謎解き広報課 公務員・新藤さんの田舎便り
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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一年で辞めると決めて就職した田舎の町役場で、新藤結子が配属された部署は「広報課」。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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主人公の新人公務員が着任早々やる気がなく一年で辞めるつもりだという設定を投げつけたまま話は進み、読者としてはもうどうでもよくなっているタイミングで「はぁ?」という理由が明かされます。どんでん返しとかまんまと騙されたなどの帯評がありますが万事そういうキレの悪い感じでした。投げっぱなしの謎や展開もありますし。書法的にも所々セリフ途中の不思議な改行や独白中に勝手に時間軸が飛んだり、叙述スタイルの意味不明な変更等があったりで「ハテナ?」となった。 | ||||
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女子お仕事ミステリの連作短編集である。天祢作品は初読。 帯紙によると、第18回酒飲み書店員大賞の受賞作らしい。うーん寡聞にして知らない賞です。 ストーリはというと、東京の大学を卒業し、とある地方の町役場に就職した(実はやる気のない)女性が町の広報誌を担当することになり、謎の経歴をもつやり手上司から微妙にいじめられつつ、町じゅうをバタバタ駆けずり回りながらも、町の住民の皆さんの協力も得られ、公務員として広報誌担当として一人の人間として着実に成長を・・・といったオハナシ。 さて、ところどころにミステリ的な味付けのエピソードがあるとはいえ、ストーリのメインは明らかにそこではない。タイトルに「謎解き…」とあるし、確かに謎は解いているけれども、直感と僥倖で決めつける感じの探偵ぶり。それまで伏線も何もないので、読んでいるほうとしてはどうしようもない感が否めない。 あとですね、きっと試されていないんだと思いますが、電圧がかかってない状態のFlashメモリカードは常温の○○○に沈めてもそれだけでは破損しません。水没した電子機器がどういう原理で壊れるのか、ちょっとは考えてみてはどうでしょう。 カードが壊れているっていうのが文系な登場人物たちがそろって陥った誤謬で、後になって実はそれが・・・なんていう伏線かとも期待したのですが、どうやら違うようでしたし。うーん。 | ||||
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お仕事系ミステリーで広報にしたら、公務員と編集のダブルで書けてお得!みたいな軽い打ち合わせで企画した感じの一冊 嫌な上司が出てきますが、ぶっ飛んだ変な人にしてユーモアを出すのが小説の鉄則ですが、普通に嫌な感じの上司です。ノンフィクションじゃないんだから現実に引き戻してどうするんだ? 一応ミステリーなので、謎が良ければ星は増えますが、評価の通りです | ||||
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そんなに期待しないで買いましたが、なかなかよいです。各編、広報の仕事についての個人の思いとの葛藤と謎解き、それと全編通してのちりばめられた伏線が、みごと拾えて、全編の謎解きが一転、二転と、なかなかの展開で面白かったです。よく全国の自治体広報マンに取材され、地方自治体、公務員といった題材のもと、よい意味で積極的な内容だと思います。あと、田舎の過疎の町レベルで広報課と組織しているところは、あまりないのでは?という気がします。まぁそれも含めて、広報紙が現実とかけ離れている点や意図的な歪曲については、謝辞で書かれているので、それもまた腑に落ちる点でした。唯一、結子が居酒屋でしでかした顛末を教えていただければ(笑)と思います。個人的満足度は100点満点中85点です。続編ができれば読みたいです。(^ー^)> | ||||
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まるで、若竹七海さんの「ぼくのミステリな日常」を踏襲したかのような連作短編集。 先行作のほうが凝った造りで、事件性があり、複雑なかわりに、本作は、推理の部分こそ、やや単純にせよ、 主人公・進藤結子とその周辺人物の個性、徐々に魅力的に移ろうド田舎・高宝町、そこ住む雑多な町民の様子、名所・名産などが 平易な文体で活写され、ミステリというよりも二十歳を過ぎた女性の青春小説という色合いが濃い。 月刊広報誌『こうほう日和』のワンコーナー『今月のこだわり』で毎号、町に関する話題や問題を取り上げて記事を執筆するため、 方々、取材に赴くわけだが、いつもなにか事が起こる。いずれも日常的なもので、殺人などはない。 結子は、どこで養ったのか持ち前の推理力を発揮して他愛のない日常的なもつれをほどいてしまう。 その論理は大雑把であるが、一応、筋が通っているし、本格精神にも則っている。 日常的と書いたが、彼女の推理は、こんないい方が赦されればの話、ある状況に接して即興に近いものがあるので、 状況推理あるいは即興推理とでも呼びたくなる。 当初は、町も広報誌もバカにしていた彼女だったが、あることがきっかけでそれらに愛着を感じるようになる。 しかし、もし、そのきっかけがなくても、内に秘めた差別意識の欠如、物事への情熱がそう仕向けたのではないだろうか。 終章は、二段構えとなっており、上司が予めそれを見抜いていたことを物語っている。 | ||||
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