滅茶苦茶



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初公開日(参考)2023年05月
分類

長編小説

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滅茶苦茶 (講談社文庫)

2024年08月09日 滅茶苦茶 (講談社文庫)

いい気味だ…… 予測不能の展開、予想外の読後感。絶叫系転落ミステリー! 不穏な恋愛にのめり込む、30代キャリアウーマン。不良に堕ちた元クラスメイトに再会した、エリート進学校の高校生。ラブホテルの経営不振に喘ぐ、3人の子持ちの中年男性。 刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに谷底に突き落とす。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

滅茶苦茶の総合評価:8.65/10点レビュー 23件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

滅茶苦茶の感想

コロナ禍を背景に、他人の転落人生を描いた作品です。
複数の視点で展開される群像劇となっており、場面が適度に切り替わるため、テンポよく読めて最後まで飽きることなく楽しめました。
群像劇の構成は、仕掛けミステリーを狙ったものというより、読者がスムーズに読み進められるよう工夫されたものです。なおミステリー要素はあまりありません。

転落人生や不幸を描いた作品なので、あまり気持ちの良い読書ではないです。なのでそういうのが苦手な方は事前にご注意を。

個人的に本書で感じた感想は、コロナ禍で孤立した人々への救済物語です。
コロナ禍で人との接触が減り、一人で孤独や不幸を感じていた人に、他人の強烈な不幸を描いた物語を届けることで、共感や「自分はまだマシ」と感じたり、少しでも前向きに生きるきっかけを与えたい。そんな思いも込められているように感じました。
さらに、不幸に陥る人物たちのパターンや、浅はかな思考が描かれる様子は、ある意味で半面教師的な教訓としても受け取れる部分があります。そのため、若いうちに読んでもらいたい作品とも思えました。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.22:
(5pt)

最後の滅茶苦茶ぶりがすごい

さすが染井さんの作品!読者を惹きつける力がすごい。最後のバタバタ感が最高です。
芽衣や聖也達がどうなったのかちょっと気になります。
滅茶苦茶Amazon書評・レビュー:滅茶苦茶より
4065314577
No.21:
(3pt)

まあまあ面白かった。

主人公3人が別々に話が進むところが正体と似てました。
登場人物の頭が良くないと話は作りやすいなあと思います。
続きの気になる話でした。
滅茶苦茶Amazon書評・レビュー:滅茶苦茶より
4065314577
No.20:
(5pt)

心のコロナに奔走される

本作は3人の主人公がおり、それぞれの視点で物語が進んでいきます。
コロナ禍の物語であり、3人はコロナには罹らないものの、「心のコロナ」に奔走され苦しむ様が描かれています。
互いに縁もゆかりも無い主人公達が最終的に結び付く手法は読んでいてワクワクしますね。
どのように交差するのだろうと。
とても面白かったです!
滅茶苦茶Amazon書評・レビュー:滅茶苦茶より
4065314577
No.19:
(4pt)

最後はどう決着するのか、コロナ蔓延世界のエピソード作品。

コロナが蔓延している時に、極一部の人はこんな感じの生活をして鬱積していたのかも、と作者は考えたのかな。暗い気分が徐々に増していくが、意外なラストで救われました。
滅茶苦茶Amazon書評・レビュー:滅茶苦茶より
4065314577
No.18:
(5pt)

笑えた。さすが染井さん。

図らずも足を踏み入れてしまった、あの「コロナ社会」。2020年を境に、世界は激変した。多くの感染者が記録され、各国はこぞって対策を打ち出したが、「コロナ」という言葉はいつしか耳に馴染み、どこか社会に順応してしまったようにも思える。

この物語は、そんなコロナによって人生を狂わされた三人の男女に焦点を当てている。

彼らは元々、順風満帆な人生を歩んでいたわけではない。不安定な社会の中で、精神的にも物質的にも、何かに縋るように生きていた。しかし、その「何か」は、コロナによって粉々に打ち砕かれる。彼らは抗う。自分を保とうとし、日常を取り戻そうとする。だが、気づけば心は取り返しのつかない場所まで流されていた。もはや、進むことも戻ることもできない。

登場人物たちの行動の変化は、果たしてコロナのせいなのか?それとも、人間の深層心理が、外的要因によって露呈し、自らを破壊しただけなのか。きっかけはたまたまコロナだったが、それが他の災厄でも、結果は同じだったのではないか──そんな問いも立ち上がってくる。

俯瞰してみれば、コロナというウイルスは、身体的距離だけでなく、精神的な隔たりも生んだ。不正受給、孤立、コミュニケーションの断絶……社会の綻びが次々に露呈した。そして、その“ウイルス”は、やがて人の心にも感染していく。静かに、しかし確実に、心の内側を蝕んでいくのだ。

人は、困難の中でどう抗うのか。社会の異常に、どう向き合うのか。それを、コロナ社会が私たちに突きつけてくる。

三人の登場人物は、そんな問いに対して、それぞれの形で答えを出そうとする。
彼らの物語を追いかけてほしい。
きっと、その“滅茶苦茶”の中に、ひとつの笑いが見つかるはずだ。
滅茶苦茶Amazon書評・レビュー:滅茶苦茶より
4065314577



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