普天を我が手に 第三部
- 普天を我が手に (3)
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| 現近代史が、わかる。歴史背景と主人公たちが良い。 | ||||
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| 昭和を面白おかしく描けていました。大部ではあるが一気に読めます。 | ||||
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| 二人のしろうの酒宴で交わされた言葉を勝手に想像してしまいました。 | ||||
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| 昭和元年生まれ4人の人生と昭和史を重ねて描いた大河小説。面白い。残念なのは、4人とも社会的成功者になってしまう。一人ぐらい反逆児を貫いたら、もっと深さが増しただろう。 | ||||
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| 第三部では戦後から昭和の終焉の大喪の礼までが描かれる。 わずか1週間しかなかった昭和元年に生まれた4人の男女は、戦後もその人生を交錯させながら生きていく。 銀の匙を加えて生まれてきたような竹田志郎は、財閥一族の軍高官の息子だが検事になり、暴力団壊滅の指揮を執る。その後、田中角栄がモデルの元首相逮捕の指揮を執り、その後に国会議員に転じる。 金沢の侠客であるヤノタツの義理の息子の矢野四郎は、特攻隊として人間魚雷回天で出撃するも、からくも生き延びて焼け跡闇市で勢力を伸ばし、やがて運送業に転じて財を成す。大野伴睦がモデルの政治家に気に入られて、その死後に補欠選挙に出馬し国会議員になる。 GHQに勤めていた森村ノラは、フルブライト学に合格してアメリカ留学し、AP通信の特派員として日本に戻る。その後、勃興期の日本テレビの女性記者として採用され、ベトナム戦争の現地取材にも身を投じるなどするが、社会党の土井たか子にオルグされて国会議員へ。 五十嵐満は、エンタメの世界で中心人物となり、力道山がモデルのレスラーとプロレス興行で成功し、さらにビートルズがモデルのバンドの招聘にも成功する。エンタメ界のドンとなった彼は、ローリングストーンズがモデルのバンドの招聘断念に追い込まれた日本の悪弊を断つために業界を代表して国会議員になる。 というように、なんと主人公4人とも国会議員になってしまうのである! そして竹田志郎と矢野四郎が自民党総裁選に立候補し、1票差で竹田志郎が総理大臣に就任するのだ。 うーん、何と言えばいいのか・・・。 加えてこの第三部は時の進み方のテンポが速すぎる感じが否めない。というのも、第一部と第二部を合わせて、昭和元年から昭和20年までの20年間を描いているのに比して、第三部だけで戦後から大喪の礼までの44年間を描いているからだ。 しかも、この時期の大部分は読者であるぼく自身が生きて生きた時代と重なっており、それなりに思い入れや経験知を持っているからでもある。 何だか物足りないうちに、終焉まで来てしまった感じがしてしまう。 まあ、それも本書の主役が4人の主要な登場人物ではなく、「昭和」という時代だからなのだろう。そう考えないと、どうしてもこの消化不良感を押し戻せない。 悪くはないのだけれど、個人的には消化不良。それが読後感である。 | ||||
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