滅茶苦茶
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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コロナ禍を背景に、他人の転落人生を描いた作品です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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コロナが蔓延している時に、極一部の人はこんな感じの生活をして鬱積していたのかも、と作者は考えたのかな。暗い気分が徐々に増していくが、意外なラストで救われました。 | ||||
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図らずも足を踏み入れてしまった、あの「コロナ社会」。2020年を境に、世界は激変した。多くの感染者が記録され、各国はこぞって対策を打ち出したが、「コロナ」という言葉はいつしか耳に馴染み、どこか社会に順応してしまったようにも思える。 この物語は、そんなコロナによって人生を狂わされた三人の男女に焦点を当てている。 彼らは元々、順風満帆な人生を歩んでいたわけではない。不安定な社会の中で、精神的にも物質的にも、何かに縋るように生きていた。しかし、その「何か」は、コロナによって粉々に打ち砕かれる。彼らは抗う。自分を保とうとし、日常を取り戻そうとする。だが、気づけば心は取り返しのつかない場所まで流されていた。もはや、進むことも戻ることもできない。 登場人物たちの行動の変化は、果たしてコロナのせいなのか?それとも、人間の深層心理が、外的要因によって露呈し、自らを破壊しただけなのか。きっかけはたまたまコロナだったが、それが他の災厄でも、結果は同じだったのではないか──そんな問いも立ち上がってくる。 俯瞰してみれば、コロナというウイルスは、身体的距離だけでなく、精神的な隔たりも生んだ。不正受給、孤立、コミュニケーションの断絶……社会の綻びが次々に露呈した。そして、その“ウイルス”は、やがて人の心にも感染していく。静かに、しかし確実に、心の内側を蝕んでいくのだ。 人は、困難の中でどう抗うのか。社会の異常に、どう向き合うのか。それを、コロナ社会が私たちに突きつけてくる。 三人の登場人物は、そんな問いに対して、それぞれの形で答えを出そうとする。 彼らの物語を追いかけてほしい。 きっと、その“滅茶苦茶”の中に、ひとつの笑いが見つかるはずだ。 | ||||
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途中気分が悪くなったが結果的に読んでよかったと思わせるのは染井さんの文章力かと思います。 | ||||
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コロナ真っ盛りの2020年夏、運命のあまりにも早くて悪意ある展開に翻弄される男女3人。ちょっと 自分勝手だがなかなか仕事の出来る30歳後半の女性美世子。中学校時代は成績優秀だったが 高校に入って落ちこぼれ的存在になっていく少年礼央。ラブホテルを経営する中年男性茂一。 それぞれがコロナに間接的な原因があるトラブルに巻き込まれ、それが大きな犯罪にまで発展して 行く。筋の流れは奥田英朗の「最悪」や「邪魔」を彷彿させるジェットコースター的展開だ。面白くてページを めくる手が止まらない。彼ら3人にまったく罪がないとは言わないが、どんどん犯罪に巻き込まれて 行く様は気の毒というか哀れというか。この人間の破滅に向かっていく描写がこの作品の一つの テーマであることは事実だが、巻末に作者があとがきで述べているように、コロナによって大きく 日常生活を歪められた人々の悲喜劇がここにある。この登場人物3人ほどではなかったにせよ、 コロナによって生活、いや人生が変わってしまった人々も少なからずいるだろう。そういった 「コロナ狂騒曲」を些かデフォルメしているが、なかなか鋭い社会風刺でもある。面白い作品だ。 | ||||
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タイトルのとおり、滅茶苦茶で、面白いですが 最後のほうは駆け足といいますか、むむむっという感想です。 | ||||
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