楽園(ラック・ヴィエン)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点9.00pt |
楽園(ラック・ヴィエン)の総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全1件 1~1 1/1ページ
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角川ホラー文庫から出てるのにホラー要素がない…と思ったら最後の最後でホラー要素が出てきた。 | ||||
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元芸能人の何とかガールズの成れの果ての女がベトナムに旅して白いホテルの部屋の前で出会ったホーチミンの男は運命の人だった。本書の2/3以上が男女の性行為の描写に費やされ延々と繰り返されておりまして、合間に夢か現か幻かという感じの亡霊を垣間見るヒロインの感覚描写が続いて行きます。イライラせずにゆったりとした時の流れに身を任せ日常を遠く離れた異国情緒と白昼夢の世界をひたすら味わって深く考えずに読んでいたら最後に2つのショックが貴方に訪れますよ。 | ||||
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…確かに、ホラー小説としては凡庸だろう。でも、そんな事はどうでもいい。著者は、とにかく性描写が上手い。『チャイ・コイ』の時にも感じたが、これだけ延々セックスシーンが続くのに、飽きさせず、下品にならない手腕は見事。女性の性欲をストレートに認め、表現も赤裸々なのに、決して卑猥にならず、むしろ上品さすら感じさせるーあの山田詠美氏に通じるものがある。 だからこそ、今度は日本が舞台の、日本人同士の恋愛物で、このような官能小説を書いて欲しい。舞台が日本のものは、性描写がイマイチだと思うので。 | ||||
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舞台はベトナム まさに岩井志麻子さんらしいある意味腐臭漂う作品 ただ、やはり岩井志麻子さんの作品は岡山を舞台に岡山弁をしゃべる主人公が出てきてほしいところ 現代を舞台にした作品だと出版社は違いますが邪悪な花鳥風月の方が私としては好きです | ||||
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まさに文学のために生まれてきた魔女だ。とにかく書く文書が魔物じみてい、気が付けばいっきに最後まで読んでいた。………日常ではない異常な設定にしなければ人間の成長が描けないものは筆力の衰えを呈す作品であって、自己弁護におわる作風が増えているのは現在の病理的な完結性の狭小加減を表しているのだとすれば唯ただ悲しいと、どこかの文学賞の評で読んだことがあるが、彼女の文体はそんな評を蹴り飛ばす。書いてあるものは異常でもなんでもない。魔の日常であり、成長するのは読み手の埋没加減で決まる。 善くも悪くも文学の神聖なる栄養と毒をあたえる。これを読めば岩井志麻子から抜けられなくなる。 | ||||
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歴史のあるアジアの庭園。 風もなく静かな晴れた日の午後、ただただむせ返るような魅力的な花の香りに体がすくんでしまう。 そんな小説でしょう。 人の道に外れたもう若くない女が、外国で愛欲におぼれる。 まあ、よくある話です。 よくある話なんですが、徹底的に無駄を省き、ベッドの中より風景描写の密度を濃くして、清冽さすら感じさせる研ぎ澄まされた美しい文章と描写に、気がついたら引き込まれてしまいます。 まさに、こういう官能小説を読みたかったんです。 好みは分かれるかもしれませんが、これはある意味岩井氏の新境地だと思います。 「チャイコイ」は、正直読んでるうちにぐったりしてしまって私には無理だったのですが、これは格段洗練された感じで、完成度が高くなっているように思います。 あまりこちらが好みではない方は、「チャイコイ」を読むといいのかもしれませんね。 小説としてはストーリーが一般的ですが、ずっと読みたかった作品はこういうものなんだろうな、ということで評価を高くしています。 他の方があうかどうかは、どうでしょうね? | ||||
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