵己代子の精神が存在しているのが嫌で嫌で堪らなく、且ついずれは孫娘の様に思考と体を乗っ取られてしまうかもしれないと言う恐怖も有り、最後は自分の死をもって間宵己代子との関係を終了させようとする。 その結果が本書のオチなのだが、自分には恐怖とか意外性とかでは無く、「えっ?だから?」としか感じられなかった。 | ||||
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