(短編集)

謎解き広報課 公務員・新藤さんの田舎便り



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初公開日(参考)2015年05月
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謎解き広報課 (幻冬舎文庫)

2018年01月17日 謎解き広報課 (幻冬舎文庫)

田舎の町役場に就職した都会育ちの新藤結子。やる気も地元愛もゼロの彼女に任されたのは、毒舌上司・伊達との広報紙作りだった。防災団員、ゲームの聖地、伝統の祭り……。伊達の愛の鞭(?)を受けながら渋々取材を始めるが、できるだけラクをしたいのに、なぜか行く先々で事件に巻き込まれることに。新米公務員が奔走する痛快お仕事ミステリー。(「BOOK」データベースより)




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謎解き広報課 公務員・新藤さんの田舎便りの総合評価:6.88/10点レビュー 8件。Cランク


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(7pt)

「謎解き広報課」の感想

一年で辞めると決めて就職した田舎の町役場で、新藤結子が配属された部署は「広報課」。
最初は勝手がわからず、嫌々ながらしていた仕事なのに、回を重ねるごとにその魅力にとりつかれていくという話です。
五編の連作短編からなっていますが、最終話以外は、広報を発刊するために取材に行ったさきで、ちょっとした謎に遭遇し、それとなくその謎を結子が解いてしまう・・・と言う展開です。
最終話に、それまで各話に散らばっていた伏線を総括したような話が展開しますが、それぞれの短編には、興味を引くような謎があるわけでも無く、なにかバタバタしながら話が進んでいくので、それほど面白い話ではありませんでした。

ずいぶん前のことですが、私自身が「ガリ版」で小冊子を作っていたこともあり、その頃の緊張感を思い出しながら読んでいましたので、広報作りの楽しさだけじゃ無く、苦しさも十分伝わって来ましたし、その反面、やりがいを感じると言うことも、良く理解できました。
本書に、「(広報が)鍋敷きにちょうど良い」と言う台詞が出てきたのには、思わず笑ってしまいました。私もそんなことを言われた経験がありましたので・・・(笑)

ということで、私は結構好きな作品です。

トラ
WFY887SY
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(4pt)

キレの悪い伏線

主人公の新人公務員が着任早々やる気がなく一年で辞めるつもりだという設定を投げつけたまま話は進み、読者としてはもうどうでもよくなっているタイミングで「はぁ?」という理由が明かされます。どんでん返しとかまんまと騙されたなどの帯評がありますが万事そういうキレの悪い感じでした。投げっぱなしの謎や展開もありますし。書法的にも所々セリフ途中の不思議な改行や独白中に勝手に時間軸が飛んだり、叙述スタイルの意味不明な変更等があったりで「ハテナ?」となった。
謎解き広報課 公務員・新藤さんの田舎便りAmazon書評・レビュー:謎解き広報課 公務員・新藤さんの田舎便りより
4344027701
No.6:
(2pt)

いろいろ残念

女子お仕事ミステリの連作短編集である。天祢作品は初読。
帯紙によると、第18回酒飲み書店員大賞の受賞作らしい。うーん寡聞にして知らない賞です。

ストーリはというと、東京の大学を卒業し、とある地方の町役場に就職した(実はやる気のない)女性が町の広報誌を担当することになり、謎の経歴をもつやり手上司から微妙にいじめられつつ、町じゅうをバタバタ駆けずり回りながらも、町の住民の皆さんの協力も得られ、公務員として広報誌担当として一人の人間として着実に成長を・・・といったオハナシ。

さて、ところどころにミステリ的な味付けのエピソードがあるとはいえ、ストーリのメインは明らかにそこではない。タイトルに「謎解き…」とあるし、確かに謎は解いているけれども、直感と僥倖で決めつける感じの探偵ぶり。それまで伏線も何もないので、読んでいるほうとしてはどうしようもない感が否めない。

あとですね、きっと試されていないんだと思いますが、電圧がかかってない状態のFlashメモリカードは常温の○○○に沈めてもそれだけでは破損しません。水没した電子機器がどういう原理で壊れるのか、ちょっとは考えてみてはどうでしょう。
カードが壊れているっていうのが文系な登場人物たちがそろって陥った誤謬で、後になって実はそれが・・・なんていう伏線かとも期待したのですが、どうやら違うようでしたし。うーん。
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4344027701
No.5:
(1pt)

二兎を追うものは…

お仕事系ミステリーで広報にしたら、公務員と編集のダブルで書けてお得!みたいな軽い打ち合わせで企画した感じの一冊

嫌な上司が出てきますが、ぶっ飛んだ変な人にしてユーモアを出すのが小説の鉄則ですが、普通に嫌な感じの上司です。ノンフィクションじゃないんだから現実に引き戻してどうするんだ?

一応ミステリーなので、謎が良ければ星は増えますが、評価の通りです
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4344027701
No.4:
(4pt)

ただの新人がんばれ物語ではなかった。

そんなに期待しないで買いましたが、なかなかよいです。各編、広報の仕事についての個人の思いとの葛藤と謎解き、それと全編通してのちりばめられた伏線が、みごと拾えて、全編の謎解きが一転、二転と、なかなかの展開で面白かったです。よく全国の自治体広報マンに取材され、地方自治体、公務員といった題材のもと、よい意味で積極的な内容だと思います。あと、田舎の過疎の町レベルで広報課と組織しているところは、あまりないのでは?という気がします。まぁそれも含めて、広報紙が現実とかけ離れている点や意図的な歪曲については、謝辞で書かれているので、それもまた腑に落ちる点でした。唯一、結子が居酒屋でしでかした顛末を教えていただければ(笑)と思います。個人的満足度は100点満点中85点です。続編ができれば読みたいです。(^ー^)>
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No.3:
(4pt)

秘めた情熱

まるで、若竹七海さんの「ぼくのミステリな日常」を踏襲したかのような連作短編集。
先行作のほうが凝った造りで、事件性があり、複雑なかわりに、本作は、推理の部分こそ、やや単純にせよ、
主人公・進藤結子とその周辺人物の個性、徐々に魅力的に移ろうド田舎・高宝町、そこ住む雑多な町民の様子、名所・名産などが
平易な文体で活写され、ミステリというよりも二十歳を過ぎた女性の青春小説という色合いが濃い。

月刊広報誌『こうほう日和』のワンコーナー『今月のこだわり』で毎号、町に関する話題や問題を取り上げて記事を執筆するため、
方々、取材に赴くわけだが、いつもなにか事が起こる。いずれも日常的なもので、殺人などはない。
結子は、どこで養ったのか持ち前の推理力を発揮して他愛のない日常的なもつれをほどいてしまう。
その論理は大雑把であるが、一応、筋が通っているし、本格精神にも則っている。
日常的と書いたが、彼女の推理は、こんないい方が赦されればの話、ある状況に接して即興に近いものがあるので、
状況推理あるいは即興推理とでも呼びたくなる。

当初は、町も広報誌もバカにしていた彼女だったが、あることがきっかけでそれらに愛着を感じるようになる。
しかし、もし、そのきっかけがなくても、内に秘めた差別意識の欠如、物事への情熱がそう仕向けたのではないだろうか。
終章は、二段構えとなっており、上司が予めそれを見抜いていたことを物語っている。
謎解き広報課 公務員・新藤さんの田舎便りAmazon書評・レビュー:謎解き広報課 公務員・新藤さんの田舎便りより
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