べっぴんぢごく
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べっぴんぢごくの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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女達よりも女達に自分の心の闇を打ち明けられる相手とみなされなかった男達の方が哀れだった。 | ||||
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岩井志麻子先生にドはまり中! | ||||
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復刊し角川ホラー文庫に入ったことを祝いつつ、本作品はジャンル分け不可能な作品であると感じます。日の当たらない場所で数奇な運命を歩んだ女性たちの生き様コレクションといった趣きの連作短篇集、であるような気もします。通して読めば凡百のホラー小説よりはるかに怖い、(ある種の人びとにとっては)人生そのものがまるでホラーであることを読者に語り伝えてくる長編小説のようでもあります。新たに加筆した最終章にて時は令和を迎え、著者自家籠中のタイムリーなネタを堪能。現代風俗を描く際の、著者の「反射神経」には本当に驚きます。ということで、ぼっけえ、きょうてえに代表される「岡山モノ」ファンも、黒い報告書のような切れ味抜群の「現代モノ」ファンも、満足間違いなし。個人的に今回の装丁(ちょっと新潮文庫の百年の孤独っぽい!)もかなり好みです。 | ||||
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岩井作品の中では、最初の短編集『ぼっけえ、きょうてえ』(傑作揃い)と同じくらい好きである。 “志麻子ワールド”の集大成的な作品だと思う。 岡山、貧困、差別、幽霊、琵琶法師、シャム双生児、半陰陽etc.……。岩井志麻子らしい道具立てがズラリと揃ったなか、淫靡にして耽美な物語が展開する。 旧版(新潮文庫)は入手困難が続いていたが、今回、書き下ろしの続編1編を追加して角川ホラー文庫から復刊された。ゆえに、正確には再読了。 岡山の北の果ての、呪われた旧家。そこでは、絶世の美女と醜女が交互に生まれる。その7代の女たちの物語である。 土俗ホラー版『百年の孤独』ともいうべき傑作だ。 明治から説き起こされ、大正・昭和・平成と続く物語に、今回追加された続編は令和が舞台である。 トー横キッズ、日本から海外への出稼ぎ売春など、「いまどき」なネタを盛り込みつつ、岩井志麻子らしい、耽美と下品が交錯する好編になっている。 | ||||
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一代おきに美女が生まれるという不思議な女系一家の繁栄と時代の変遷。 美しい女も美しくない女も因果から逃れられない。しっかりと時代の空気を反映しながら全部受け入れて淡々と、どこまで繋がっていくのか。もっと先の世代も大変だろうな。 | ||||
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美女と醜女が一代ごとに誕生する岡山の旧家の歴史を綴る話。 ホラーなのかミステリーなのか伝奇なのかジャンル分けが難しいが、この因縁ドロドロの土着的な世界観たまらなく好き。 近親相姦に不倫に少女性愛、異形愛……いつもの岩井志麻子と言ってしまえばそれまでだが、美醜に呪われた女系一族の百年に及ぶ数奇な宿命に圧倒される。美しさとはかくも業深きものなのか、魔性の囁きに惑わされ殺人すら犯してしまう男たちの哀しみとおかしみ。 | ||||
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