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ひきこもり家族



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【この小説が収録されている参考書籍】
ひきこもり家族

ひきこもり家族の評価: 4.86/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

社会問題をテーマに据える染井作品は、今回の「ひきこもり」も面白い!

「悪い夏」の衝撃以来、染井為人の作品がすべて読んでいる。毎回、社会で問題になっているテーマを中心に据えており、今回はひきこもり。ひきこもり・不登校支援と言えば「よく話を聞いてあげる」しか知らなかったので、10ページ読んだだけで、こんな手法もあるのか!?と面白くてページをめくる手が止まらなかった。
事件について警察はどう調べたのか、庭から遺体を掘り出したのか、などその後について、個人的にはもっともっと触れてほしかった。
ひきこもり家族Amazon書評・レビュー:ひきこもり家族より
4334107400
No.6:
(5pt)

ひきこもりに悩む家庭を狙ったブラック支援という悪徳ビジネスの状況がリアルに描かれていて引き込まれた

ひきこもりとなった者たちを、家族の了承を得た上で強引に引きずり出し、九州にある研修施設で囚人のような自由のない生活をさせるリヴァイブ自立支援センター。

熊本の研修施設で一緒に生活することになった5人のひきこもり男女たちが、一つの家族になっていく物語。

ひきこもりの子供を抱える家族は、市役所の福祉窓口、保健所、心療内科、メンタルクリニック、ひきこもり家族の会など、考えられる場所は全て尋ねて相談しているが、具体的な解決方法がないまま時間だけが過ぎていく。

物語の語り手は12歳から19歳までひきこもっている平本僚太と、20年前からひきこもっていて44歳になる下田大知の母親である下田幸子の二人。

語り手が多すぎると内容が読みにくくなってしまうが、ひきこもりの当事者とひきこもりの家族が一人ずつだったので、とても読みやすかった。

ボランティアと称した強制労働、理不尽な暴力や暴言、自由のない生活など、ひきこもりに悩む家庭を狙ったブラック支援という悪徳ビジネスの状況がリアルに描かれていて引き込まれた。

ひきこもりの家族も、監視下での電話や手紙を真に受けて、自分の子供は大丈夫と思い込んでしまう。

ひきこもりの中には研修施設内で自殺する者も出ていてて、過去に何度も裁判を起こされているが、証拠をもみ消したり、会社名を変えたりして、ブラック支援ビジネスを繰り返す。

「人を従わせるには、恐怖で支配するのがもっとも有効な手段」という言葉通り、信じて待つ支援ではなく、暴力による恐怖は恐ろしく、それを経験した者は、同じように他者を暴力で支配しようとする構図が恐ろしかった。

ネタばれになるので詳細は割愛するが、物語ではひきこもりの5人の男女と、支援センターの職員との駆け引き、ひきこもりメンバーの決裂などがあり、最後まで手に汗握る展開だった。

「誰でも、ひきこもりになる可能性はあるし、犯罪者になる可能性もある。すべては表裏一体というか、紙一重なんだろうな、きっと」

という下田大知の言葉が印象に残っている。
ひきこもり家族Amazon書評・レビュー:ひきこもり家族より
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No.5:
(5pt)

流石染井先生!

久々の新作で、ほぼ一気に読ませてもらいました。最後に登場人物の種明かしもあり、またテーマは深刻な社会問題で、面白かったです。あと他の読者はどうかわかりませんが、ミチルの容姿を思い浮かべると、どうしてもマツコデラックスになりましたよ
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No.4:
(5pt)

親と子ども、どちらも分かる、

いい人と出会い、本人にいい影響を受ける力があれば、いい人生になることがある。
逆も然り。
私も一人息子がいて、周りに優しい子。だから読み進めるとどうしても持っていかれる…
次にどうなるか知りたくてやめられなくなるのは面白いってことなのだろう。
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No.3:
(5pt)

面白いだけでなく…

エンターテイメントとして面白いのはもちろんですが、現代社会が抱えるひきこもりという深刻な問題について、読み手も考えさせられることになると思います。当事者や家族の方も読んでみてほしいです。筆者の小説は時に激しい描写をしながらも、弱者の痛みに寄り添って書かれていると私は感じられます。
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No.2:
(5pt)

新刊をありがとうと作者に感謝してます。

唯一無二の作家が放つ最新刊。発売日に迷わず手に取れる存在であること自体が、すでに特別な価値を持っています。
今回の作品も、染井作品に通底する「フォーマット」と呼べる安定した語り口を備えつつ、冒頭1ページから読者を強烈に物語へと引き込んでくれました。

本作の魅力は、誰もが些細なきっかけで「闇」に足を踏み入れてしまう、その人間の脆さを描き出している点にあります。登場人物の誰もが悪人ではなく、それぞれの正義感や価値観がぶつかり合い、結果として生まれる歪みが、読む者の内面を鋭くえぐります。

それでいて、ただ暗く沈むだけの読後感ではなく、最後にはすっきりとしたカタルシスが用意されているのも特筆すべき点。過去作と比較すれば、『正義の申し子』に近い読後感を持つ作品だといえるでしょう。

人間の光と影を真正面から描きながらも、最終的には読者の心を解放する——そんな染井文学の真骨頂が今回も堪能できました。
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No.1:
(5pt)

安定の染井為人

出ました染井為人の新作!
この作者の作品は「悪い夏」から全てチェックしていますが、やはり今作も面白かった!
引きこもりという社会問題をテーマにした今作、引きこもりの少年と、引きこもりの息子をもつ母親の二つの視点で物語が進み、その過程でそれぞれの立場によって見方や考え方が変わってくる。
一概にどちらが悪ともいえず、良い意味でキャラクターたちが人間臭い。
これは染井為人さんの作品に登場するキャラクター全てに共通するところだと思います。
そして、クライマックスでは毎度毎度予想外の方向に転んでいく。それがまた読んでいて飽きない。ページを捲る手が止まらなくなる。
今回もそんな読書体験ができました。
自作も期待してお待ちしています。
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