邪悪な花鳥風月
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恐怖を感じるというよりも表題のような雰囲気を感じながら物語が展開してゆく現代の幻想的な作品です。ストーリーの設定・展開も面白く独特の雰囲気を感じているうちに作品に引き込まれてしまいました。やはりホラー作品という事もありますので好みがハッキリと分かれる作品だと思います。ホラーやSF好きにはお勧めです。小林泰三氏が好きな人はカナリお勧めです。特に同氏の「忌憶」が好きな人には更にお勧めです。 | ||||
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収録本数すらさだかでなくなる怪しさに酩酊するための小説集。 「虚空の鳥」 「散らない花」 「いずれ檸檬(レモン)は月になり」 「黒い風の虎落笛(もがりぶえ)」 目次には確かに四つの短編が並んでいる。著者の独壇場である岡山から離れた作品群は、あるものはホラー、あるものは不条理なSF、とおそらく発表時には全く係わり無く書かれたと思われる。それを冒頭著者自身を思わせる女流作家が自らこもったウィークリーマンションから見おろすアパートの住人たちを観察し作品を描き始めるという形でくくることで、四編はそれぞれのおもしろさとは別に新たな姿を見せ始める。この構成が作者の発案か編集者のそれかはわからない。ただ短編集の構成としてこれほど美味しく成功しているモノはないだろう。全てを読み終えた後に現れる「目次にない五編目」が何もかもを塗り替えてしまうのだ。 心地よい恐怖にもてあそばれたいのなら読んでおくといい。 | ||||
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嘘と妄想と死の小説です. 寒寒とした夢が見られそうな本です. | ||||
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良い家族に恵まれ、才色兼備の主婦兼作家である「私」。「私」は執筆専念という名目でウィークリーマンションを借り、そこで若き青年編集者と密会を重ねていく。そして、「私」は隣のアパートの住人を、小説のネタにしようと思いつく…。 花鳥風月のタイトル通り、「虚空の鳥」「散らない花」「いずれ檸檬は月になり」「黒い風の虎落笛」と4つの物語が展開し、「私」の現実と物語が同時進行してゆく。現実と創作入り乱れる著者お得意の手法なので、ある程度この著者の本を読んだことがあると、ラストが読めてしまう…(岩井作品初読だったらばドカンときたろうな、ちょっと残念)。 しかし、月の物語「いずれ檸檬は月になり」に漂う妖気がすさまじい。月が二つある異国の××市、そこでは生と死のあわいで世にもおぞましいことが起こるのだ。現実の解決は、この小編に限ってはいらないくらいだ。不気味かつ奇想天外なイメージに酔える作品である。 | ||||
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妄想から作られた物語、ということになっているけれど、どれもリアル。 都会の片隅に、ほこりだめのようにひっそりと集まる人々。 美しくもなく憎悪や嫉妬をひっそりと抱いて生きている女たちの姿は、まるで見えない自分の姿を見せ付けられているかのようなリアリティがある。 どこか悲しくて、でも恐ろしくて官能的な短編集。 恐ろしいのに、酔わせます。 | ||||
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