嘘つき王国の豚姫
- いじめ (47)
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お化けなどが出るわけでもないのに、とっても怖い思いができて大満足です。 | ||||
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作品の舞台は、香川県坂出市だ。瀬戸大橋建設が物語の背景になっていて、時代と地域がよくわかる。 主人公はいじめられっ子の引きこもりで、体重100キロを超える肥満体だ。 でも、二階の自室にいるときだけは、金髪の美少女。王子さまは漫画やテレビの中にいくらでもいる。 ここまで痛いヒロインがいただろうか。人生最初の記憶が「幼稚園でいじめられた」ことなのだから、ある意味年季が入っている。 いじめ→不登校→過食→肥満→更なるいじめ、という地獄のサークルに囚われて抜け出せない。周囲のすべてが敵だ。 鳥肌の立つような描写に心が凍る。多少でも似た経験のある女性は辛くて読めないのではないか。 いじめ側の連中が、自分たちの行為を美化する。 「教えてやってるんや」 「これは八つ当たりとちゃう。正当な怒りや」 うわ、リアルで嫌だなあ。 順調に体重と年齢を増やした豚姫さんは、20歳で上京する。ここからの展開は、やや新鮮味に欠ける。 場末のスナックから風俗店というのはお定まりのコースだ。 が、よくある転落ストーリーと一線を画するのは、主人公が一流の?嘘つきであること。 むごい現実から目をそむけるためには、自分を騙すしかなかった。幼少期からの習慣がスキルを磨いたのだ。 「ブルポン家の血を引くフランス貴族にプロポーズされてぇ」 フランスに貴族なんか、もうおらんわ。と突っ込む気もしないな。 これ以上のネタバレはしないが、さながら地獄めぐりだ。ヒロインに同情はとてもできないが、非難する気にもなれない。 彼女がこういう境遇になったのは、生まれつきの資質と環境のせいで、本人に責任はないからだ。 こう生まれたら、こうなるしかなかったのか。人間の業を描かせては当代一の岩井先生の力作である。 上京せず、四十まで二階自室に引きこもる展開も読みたかった。たぶんそういう人は、いっぱいいるぞ。 | ||||
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同じような本を出しているらしいですが、これしか見たことがございません。感想としてはなかなかない話ですし主人公の愚かな転落人生を見るにはいいものでした。 | ||||
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読んでいるのが辛い。 特にラストは読むのを止めた。 岩井志麻子さんの他の書は好きで何冊か読みました。明治大正が時代背景で方言が強くて、物語に入り込んで読めました。 この本はとりあえず、酷いもの、女の醜いところ、残酷なところが一通り書いてあり、それだけの話でした。 主人公が子どもを殺めるくだりなどは、妊婦さんや産後の方に勧められない本です。 | ||||
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豚姫「りか」の悲惨さ(馬鹿さ加減)が,これでもか,これでもかと書き連ねられていて,読んでいて辛い。 それが中盤,ソープの客である浜本に見出されて形だけ編集者の肩書きを与えられ,そこから流行作家である佐英子のマネージャーになる。この展開は,ほとんど唐突としか思えないもので,何故彼女が作家のマネージャーにならなければならなかったのか,また,作家がマネージャーに対して首と告げるシーンで何故これほどまでのページを使って悪口雑言を重ねなければならなかったのか,不思議だったが,調べてみて納得。 岩井は,かつてのマネージャーと大げんかして別れていた。本書の「りか」は,このマネージャーに対する悪口雑言を書き連ねたいがために作られた人物だったようだ。 どのようなケンカ別れをしたのかは不明だが,かつては親しく付き合っていた人間をここまで醜く描き上げ,悪口雑言を書き連ねることができるということそのものに,非常な恐怖を感じた。 | ||||
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